ライナーノート②メトロ　chronostatic / Sister Ley

前回の記事はこちら。

今回からは曲の解説です。初回は「メトロ」。

この曲は作詞作曲ともにヤマグチ氏によるもの。焦燥感と刹那に触れたこの曲は、デモテープの段階では「バニラの香り」の進化系みたいな曲という触れ込みだった。

でも実際に出来上がってみると、「バニラの香り」のクールさや後ろ向きさとはまた違った、引き裂かれるような熱さが感じられる曲になった、と思っている。ヤマグチ氏には直接聞いてないけど、実は「アクセラレータ」と世界観は似ているのでは？と勘繰るなど。

個人的にはアルバムのリード曲なんじゃない？というくらいに好きな曲なのだけれど、聴いての通り演奏は必死。これ以外にもテンポが速い曲が多かったので、真面目にドラムの練習を開始しました。ダウンアップ奏法なんて知らなかったよ…。
非常に展開に富んだこの曲の中でも1サビ以降の怒涛の展開がとても気に入っていて好き。ただヤマグチ氏のオートチューンパートをクールにエフェクトするために加工して、イケてるビブラートをひたすらに消去する作業は非常に虚しかった。

オートチューンを安定させるためにビブラートを潰す作業の悲しさよ…

— さとうゆうき(yolky sun/Sister Ley) (@STYK_yolkysun) October 4, 2020

ミックスしていてさとう的にいいアイデアと思ったのは、オオシマくんが送ってきたエレピに勝手にフィルターかけたところ。Aメロとか結構カッコよく仕上がってると思うんだけどどうでしょうかね？？？

ちなみにこの曲のドラムはいつものように某ドラム録音スタジオにて収録。確かスタジオに置いてあったヤマハのメタルスネアを使ったはず。他のメンバーの使用楽器は宅録なのでわかりませんが、オオシマくんが8弦買ったぜーって言ってギターソロのデータを送ってきたような気がする。

次回は「離散的現実」です。