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残された時間

このnote、2020年は一度も更新しないまま過ぎてしまった。

いつだか、普通は人に見せないような内向的なことをあえて書いていこうと決めた気がするけれど、書く前に、内向的な考え、悩みは自己解決したあと、そのまま忘れてしまうことが多いので、書く機会があまりなかったように思う。

やはり内向的なことは、スピード感を持って形にしないとすぐに消えて見えなくなってしまうから(元々見えないけれど)、考える前に書いたほうが良い気がした。で、これから書くのはそういうこと。

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という映画を見てきた。

言葉の表と裏、気持ちを伝えることの大切さが描かれたとても美しい映画だった。僕も例に漏れず感動して涙を流した。それはもうたっぷりと。

前まではそういった素晴らしい作品に触れて感動したあとは、自分もこんな素敵な作品、音楽を作れるように頑張ろうと純粋に思えていたのだけれど、正直なところ、今自分の感情としてもっとも近いのは、

このような素敵な作品を、人の心にそっと寄り添えるような優しい作品を、自分は残りの人生で本当に作れるのだろうか?

この作品を制作された方々はたぶん、これは僕の予想でしかないけれど、制作している最中はひたすら目の前のことに必死だったのではないかと思う。イラストも、映像も、音楽も、声優も。

それで出来上がったあとに、伝わりますように、と願いを込めたのではないかと思う。なぜなら作品というのは小さなことの積み重ねであるから。これは本当に僕の想像でしかないけれど。

20代のうちはまだ、無責任に、無邪気に夢を語れていたし、夢に整合性がなくてもまだなんとか許されていた感じがしていたけれど、そろそろ終わりなのかもしれない。あと何年生きるかわからないけれど、残された時間で何ができるのか、というのをわりと本気で考えなければいけないのかもしれない。

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