aikoが描く絶対勝てない女の子
私はaikoの描く失恋ソングが好きだ。
恋を失った「あたし」たちは「あなた」のことを思い泣いたり、これまでの恋を振り返ったり、もう二度とあなたに会えないと諦めたり、、、
感情がぐるぐる渦巻いて苦しくてどうにもならないから吐き出した、そんな言葉や表現がとっても魅力的。
例えば「明日の歌」では
あなたが好きという表現を「唇を触ってみたい」といい、あなたに彼女がいることを「その唇は今夜もあの子に触れる」と表現する。
あああ良い。いいたいことがいえなくてもいい、唇に触れたい、あなたの好きな歌を口ずさんじゃうくらいあなたが好きなんだよ???
そんなあなたには彼女がいたんだね。
それを知って今までは「明日が来ないなんて思ったこともなかった」んだけど、「明日が来ない」て考えてる。
どれだけ深い絶望なんだろうか。考えるだけで胸がキュッする。
あなたが好きな歌を誰かが鼻歌で笑い飛ばしてくれるその日まで私ずっと応援してるからあああ。がんばれー!!!!
もう一曲
透明ドロップ
「振り向いてくれたことが奇跡」
あたしが好きになって猛アタックして彼氏になってくれたあなた。そんな彼に「さよなら」と言われて「世界はこんな色をしていたのか」と気づく。
「世界はこんな色をしていたのか」てモノクロの世界からカラフルな世界へ、つまりマイナスからプラスへの表現だと思うんだけどaikoは逆なの。
あなたがいないと世界はこんなに色がない。
はああああせつねぇぇぇ。
「思うだけの生活に今ならきっとそんなに苦しまずに戻れるよ」ってそんなわけあるかい!!てかまだ思い続けるんだ。思うだけの生活に戻る前提なのが本当に辛いしそれだけ好きってことよね。
aikoファンからしたらこの曲には思うところがあるかもだけどそれは置いておいて、この2曲はアルバム「泡のような恋だった」に収録されているので聴いてください。もうアルバム名からせつねぇ。
んで本題はあたしが好きなあなたの隣にいる権利がある女の子の話。
今日は二時頃という曲を紹介したい。
恋するあなたと真夜中に電話。なんて幸せな時間なの。声を聞くだけで幸せ。足の指が冷たいのもどうでもよくてただ嬉しくて。あなたの低いあたしに話しかける電話口の声を聞きながら心臓がうるさいくらいどきどきする
「なにも知らず」
不穏!!この一言さえなければ、ハッピーぽいのになんか不穏!!んで歌は進んでいってサビも不穏なんだけど置いといて
あたしはあなたに会いたい、待ち遠しい、好きになってほしい、てか真夜中に電話してたら脈ありだろ?そんなん勘違いするわ、え、勘違い?
そう、なんとこの男、彼女います。
しかも最強の、絶対勝てない女の子
それが
ねー、、、嘘だと言ってよ。
勝てないポイント①
・深い寝息をたててる
こういう女の子は間の悪いタイミングで絶対に起きない。相手を信頼しきってぐっすり寝てる。
そっち?て思うかもだけど、勝てない女の子という視点でみると、もう相手の女(ここでいうあたし)は彼女の目にも耳にもとまらないのよ。
勝てないポイント②
・バニラの匂いがする
バニラに匂いがする女は強い。あの甘ったるい匂い(好きな人いたらごめん)を身にまとっても負けないむしろ似合う女の子は1000%かわいい。あどけなさ、あざとさを感じる。
勝てないポイント③
・tiny
とても小さい
a tiny little girl とても小さいかわいい女の子
小さいってずるいよね、それだけで守ってあげたい気持ちになるもんね。
小さくてあどけなくておもわず守りたくなる彼女。バニラの香りがして横で彼氏が電話しててもぐっすりねている彼女。
どう考えても誰がなんと言ってもこの女の子には勝てない。
負けを認め失恋するしかない。
このCメロで私はこの歌が大好きになった。あたしには一生勝てない女の子の表現が的確すぎて。
今回は失恋ソングを中心に私のお気に入りの表現を紹介した。他にも好きな曲もたくさんあるし、話したいこともあるのでまた書こうとおもう。
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