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人生を動かす鑑賞

皆さんこんにちは!
今回はつぶやきの方で少し触れた『哀れなるものたち』に触れながら発展的な鑑賞についてお話していきます。

発展的鑑賞と治療的鑑賞

「鑑賞」という行為を自分自身の人生に繋げて「欲、生きる」ために
もっと生かしていこう!!と思いまして鑑賞という行為に目的を持たせてみようかと思います。
目的別に「発展的鑑賞」と「治療的鑑賞」に分けてみようと思います。
「発展的鑑賞」は、YOKU STUDIOが提唱する「欲、生きる」を体現するような自身の新たな欲望を喚起するための鑑賞です。
今まで見たことのないジャンルを鑑賞してみたり、知ってはいたけど手を出せなかった世界に思い切って足をふみいれる事で人生をよりいきいきと楽しめる欲望を見つけ出します。
「治療的鑑賞」は、その時悩んでいることやなんだか引っ掛かっている事柄の解決の糸口を見つけていく鑑賞です。
私自身、悩みがある時や気分が塞いでいる時に同じような境遇の主人公が登場する映画や文学に浸ってみて、主人公やその周辺の登場人物の言葉に助けられることがあります。またアート作品でも言葉の表現とは違った感覚で悩みがぶっ飛ぶことがあります。
私は漫画家さんがかく扉絵や一枚絵がとても好きです。
マンガは単行本派なのでストーリーではない扉絵の部分を本を開ける限界まで開いて扉絵を鑑賞します。
特に好きなのは入江亜季さんや森薫さんの迫力があってかつ繊細な絵です。
こういった絵をじっくり見ていると一枚の中にキャラクターの内面やストーリーの要点がしっかりと滲み出てきていて一枚の絵の中の奥にある世界を窓からのぞいているような気持ちになります。悩んでいる時にそんな一枚絵をじっくり見ていると、「今悩んでいる自分」もこの一枚絵のように自分の世界の一部を「悩み」という窓で区切ってみているのだなぁなんて思って、今の自分はどんな一枚絵になるかを想像すると、さっきまで真剣に悩んでいた世界がマンガ(しかもちょっとコメディ!)の扉絵のようにちょっとドタバタした世界のように切り取れたりします。「治療的鑑賞」ではこのように鑑賞を通して悩みのある世界と自分自身を切り離しある程度の距離をとって冷静に見ることを目指します。
…と、ここまで「治療的鑑賞」について多めにお話してきましたが今回の本題は実は「発展的鑑賞」なんです!!爆
前置き長いわぁーーーー!万城目学の小説みたい!!

『哀れなるものたち』

先月、映画『哀れなるものたち』を鑑賞してきました。
ゴールデングローブ賞の作品賞、主演女優賞を受賞した本作。R18指定ということでどんな内容じゃろう?と少し不安になりながら見たのですが…よかった!!胸がすかっとして、同時に「自由ってなんだ?」と深く考える、鑑賞後に味わう感覚が新しい作品でした。
ストーリーは、天才外科医ゴッドの手によって生き返った美女ベラは体は成人であるが知能は赤子同然であった。ゴッドの助手である医大生マックスはそんなベラの生活を記録するようにゴッドに依頼され、だんだんとベラに好意を持っていく。一方、凄まじい速度で知能をつけていくベラは自身が何者かを知るために、自由に生きるために世界を「冒険」することを選ぶ。ベラがたどり着く先にある自分自身とは?自由とは?…と行ったところです。
ベラの「冒険」の内容も面白いのですが、私は男性の登場人物が見事にベラに振り回され、しかもそれがちょっとイイ♡となってしまう変態さんたちなのもまた面白く感じていました。
懸念していたR18指定という点ではやはりなかなか鮮烈で刺激の強い表現が多用されていて、私にとってはすんなりと喉を通るような作品ではなく、都度噛み砕きながら「ごっくん!」とか「むぐ!」と言った音を出しながら作品を飲み込んでいたと思います。
このように普段あまり触れることのなかった刺激的な内容を含んだ作品を鑑賞するのは私にとっては「発展的」でした。
公開当初は「観てみたい!!」という気はあっても「まぁそのうち配信されてからでもいいかもしれない」くらいの見たさだったのですが、今回は「よし!見にいこう!予約しといた!」と行動してくれる人がいたのでそこに乗っかる形で見にいくことができました。
やはり鑑賞においては他者の存在が助けになってくれるようです。

慣れないものを飲み込む

突然ですが、ホルモン焼きはお好きですか?
私はかなり好きです!噛めば噛むほどにジュワッと味が染み出てきて口の中が幸せ!
でも難点といえば、いつ飲み込めばいいのかわからなくなること…
『哀れなるものたち』も私にとってはそんな面がありました。次々起こる衝撃の展開を飲み込もうにも慣れてないもんだからびっくりしている間に次の展開に行っている…
ホルモンを飲み込む時って自分で「あっいけそう!」って思った瞬間を逃さずにえいやっ!と飲み込むとすんなり飲み込めますよね。
鑑賞においてもこの感覚はかなり重要でした。
『哀れなるものたち』は衣装からインテリアから登場する街並みまでとにかくデザインが良いんです。ファンタジー要素をもりもりに詰め込んでもう趣味がいいのかわからないようなアール・デコ調のインテリアや、一見ヴィクトリア朝あたりのクラシックなドレスに見えるけど一枚脱ぐと新鮮なイエローのキュロットのようなショートパンツのセットアップになる衣裳だったり、衝撃的なセリフや設定のみを追っていては気にならないかもしれないところに「これは私好きだわい!」と思たことで一気に作品に惹きつけられました。自分が制作に関わっていたとしたらそのシーンに合ったインテリアや衣装を選ぶと思ったので、セリフで飲み込みきれなかった表現も「好き!いける!」と思た衣装やインテリア越しに見ていくとそれほど抵抗なく飲み込めました。
ベラは作中でゴッドやその他の男性の庇護下にあった時は装飾の多い服を着ています。それが自活し始め人生の目的らしきものを見つけるとモノトーンで装飾的な要素の少ないスマートな服装に変わっていきます。
どの衣装にも「これ好き!」「このシーンに合ってるぅ!」と感嘆しながら見ていたらいつの間にか作品自体にも引き込まれてあっという間に見終わっていました。
発展的鑑賞で新しい世界観に触れようとする時、未知すぎて飲み込めない、慣れなくて結局楽しくなかった…なんてことはよくありますが、今回のように「ここ好き!いける!」と思える箇所が一つでもあればそこを起点にいくらでも楽しむ糸口が見つかります。
逆に、発展的鑑賞をしていると自分の中にあったぼんやりとした好みを発見することができてそれもまた面白かったりします。

世界観の発展

私は普段何をするにもなかなか腰の重いタイプなのですが『哀れなるものたち』の主人公ベラはめちゃくちゃフッ軽です。笑
思い立ったらもう誰にも止められない。知りたいと思ったら知るまで帰ってこない。彼女の「冒険」は無邪気な好奇心に支えられ進みますがやはりそんな危なっかしい冒険は途中で破綻をきたします。
私ならここで「ああ…やっぱ調子こきすぎたーーー!帰ってゴッドに慰めてもーらお!」となってしまうのですが、ベラはへこたれません。
「これがダメならこうすればいい。よし、一回やってみる。」ってな風に行動しまくります。それもまた私には危なっかしく見えるのですが、成人のベラの体の中で生き返った赤ちゃん同然(なぜ赤ちゃん同然なのかはぜひ劇場でご確認ください)の精神からすれば、つい先日何度も転びながら歩き方を覚えたのと同じように自分の人生の歩き方を試行錯誤しているだけのようにも感じられます。
彼女の求めた「自由」は始めはただ「家の外に出る自由」でした。その自由が叶った瞬間から「好きな時に好きなことをする自由」を求め、それは「理想的な思想を持った世界」をのぞむ欲望に変化してきました。
何か行動をするときにはっきりした目的、ゴールがないとなんだか動いてもうまくいかないなぁと思っていた私でしたが、目の前にある小さな欲望を無邪気に叶えようとすれば、それに続くさらに大きな欲望に出会い気がついたら人生がグルングルン周り出してる…かもしれない!
とりあえずその日クレープが食べたくなったので早速買って食べたフッ軽な私です。笑
クレープはかなり小さな例ではありますが、鑑賞した余韻を嗜むことで新しい世界観が自分に定着してくれたらいいな、と自分で実験しているところです。

今後も様々な作品を鑑賞したらつぶやきの方でも鑑賞後の感想などをアップしていきますのでお楽しみに!

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