#○○句集12句×2 すーこ


山笑ふ小学校の通学路

やまわらうしょうがっこうのつうがくろ
季語 山笑ふ
大会 ライラック杯

寝室で今も仲良しひいなかな

しんしつでいまもなかよしひいなかな
季語 ひいな
大会 ライラック杯

顔上げて行こう桜は今日も咲く

かおあげていこうさくらはきょうもさく
季語 桜
大会 ライラック杯(やさしさ数珠繋ぎ賞)

雛祭姉妹並んでハイチーズ

ひなまつりしまいならんではいちーず
季語 雛祭
大会 俳句ポスト365

百千鳥仲間に入れてくれないか

ももちどりなかまにいれてくれないか
季語 百千鳥
大会 俳句ポスト365

想い鳥射止めんと鳴く春の鵙

おもいどりいとめんとなくはるのもず
季語 春の鵙
大会 鳥と恋の饗宴 2022年・春

初仕事完了空は梅雨夕焼

はつしごとかんりょうそらはつゆゆやけ
季語 花火
大会 旬杯

帰ろうかグラジオラスの咲く庭へ

かえろうかぐらじおらずのさくにわへ
季語 グラジオラス
大会 旬杯

雷が照らす寝部屋の君の顔

かみなりがてらすねべやのきみのかお
季語 雷
大会 俳句ポスト365

夏の日に伸びるハートの影法師

なつのひにのびるはーとのかげぼうし
季語 夏の日
大会 伊藤園お~いお茶新俳句大賞第33回

もぎたての胡瓜トゲトゲ瑞々し

もぎたてのきゅうりとげとげみずみずし
季語 胡瓜
大会 伊藤園お~いお茶新俳句大賞第33回

夏の海寄せては返す思い出と

なつのうみよせてはかえすおもいでと
季語 夏の海
大会 俳句ポスト365

並び立つ君と初めて見た花火

ならびたつきみとはじめてみたはなび
季語 花火
大会 旬杯

散らかった部屋に吾子からのコスモス

ちらかったへやにあこからのこすもす
季語 コスモス
大会 俳句ポスト365

窓越しに紅葉車中でしりとり

まどごしにこうようしゃちゅうでしりとり
季語 紅葉
大会 伊藤園お~いお茶新俳句大賞第34回

笑う子や銀杏絨毯踏みしめる

わらうこやいちょうじゅうたんふみしめる
季語 銀杏
大会 伊藤園お~いお茶新俳句大賞第33回

母の煮る紅い色した林檎ジャム

ははのにるあかいいろしたりんごじゃむ
季語 林檎
大会 伊藤園お~いお茶新俳句大賞第33回(改)

おそろいの紋付揺らす尉鶲

おそろいのもんつきゆらすじょうびたき
季語 尉鶲
大会 なし

冬 

冬夕焼けM字の影揺る子かな

ふゆゆうやけえむじのかげゆるこかな
季語 冬夕焼け
大会 沙々杯

時雨染む頬にぬくもり缶ココア

しぐれしむほほにぬくもりかんここあ
季語 時雨
大会 沙々杯

ふくる餅囲み願うは明かる年

ふくるもちかくみねがうはあかるとし
季語 餅
大会 沙々杯

父母子電車ごっこす冬の暮

ちちははこでんしゃごっこすふゆのくれ
季語 冬の暮
大会 白熊杯

冬眠を守れる洞の温かさ

とうみんをまもれるうろのあたたかさ
季語 冬眠
大会 白熊杯

見上げれば天使の梯子春隣

みあげればてんしのはしごはるとなり
季語 春隣
大会 白熊杯

すーこ

ことばや四季折々の情景、人の心情、行間を大切にした小説、エッセイ、歌、ドラマ、漫画、アニメ、ラジオ、詩歌・俳句・川柳、写真が好きです。 このnoteで表現することの楽しさ、感想をいただける喜びを知りました。 どうぞよろしくお願いいたします。 湯煙の地→関西の登山口→九州の玄関口
●沙々杯、白熊杯、ライラック杯、旬杯参加

(2024年6月9日時点)

#○○句集12句

#○○句集

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■旧記事

■募集要項?
これでよいか自信ないですが……。間違っていたら教えてください。

4回は出ているけどギリギリ4回なので、12句のほうがよければ、選び直します。

■現時点うつスピさん最新記事

バージョン14すごい!

■入れた要素
・俳句
・読み(漢字だけ○)
・季語
・参加大会名
※前回からの変更点
・12句追加
 季語「花火」のものはとりあえず秋に追加。
・季語の季節は記載なし
 うつスピさん曰く、季語は本によっても揺れがあるため。
・参加大会を更新
・参加記事を引用
 募集要項に適っているかの確認を容易にするため。

■パワポテンプレート(仮)
動き出したら修正版アップ予定。

メモ:いただいたコメント反映、うつスピさんメッセージページ反映

■100文字俳句鑑賞
取り急ぎうつスピさんの2句を鑑賞。

#うつスピさん

春光のラストピースとしての僕

世界は誰が欠けても成り立たない。欠けていい人などいない。ラストピースだけれど、「僕」がはまってパズルは完成する。最後にはまって完成させる、ラストピースとしての「僕」の矜持が伺える。やさしく「僕」を迎えて後押しするよう降り注ぐ、さながらスポットライトのような春光。季語の力を感じる。

#うつスピさん

らくがきの果てに我あり花明り

闇のなかでもほのかに明るい満開の桜のように、らくがきを重ねて、「我」がほのかに輝きだす様子が浮かび上がってくる。苦難の果てに花開いた「我」に、やっと花明りを愛でる心の余裕が生まれたと見える。春の希望を信じられる気がする、闇を知っていらっしゃるからこその輝きを表現された御句である。

サポートしてくださる方、ありがとうございます! いただいたサポートは大切に使わせていただき、私の糧といたします。