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18年目に語る新任係長へのエール

公務員(地方公務員)になって、もう18年目になりました。いつまでも若手のつもりでしたが、若手向け研修に参加しようとすると、同僚から笑われるくらいには、もうすっかり中堅になりました。

公務員の世界でも優秀な人材が流出するようになってきました。長らく人材の流動性が低かった業界ですが、公務員を辞めるなんて、もはや普通になった時代。

そんな時代に辞めずに係長になる若手に対して、少しだけ先輩のわたしからエールを送りたいと思います。

とにかく真摯であれ

自治体の規模にもよるのかもしれませんが、係長になると、庁内外での調整をする役割が増えてきます。

庁内だと上司と部下、自分の部署と他の部署。庁外だと市民や関係団体、議会やマスコミ。

理想と現実の間でも悩み、調整を図ることが必要になってくるかもしれません。

そのときに、大変なことや辛いことがあっても、真摯に取り組むことを忘れないでほしいと思います。

真摯というのは「まじめで、ひたむきなさま」を言います。

わたしが尊敬し素晴らしいなと感じた、係長や課長は例外なく、真摯に仕事に取り組まれていました。

けっして自らの力を誇示することなく、ひたすらに自分のやるべきことに取り組む。たとえ考え方が一致しない相手方であっても、相手をリスペクトし、落としどころを探る。手を抜かない。

当初の思うような結果ではなくても、そんな真摯な態度は周りの心を開き、職場を、市民を、ひいては社会を変えていける。真摯な態度は、そんな不思議な力をもたらす。理想論かもしれませんが、結構本気でそう思っています。

変化を感じ、対応するマインドを持て

変化しないこと=後退という世の中になってきています。去年できなかったことが、今年は当たり前にできる、できないといけない。そんな変化の激しい社会です。

公務員の世界って、どうしても前例踏襲になりがちです。もちろん、それでいい時代もあったし、今でも変化すべきでない分野もあるかもしれません。

今年度、庁内の様々な部署にヒアリングしました。そのとき思ったのは、結局、変わらない、変えられないのは、職員それぞれのマインド次第だと。

同じように見える業務でも、職員担当者のマインド次第で、変わることも、変えないこともできる。

それなら、やっぱり、変える、変わる、という選択肢を持ち続けてほしい。

だって、社会は、自治体以上に、日々、変わっているんだから。

目標としたい先輩をマネしろ

わたし自身、上司や先輩にめぐまれてきた方だと思います。たくさんのロールモデルを見ることができました。

おすすめは、自分があんな風になりたいと思える人を一人でも見つけ、観察し、その人の言動をマネすることです。

不思議なもので、マネをしつづけることで、その人の思考や言動が移ってきます。そして自分のものになっていくものです。

「プアなイノベーションより優れたイミテーションを」
元東レの佐々木常夫さんの言葉が大好きで、座右の銘の一つです。

佐々木常夫さん
https://sasakitsuneo.jp/profile/index.html

ちいさな自治体だと身近になかなか目標となる人が見当たらないかもしれません。そんなときは、庁外でもいいですし、他自治体のコミュニティーに入ってみるのもいいかもしれません。

つらつらと書いてみました。どなたかのお役に立てる記事になると嬉しいです。

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