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目的が必要な時、不要な時

昨日は所属しているコミュニティのオンライン交流会に参加した。

交流が目的であるが、議題がないのが面白い。
その場に参加する皆の個性に合わせて会話するのが何とも楽しい。

交流に議題を持ってくると、その議題しか話せなくなるという暗黙のルールが発生してしまう。

個人の持っている多様性が発揮されないからだ。

だから議題のない交流は参加者の人柄が生まれて面白い。

このコミュニティでは、いろんなバックグラウンドを持った人たちが集まっている。

  • 20代〜60代の男女

  • サラリーマン、フリーランス、経営者

  • 日本に住んでる人、海外に住んでいる人

多様な人と会話して、普段の生活から得られない価値観を学べる瞬間が大好きだ。

世界を1人旅している時に、こういう出会いに恵まれることが多いからやめられない。最高の瞬間。

昨日の交流会で特に印象的だった人がいる。

20代のベンチャー企業に勤めているエース社員Aさんから相談を受けた話。

Aさんはとても情熱的で行動力に溢れている人だ。

とある大手イベントから登壇の勧誘を受けたらしい。

会社の広報として、どうしても登壇したいが上位を説得するにはどうすべきかの相談を受けた。

その時、ふと気になって次の事を聞いてみた。

なぜAさんは、そのイベントに登壇したいんですか?

その時に返ってきた答えがこうだ。

だって登壇している人ってカッコいいじゃないですか!俺、そんな人になりたいんです。

あまりにストレートに自分の理想を感情的に伝えられた気がして心に刺さった。

技術者を10年経験していると、どうしても自分の目標やビジョンが、会社のビジョンやプロジェクトに合わせて数値化されたり、論理化されやすくなる。

■上位
今後の自分が設計担当しているプロジェクトでどうなっていたいですか?

■自分
プロジェクトのQCDを達成します。
そのために自身のスキルアップや他部署と連携して、その具体的な方法は•••。

会社に所属していると、上位との360度フィードバックや半期の振り返りは、このような組織のビジョンに合わせる事が主目的になってしまう。

だから個性が大事とは言っても、個性を少なからず抑制する必要が出てくる。

だけど、それだと組織は活性化しないことは百も承知。

会社としては利益を生み出さないといけない。
会社のビジョンに合わせないといけない。

でも個性は発揮してほしい。

会社と個の調和が必要。
だからこそ組織づくりは難しいし、面白い。

お互いを知って、分かり合う必要がある。
依存でもなく相互尊重する形で。

あらためて昨日感銘を受けたこと。
あまりにもストレートに、自分の感情を込めて、熱い事を話す若手に心動かされた。

彼には自分の目的がはっきりしている。
これは素晴らしい事だと思う。

そして組織の中で、目的を持たずに、皆がそれぞれを尊重しあって、生産性や目的を持たずに語り合う場所がある事も本当に重要だと思う。

繰り返しになるが、議題があるとそれ以外の会話をしてはいけないような空気感になる。

交流会ではあまり議題はないほうがいいとも思う。時と場合によるかもしれないが。

調和、バランスが必要なのだろう。

①どんな人達と、②何のために、
自分たちが、このプロジェクトをやるのか語り合うのが大事だよなと感じた1日でした。

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