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『コンビニに生まれかわってしまっても』 西村曜
留学生にすすめたい短歌シリーズ
4冊目は、西村曜『コンビニに生まれかわってしまっても』(書肆侃侃房)
たいへんだ心の支えにした棒が心に深く突き刺さってる
暴動のニュースを消せば暴動は消える僕らの手のひらのうえ
繊細ながら平易で、留学生に向いていると思う。
いつだって些細なことを気にしてる トトロ、おまえは傘返したか
ああ、返してないね。
「いたみってすごい空港名だよね」それはしずかに発着をする
「いつまでもいっしょに遺体」の変換にそれもいいなとちょっとおもった
TシャツがQの字になり転げ出る夏のはじめのコインランドリー
ひまわる、となぞの動詞を生み出してきみとひまわり見に行ったよな
言葉遊びが巧みでおもしろい。
持ってません温めません付けません要りませんいえ泣いていません
なんか否定するばかりで、悲しくなってくるというか、むなしいというか、そんな感じですよね。
タイトルにもなっている歌はこれです。
コンビニに生まれかわってしまってもクセ毛で俺と気づいてほしい
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