素人質問で恐縮ですが
今日は朝から高校野球をテレビ観戦していましたが、おうちのエアコンの効きが悪いような感じがしていたので、サーキュレーターを探そうと思い、高校野球終了後某駅前にある二つの家電量販店をめぐってきた。が、その途中、駅前で反ワクチンの集会にかち合ってしまい、執拗に絡まれたので、修士(工学)という立場から反ワクチン活動に対峙することになった。どうやら、全国的にその手のムーブメントが動いていたみたいで、このくそ暑いなか不織布マスクを着用していたので小生が目立ったんでしょうね。
結論
結論から申し上げますと、本日某駅駅前にいた反ワクチンは、そもそもの基礎教養が抜け落ちているうえ、理系議論の基礎のキすらできていないので、そりゃ誰も話聞いてくれないし、建設的議論になろうはずもない。
最後は暴力に訴えてくるような団体なので、話を聞かずスルーして、ウザ絡みされた場合は即時近くの交番に飛び込むことを強く推奨する。
前提:自然科学の分野にて
自然科学は、生物学、化学、物理学、地球科学、天文学などの分野を含む幅広い分野であり、これらの科目に対し、観察と実験を通じて自然界を理解するという共通の目標がある。このため、高い再現性が求められる。再現性または再現可能性とは、別の研究者が同じ方法、同じ条件で同じ実験を行った場合、同じ結果が得られることを意味する。 結果を再現できなければ研究の結果が正しいことが立証されず、そのような状況は「再現性の危機」と呼ばれる。なので、自然科学の分野においては、実験を行う場合、どのような環境で、どのようなモデルで実験を行い、どのように解析したか、というのはとても大きな問題になる。
反ワクチンの問題点
根拠となる査読済み論文を出せない
理系なので、相手を納得させるために医療論文のひとつや二つでも持っているのかと思っていた(ただ、反ワクチン勢が海外の医療雑誌に投稿した論文が多数撤回されていることを知っている)のだが「チラシに書いてあるQRコードを読み取って動画を見てください!この動画に真実が書かれています」と繰り返すばかり。残念だが、自然科学の分野において「どこの誰がチェックしたかもわからない動画」がエビデンスになるわけない。この時点で自然科学をバカにするんじゃねぇ!となる。反ワクチンたちの無教養っぷりが炙り出される事象だと思う。当然自然科学に対するちゃんとした知識もない。小生みたいに怪しい事象があったときには一次ソースの確認に行き、abstractぐらいは読む教養があれば、あのような「動画」に騙されないと思う。
ただ、反ワクチンは、正しいルートでキッチリ査読のある医療雑誌に自身らの言説を投稿した場合「論文撤回」になり大恥をかくので、このルートは使いにくいんでしょうね(溜息)論文が一度リジェクトになると大騒ぎなんだぞ。。。
チラシの人物に関して
チラシに書かれていた人物は所謂「反ワクチン」として有名な人間ばかり。その中には、上の反ワクチン論文が撤回をされた人間や、文藝文春で反ワクチン言説を説いていた人が掲載されていた。その件について質問をしてみる。当然だが、活動の正当性として該当論文を引用している場合、その引用そのものが不適切なものになるからだ。それに対する答えは「文藝文春は政府のポチでお金貰っているんですよ。だから〇〇先生(武士の情けで伏字にする)は正しいんですよ」と。もっと不適切な答えが返ってきた・・・
少なくとも海外のジャーナルにおいて「論文撤回」になったものを「政府の陰謀」とか言ってこれが正しい、と言って話を進めるのは理系研究経験者としては首肯できない。コロナウイルスのワクチンに限れば、ワクチン推進の論文が撤回されたことは聞いたことがないけど、反ワクチンに限って言えば大量の論文が撤回されている。
自然科学分野での研究経験
翻って、彼ら反ワクチンのやっていることに高い再現性はあるだろうか?上記の論文が撤回された理由も、実験のモデリングが杜撰であると指摘を受けており、撤回理由が当該研究論文を執筆した執筆者には猛省を促したい内容だった。本当に今回のコロナウイルスワクチンが危険なものであると反証されたら、世界がひっくり返る大発見なのだ。反証可能性は否定できないので、反ワクチンを自称する医療従事者たちがちゃんとした研究を行い、コロナワクチンに対するちゃんとした反証をしないのはなぜだろうか?そこが怪しすぎて話にならない。だから自然科学を修めた人間からは反ワクチンが後ろ指をさされてしまうのだと思う。
反論を潰していった結果
ウザ絡みされたからしゃーなしだけど、一つ一つ修士(工学)という自然科学を修めた立場から反ワクチンに反論を行っていった。ここまで、このnote含めて自然科学の面では矛盾したことを言っていないと思う。
しかし、たまたま人込みを抜けた直後でマスクを着用していたので「マスクなんて外してお話ししましょうよ」とマスクをはがそうとしたこと、逆ギレした参加者に「活動妨害で警察呼ぶぞ」と凄まれたことで、こちらが先に絡まれた被害者なのに逃げることにした。警察は呼ばれてもなんの恐怖もなかったけど、マスクをはがす行為を実力行使されそうになった時点で身に危険を感じ逃げることにした。年寄りの集団とはいえ、暴力を受けたくはないですから。ウザ絡みからのしゃーなしだけど、科学的な議論を吹っ掛けたのに、それに対して暴力で返答することは科学への冒涜だと思うし、そのような人間がする活動に正義を見いだせない。
反ワクチンと対峙した印象
反ワクチンの人間、少なくとも今日の某駅前で小生と対峙した人間は、自然科学に対する小職の疑問に対して一切誠実かつ科学的な回答を得られなかった。彼らは陰謀論的な論調を議論もなくただ信じているだけであり、議論を吹っ掛けられたとき、それに対する科学的な議論ができていない、ということを強く感じた。これは他の反ワクチンにも共通する、と思っていたら、下記のリリースをみつけた。
反ワクチン陰謀論、ね・・・
今日小生にウザ絡みした人間を含め、反ワクチンは年配の方が多い傾向がある。自然科学の分野では知識のアップデートは普通になされるべきことだが、そのようなことを怠るとああなるんだろうなあ。。。
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