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トイレの待ち時間から『想像力』について考える

「やばい。。すぐそこまで来ている。。。」

たった今の出来事だった。

コーヒーをがぶ飲みしたことが原因か、急な便意とともに、
彼が外に出たがって腹で暴れまわっている。

「ちょっと待ってくれ。今行くから。」

慌ててトイレへ。
刺激しないように競歩で向かう。
間に合うか、、、


「頼む。空いていてくれ・・」

青か赤か。
そう、トイレの個室ロックの色だ。


この店のトイレの個室は1つ。


青(空き)ならば天国。
赤(お取込み中)ならば地獄を見る。


ジャッジメント。。。


赤!!!


ルーレットで黒で賭けていて赤に入った時のような衝撃。


「どうしてだよおおおおお!!!」

本当にピンチだ。もう漏れる。。。
この店の周辺にはコンビニやトイレは無い。
間に合うか、暴発するかの2択だ。



そんな時、小鳥のさえずりのように心地よい音がする。
トイレットペーパーの巻き取り音だ。

僥倖!!なんという僥倖!!!
ありがたい。個室の中の人の闘いはもう終盤に近い。


頼む。どんどん巻け。。
そして時間も巻いてくれ!!!


個室の外で、漏れるか漏れないかの闘い。
足踏みをして少しでも便意を緩和しようと試みる。


しかし、否!!


やばい、今にも暴発しそうだ。



「もはや、これまでか。。。」


が、その時。


『ジャーーーー』


こ、これは!
水が流れるミュージック!!
終焉が近い!!!


このトイレの水が流れる音が、
漏れるか漏れないかのギリギリで闘っている僕を応援するクラシックに聴こえた。



『ガチャ』

来た!!
ドアが開くと同時に、ズボンを下ろしながら個室に入り、
0コンマ1秒で、やつを外へ。

間一髪セーフ!


間に合った!!
ありがたき幸せ!!!


個室にいた兄ちゃん。
素早い用足しに感謝するよ。
君のおかげで僕は救われた。
スピードスターと呼んであげよう。


こうして、地球は核爆弾の爆発から間一髪、免れたのであった。


めでたし、めでたし。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

といったことがあった。


そんなことから、「外で用を足す時こそ、想像力を持つこと」
が何より大事だと感じた。


今回は、素早い兄ちゃんのおかげで自分は救われた。
だから、自分もこの恩を他の誰かに返さなければならない。


家で用を足すときは、ゆっくりすればいい。
スマホをいじったっていい。
誰も待っていないんだから。

でも、外は別だ。


「もしかしたら、ドアの前で待っているピンチの人がいるかも」


と想像することが何よりも大事なんだろう。


救える命があるかもしれないのだから!!


・個室は何個あるのか→個室供給量
・店内の人数は多いか→トイレ需要量
・個室供給量とトイレ需要量のバランスはとれているのか
・ドアの外で音はしないか


などを加味して、その答え次第ではできる限り早くその場を空け渡す努力をするべきだ。



そんな想像力を持って用を足すことが、誰かの暴発を防ぎ、
巡り巡って自分の暴発を防ぐことに繋がるはずだ。


まさに、「情けは人の為ならず」だ。



そして、この考えが広まれば、日本がもっと平和で優しい国になる。
だから僕は、声を大にして言いたい。



『外のトイレでこそ、想像力を持とう。未来の自分のためにも!!』



これを心に刻んだ月曜朝でした。


用足しスピードスター兄ちゃん、助かったよ、
ありがとう!!!

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