不思議な体験
いろんな年頃の子どもたちと話をしていると
ふとした時に不思議な体験を聞くことがある
「怖い思いをしたことがある?」
と一人の少女に聞かれ
「これは事実、本当にあった話
怖いと思うかは個人個人の勝手な解釈でいいよ」
と言い、ひとしきり自分の体験談をはなす
子どもたちは一様にうなづき耳を傾ける
話し終わった後、初めに聞いてきた少女に話を振る
「あなたも話したいことがあるんじゃないの」
「うん」
そう、子どもというのは
自分が話したいことをまずは相手にお伺いを立てる
この人聞いてくれるかな?
こんな話をして笑ったり馬鹿にしたりしないかな?
そんな風に思うのか人に先に話を振るんだ
話じょうずなその子
私は少し鳥肌が立ち、
彼女が私の後ろに視線を送るたびにその方向に振り返ってしまった
声を上げないよう懸命にこらえながら
妹たちには話さないで、と口止めされた
子どもの頃って、
大人には見えない物や聞こえないものが見えたり聞こえたりするって
よく言いますよね
大人になってから経験することもあるけれど大半の大人は気づかなくって
家族に話しても信じてくれなかったのかな
君の不思議体験、信じるよ
つきうさ
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