三人の旅人たち/ジョーン・エイキン
✳ネタバレしています。
国語の教科書にのっていた「三人の旅人たち」。この物語が大好きだった。
どうしても読みたくなって、先日Amazonで入手した。
砂漠の中にポツンとある、誰も降りない駅で働く3人の駅員たち。
彼らが初めて長期休暇を取り、旅をする。
そしてお土産話とお土産を持ち帰る、というお話。
1人目は汽車に乗り、大きな街へ。
2人目も汽車に乗り、山や海へ。
3人目は砂漠を歩いて、オアシスを見つける。
彼がお土産に持ち帰ってきたのは、みずみずしいオレンジ。
そして彼らはその後、休みの日はオアシスで過ごすことになるのだった。
子どもながら、砂漠の駅で働く彼らを想像すると、なんだかとても寂しかった。
3人目の旅人が見つけてきたオレンジやオアシスは、幸せとか安心の象徴のような感じがして、「ああ、良かったねぇ」と良い読後感をもたらしてくれる。
いまだにオアシスという響きが好きだ。
水が湧き出るそばにオレンジの木が生えていて、3人がゆったり過ごしている姿を思う。
きっと空は青く、キレイな鳥が飛び、爽やかな風がそよいでいるんだろう。
わたしもその場所に行ってみたいと思った。
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