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広い土地は宝?それとも…?知っておきたい、地積規模の大きな宅地の相続対策

「うちは代々続く農家で、先祖代々の土地を相続することになるんだけど、広すぎてどうしたらいいのか…」

「駅から遠いんだけど広い土地を相続することになった。税金が高いって聞くけど、何か対策はないのかしら…」

広大な土地を所有する方にとって、相続は悩みの種の一つ。

特に、都市部と比べて土地の価格が低い地方では、広大な土地を相続しても、売却益は期待しにくく、固定資産税などの維持費だけが重くのしかかるケースも少なくありません。

今回は、地積規模の大きな宅地を相続する際に知っておくべきこと、そして、円満な相続を実現するための対策について、詳しく解説していきます。


広い土地の相続で、どんな問題が起こるの?

地積規模の大きな宅地を相続する場合、以下のような問題が起こり得ます。

  1. 相続税の負担: 土地の評価額が高額になりやすく、多額の相続税が発生する可能性があります。特に、都市部に近い場所や、再開発が予定されているエリアでは、注意が必要です。

  2. 維持管理費の負担: 広い土地を持つということは、その分、固定資産税や都市計画税などの維持管理費も高額になります。相続した土地を活用する予定がない場合は、この維持管理費が大きな負担となる可能性があります。

  3. 遺産分割の難航: 広い土地を、どのように分割して相続するのか、相続人全員が納得する形で合意形成を図るのは容易ではありません。特に、相続人の間で、土地に対する価値観や利用方法が異なる場合、遺産分割協議が長期化したり、相続トラブルに発展する可能性もあります。

具体的なケーススタディ

では、実際にどのような相続トラブルが起こりうるのでしょうか?

【事例】郊外にある広大な土地を相続した兄弟の場合

  • 父が亡くなり、郊外にある約2,000㎡の土地を、長男と次男の2人で相続することになりました。

  • 長男は、都会で会社員として働き、今後もその地に住み続ける予定のため、相続した土地には特に思い入れがありません。

  • 一方、次男は、農業を営んでおり、「先祖代々の土地を守り続けたい」という強い気持ちを持っています。

この場合、

  • 長男は「広大な土地を相続しても、固定資産税などの負担が大きくなるだけだ。土地を売却して、現金で相続したい」と考えています。

  • 一方、次男は「土地を手放したくない。売却するぐらいなら、自分が全て相続して、農業を続けていきたい」と考えています。

このように、相続人それぞれの価値観や将来設計によって、土地に対する考え方が大きく異なる場合、遺産分割協議がまとまらず、深刻な相続トラブルに発展してしまう可能性もあるのです。

円満な相続を実現する3つの対策

では、地積規模の大きな宅地を相続する際に、このようなトラブルを回避し、円満な相続を実現するためには、どのような対策を講じておけば良いのでしょうか?

有効な対策として、以下の3つをご紹介します。

  1. 土地の有効活用: 相続した土地を、有効活用する方法を検討しましょう。例えば、

    • 賃貸住宅や駐車場経営: アパートやマンションを建設して賃貸経営を行う、または、月極駐車場として貸し出すことで、安定的な収入を得ることが期待できます。

    • 太陽光発電事業: 広大な土地に太陽光発電設備を設置し、売電事業を行うことで、収益を得ることができます。

    • 農業: 相続人が農業を営んでいる場合、または、新たに農業を始める意思がある場合は、相続した土地を農地として活用することができます。

  2. 土地の売却: 相続した土地の活用方法が見つからない場合は、売却することも検討しましょう。

    • 買い手を探す: 不動産会社に仲介を依頼し、買い手を探してもらいましょう。ただし、買い手が簡単に見つかるとは限らないため、事前に複数の不動産会社に査定を依頼するなど、情報収集をしておくことが大切です。

    • 相続税の納税資金に充当: 土地の売却によって得た資金は、相続税の納税資金に充てることができます。

  3. 遺言書の作成: 遺産分割協議をスムーズに進めるためには、遺言書を作成しておくことが有効です。

    • 分割方法を指定: 広い土地を、どのように分割して相続させるか、具体的な方法を遺言書に明記しておくことで、相続人間の争いを防ぐことができます。

    • 特定の相続人に相続させる: 土地に対する思い入れが強い相続人がいる場合、その相続人に土地を相続させる旨を遺言書に記載しておくことで、他の相続人とのトラブルを避けることができます。

専門家への相談で、より確実な相続対策を

地積規模の大きな宅地の相続は、一般的な相続よりも複雑な手続きや判断が必要となるケースが多く、専門家のサポートが不可欠です。

「相続税はどれくらいかかるの?」

「この土地、売却できるの?」

「遺言書ってどうやって作るの?」

土地の相続に関する疑問や不安は、一人で抱え込まず、まずは専門家にご相談ください。

相続のプロである私たちが、あなたの状況やご希望をお伺いし、最適な相続設計をサポートさせていただきます。

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