山田深夜

小説家。横須賀市在住。強面。だが子供と動物には好かれる。ハックドラッグが女房、業務スー…

山田深夜

小説家。横須賀市在住。強面。だが子供と動物には好かれる。ハックドラッグが女房、業務スーパーは愛人。愛車のワルキューレが年々重くなるのが不思議。職質が減ったのが不満。物書きに嫌気がさし音楽に活路を求めるが、どちらでも食えないことがわかる。最近は霞(かすみ)が主食の仙人。

マガジン

  • 「今宵この曲」まとめ

    「今宵この曲……」の記事をまとめました。

  • ブルースハープ演奏まとめ

    ブルースハープ演奏関係をまとめました。

  • 「バイクの旅人」まとめ

    フォトコラム「バイクの旅人」をまとめました。

  • 「追憶のミーコ」まとめ

    フォトエッセイ「追憶のミーコ」の記事をまとめました。

  • 「千マイルブルース」まとめ

    フォトストーリーにした「千マイルブルース」の各話をまとめました。有料と無料があります。

記事一覧

建設中の建物を見かけると、つい足を止め見入ってしまう。なにがそうさせるのかわからない。工程や造作への関心か。新しい居住者に想いを馳せているのか。それとも「創る」という活動に共鳴しているのか。どれも該当し、さらにもうひとつあるのだろう。「血」である。私の家は代々の大工だったのだ。

山田深夜
1日前
7

無情の隙間から端然と咲く佇まいに、ある一節が重なった。「一体どんな樹の花でも、所謂(いわゆる)真盛りという状態に達すると、あたりの空気の中へ一種神秘的な雰囲気を撒き散らすものだ。それは、よく廻った独楽(こま)が完全な静止に澄むように」梶井基次郎「桜の樹の下には」より

山田深夜
1日前
9

横須賀は明るい観光地を目指しているようだが、ちょっと違うと思う。「流れ者たちの最終地」「あだ花が咲き誇る終着駅」「歴史に翻弄された街」「日本の路地裏、世界の踊り場」「本気で殴りあった者たちの和解の場」など、もっと心に引っ掛かる売り方でもよいと思う。実際にそんな場所なのだから。

山田深夜
2日前
11

警察署が作った看板でないのは明らかだが、その気持ちはわかる。路地裏にあるためか、私有地なのにゴミのポイ捨てが多い。といってカメラは役に立たないだろう。そこでだが、いっそ私を雇ってくれないか? おそらく私が立っているだけで誰も寄り付かなくなる。実績あり。勤務体系、時給、応相談。

山田深夜
4日前
12

こんなゴミ箱がまだ残っていたとは。私が幼い頃、これが各家の前にあったのだ。ということは50年、いや60年近く前のものかもしれない。といって、今もゴミ箱として使われているのではないだろうが。ともあれ日本の高度経済成長を、「昭和」を眺めていた証人。薄くて軽い使い捨ての現代に何を思う?

山田深夜
5日前
12

今宵この曲、歩兵の本領

映画「太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−」は、2011年に公開された日本映画。敵として戦…

山田深夜
5日前
14

「大脱走」を観終え、私の手はあるDVDに自然と伸びていた。「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」。終戦後もサイパン島で戦い続け、上官命令にて米軍に投降した、大場栄ひきいる大場隊の物語である。米軍は、投降式に現れた大場隊の姿に息を呑んだ。胸を張った敗者たちのなんと美しいことよ。

山田深夜
7日前
10

今宵この曲、大脱走

説明はいらないであろう名作、大脱走。 1963年にアメリカで制作された、実話を基にしたアクシ…

山田深夜
7日前
13

映画「大脱走」は事実に基づき創られたフィクションである。つまり、かなり脚色されている。だが「不屈」というテーマにブレはなく、名優たちの演技もあり、アクション映画の古典となっている。展開もよく、コミカルなシーンを随所に入れて緊張を緩和している点もお見事。件のドラマは未来に残るか?

山田深夜
9日前
10

件のドラマでは主人公が刑務所から逃げる。私は偶然にも、ヒストリーチャンネルの脱獄ドキュメントをずっと観ていた。モーガン・フリーマンが古今の脱獄事件を紹介する番組である。どれも何年もかけて実行される脱獄である。それがあんな簡単に現代の刑務所から脱走できるなんて、さすがキムタクだ。

山田深夜
10日前
9

リアルとリアリティは違う。リアルはノンフィクション。リアリティはドラマ性を加味した現実味のあるフィクション。とはいえ現実離れしすぎていては興覚めする。すべてが嘘臭くなる。ということで久しぶりに嘘臭くてひどいドラマを見せられた。受刑者が長髪なのだ。制作サイドの言い分を聞きたい。

山田深夜
11日前
11

トンボさんだトンボさん。嬉しいなあ、こんなところでつながるなんて。ホーナーより断然使っていますよ。私はリーオスカーモデルが好きでして、表現力なら10ホールの中で一番だと感じています。思い起こせば、小学校の音楽の授業で手にしたのが始まりでした。あれから半世紀以上。御社に感謝です。

山田深夜
12日前
11

一般的にはデンジャラスな路地であろう。争いがあった形跡もあるし、どこからかの視線も感じる。実際に私の各種センサーの針も激しく振れる。けれど困ったことに、一番振れている計器が「ワクワクセンサー」だったりする。「トラブルが向こうからやってくる」は私の口癖だが、そうも言い切れない。

山田深夜
12日前
12

K様へ。先程は大変失礼いたしました。自分でも何かわからぬものが迸り、あのような書き込みになりました。今回の件ですが、私は乗務員の「資質」の問題と捉えています。乗客の命を預かる者として、あまりにも不適格です。裏方への冒涜でもあります。ともあれこれを機によろしくお付き合いください。

山田深夜
13日前
8

三浦半島にはおいしいものが多い。三崎でとれる魚介類はもちろん、大根、スイカ、キャベツなどの農産物も美味い。その他に新しい味も生まれている。なのに私はこんな直売所に脇目もふらず、業務スーパーへと直行する。そして中国産を買うのだった。三浦半島で売ってるわけだし、と苦しい言い訳をして。

山田深夜
2週間前
12

「あぶ刑事」とは懐かしい。まさか新作を撮っていたとは。しかし二人とも老いた。私ならその「老い」をテーマの中心に据えるが、エンタメ的にそれはないか。ともあれ「横浜」がよい舞台装置になっていたし、今回もそのはず。でも看板の「起用」は誤用。人以外には使わない。あ、御用にかけたのか?

山田深夜
2週間前
14

建設中の建物を見かけると、つい足を止め見入ってしまう。なにがそうさせるのかわからない。工程や造作への関心か。新しい居住者に想いを馳せているのか。それとも「創る」という活動に共鳴しているのか。どれも該当し、さらにもうひとつあるのだろう。「血」である。私の家は代々の大工だったのだ。

山田深夜
1日前
7

無情の隙間から端然と咲く佇まいに、ある一節が重なった。「一体どんな樹の花でも、所謂(いわゆる)真盛りという状態に達すると、あたりの空気の中へ一種神秘的な雰囲気を撒き散らすものだ。それは、よく廻った独楽(こま)が完全な静止に澄むように」梶井基次郎「桜の樹の下には」より

山田深夜
1日前
9

横須賀は明るい観光地を目指しているようだが、ちょっと違うと思う。「流れ者たちの最終地」「あだ花が咲き誇る終着駅」「歴史に翻弄された街」「日本の路地裏、世界の踊り場」「本気で殴りあった者たちの和解の場」など、もっと心に引っ掛かる売り方でもよいと思う。実際にそんな場所なのだから。

山田深夜
2日前
11

警察署が作った看板でないのは明らかだが、その気持ちはわかる。路地裏にあるためか、私有地なのにゴミのポイ捨てが多い。といってカメラは役に立たないだろう。そこでだが、いっそ私を雇ってくれないか? おそらく私が立っているだけで誰も寄り付かなくなる。実績あり。勤務体系、時給、応相談。

山田深夜
4日前
12

こんなゴミ箱がまだ残っていたとは。私が幼い頃、これが各家の前にあったのだ。ということは50年、いや60年近く前のものかもしれない。といって、今もゴミ箱として使われているのではないだろうが。ともあれ日本の高度経済成長を、「昭和」を眺めていた証人。薄くて軽い使い捨ての現代に何を思う?

山田深夜
5日前
12

今宵この曲、歩兵の本領

映画「太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−」は、2011年に公開された日本映画。敵として戦…

山田深夜
5日前
14

「大脱走」を観終え、私の手はあるDVDに自然と伸びていた。「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」。終戦後もサイパン島で戦い続け、上官命令にて米軍に投降した、大場栄ひきいる大場隊の物語である。米軍は、投降式に現れた大場隊の姿に息を呑んだ。胸を張った敗者たちのなんと美しいことよ。

山田深夜
7日前
10

今宵この曲、大脱走

説明はいらないであろう名作、大脱走。 1963年にアメリカで制作された、実話を基にしたアクシ…

山田深夜
7日前
13

映画「大脱走」は事実に基づき創られたフィクションである。つまり、かなり脚色されている。だが「不屈」というテーマにブレはなく、名優たちの演技もあり、アクション映画の古典となっている。展開もよく、コミカルなシーンを随所に入れて緊張を緩和している点もお見事。件のドラマは未来に残るか?

山田深夜
9日前
10

件のドラマでは主人公が刑務所から逃げる。私は偶然にも、ヒストリーチャンネルの脱獄ドキュメントをずっと観ていた。モーガン・フリーマンが古今の脱獄事件を紹介する番組である。どれも何年もかけて実行される脱獄である。それがあんな簡単に現代の刑務所から脱走できるなんて、さすがキムタクだ。

山田深夜
10日前
9

リアルとリアリティは違う。リアルはノンフィクション。リアリティはドラマ性を加味した現実味のあるフィクション。とはいえ現実離れしすぎていては興覚めする。すべてが嘘臭くなる。ということで久しぶりに嘘臭くてひどいドラマを見せられた。受刑者が長髪なのだ。制作サイドの言い分を聞きたい。

山田深夜
11日前
11

トンボさんだトンボさん。嬉しいなあ、こんなところでつながるなんて。ホーナーより断然使っていますよ。私はリーオスカーモデルが好きでして、表現力なら10ホールの中で一番だと感じています。思い起こせば、小学校の音楽の授業で手にしたのが始まりでした。あれから半世紀以上。御社に感謝です。

山田深夜
12日前
11

一般的にはデンジャラスな路地であろう。争いがあった形跡もあるし、どこからかの視線も感じる。実際に私の各種センサーの針も激しく振れる。けれど困ったことに、一番振れている計器が「ワクワクセンサー」だったりする。「トラブルが向こうからやってくる」は私の口癖だが、そうも言い切れない。

山田深夜
12日前
12

K様へ。先程は大変失礼いたしました。自分でも何かわからぬものが迸り、あのような書き込みになりました。今回の件ですが、私は乗務員の「資質」の問題と捉えています。乗客の命を預かる者として、あまりにも不適格です。裏方への冒涜でもあります。ともあれこれを機によろしくお付き合いください。

山田深夜
13日前
8

三浦半島にはおいしいものが多い。三崎でとれる魚介類はもちろん、大根、スイカ、キャベツなどの農産物も美味い。その他に新しい味も生まれている。なのに私はこんな直売所に脇目もふらず、業務スーパーへと直行する。そして中国産を買うのだった。三浦半島で売ってるわけだし、と苦しい言い訳をして。

山田深夜
2週間前
12

「あぶ刑事」とは懐かしい。まさか新作を撮っていたとは。しかし二人とも老いた。私ならその「老い」をテーマの中心に据えるが、エンタメ的にそれはないか。ともあれ「横浜」がよい舞台装置になっていたし、今回もそのはず。でも看板の「起用」は誤用。人以外には使わない。あ、御用にかけたのか?

山田深夜
2週間前
14