海と空の向こうに
1人暮らしで
老人施設に居た
遠く離れた
親戚の97歳の叔母が亡くなり
教会の納骨式に行った
叔母は 亡くなる前に
「死ぬのが怖い 天国に行きたい」と言った
クリスチャンでもなかったが
教会の牧師さんの計らいで
亡くなる3日前に 洗礼を受けた
牧師さんが
「今は 天国におられますよ」
と言われた
讃美歌を歌い お祈りをした
その静けさの中で
叔母はきっと安心して旅立てた
天国に行っていると 感じられた
そして すでに亡くなった 叔母の父母兄姉弟と
ほっとして出会っていると 感じられた
不思議な 気持ちになった
悲しい納骨式ではなく
安心した温かい気持ちになった
いろんなことがあったであろう人生の中で
1人暮らしを 選んできた叔母
頼れる人が側にいなかったが
叔母は叔母の人生を生ききって
死後の大きな不安を対処する方法も
亡くなる前に 自分で決め
旅立った
死ぬ前に
素直に自分の気持ちが言える
そして かなえてもらえる
大きな 安心を得られたであろう
天国に行けると
安心して 身をゆだねられることは
大きなしあわせなことなのかもしれない
コロナ禍で
老人施設の 窓越しで
昨年夏 面会に行ったのが最後だった
何もしてあげることはできなかったなあ
遠路であったが
行けて良かった
牧師さんの優しい笑顔に
大きな愛を感じた
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