- 運営しているクリエイター
2021年1月の記事一覧
神影鎧装レツオウガ 第百二十二話
戻る 総合目次 | マガジン | 進む
Chapter13 四神 05
今まで切り結びを経て、マリアは一つの結論を得ていた。
デュアルセイバー・ライグランスは、前身機ライグランスが持っていた防御装備――灼装を搭載していないのだと。
機体周囲に高密度の霊力を放射し、擬似的な斥力場を形成する灼装。強力な防御手段である事は間違いないが、どう見ても燃費が悪い。事実、オウガとの戦闘中にも解除してい
神影鎧装レツオウガ 第百二十一話
戻る 総合目次 | マガジン | 進む
Chapter13 四神 04
DSライグランスの矢は、大鎧装の装甲を貫通した。
胸部中央を貫通する一射、その威力自体に不満は無い。
「ちぇ」
しかして、サラは口を尖らせた。まぁ無理もなかろう。その鏃が抉り込んだのは、セカンドフラッシュでもアームドブースターでもなく、射線上へ割り込んで来たグラディエーター・インターセプターだったのだから。
自動制
神影鎧装レツオウガ 第百二十話
戻る 総合目次 | マガジン | 進む
Chapter13 四神 03 その時、利英は眉をひそめた。
「なんだ?」
おかしい。
艦橋から見える光景に、モニタへ映る戦場に。
何か、違和感がある。
だが、それは一体何なのか――それを精査しようとした矢先、彼女達の声は響いたのだ。
「デュアル・フォーメーション! 二神合体!」
「なんだァ!?」
目立つ対象だったため、注意がそちらへ逸れたのは
神影鎧装レツオウガ 第百十九話
戻る 総合目次 | マガジン | 進む
Chapter13 四神 02
アフリカ大陸の南東に位置するマダガスカル島、その更に東にある小さな島、モーリシャス島。
今も昔もリゾート地として名高いこの島に、今なお世を震撼せしめている魔術組織、グロリアス・グローリィの本拠はあった。
そう、過去形だ。今は無い。確かに鉄筋コンクリートの巨大なビルは、今も変わらず直立している。
だがその中へ一歩踏み