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2020年12月の記事一覧
神影鎧装レツオウガ 第百十八話
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Chapter13 四神 01
ごごう、ごごう。軽くだが、遠く離れたグレンのコクピットさえ揺れる。恐るべき威力、その余波。
見上げる。カメラアイでわざわざ拡大せずとも、大鎧装の二、三機程度軽く飲み干せるだろう巨大爆炎が踊っている。竜巻じみて荒れ狂う炎は、赤い天蓋から聳えていた二箇所の特火点、その砲台部分をあらかた消し飛ばした。
「チ。掘っ立て小屋がバ
神影鎧装レツオウガ 第百十七話
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Chapter12 激闘 07
「良いでしょう、好きにさせてやりなさい。設営にフォースアームシステムが必要な段階は、もう過ぎたからね」
グレンの一部始終を伝えてきたサラに、ギャリガンが返したのは短い頷きだった。
流石のサラもここまで気前の良い対応は予想外だったようで、仮面越しでも隠しきれない呆気顔が見て取れる。
薄く笑いつつ、ギャリガンは右手側の立
神影鎧装レツオウガ 第百十六話
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Chapter12 激闘 06「ン、だ、とォ！？」
モニタへ映る光景に、グレンは拳を握り締めた。紙コップがひしゃげ、スポーツドリンクに似た飲料が飛び散る。
「何で四番から量産機が出て来んだよ！？」
叩きつける拳。ヒビと飛沫で酷い事になったデスクの反対側で、サラはストローから口を離した。なお中身はオレンジジュースである。
「ご不満は分かりますけど。それ
神影鎧装レツオウガ 第百十五話
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Chapter12 激闘 05
ごうん、ごうん、ごうん。
ヘルズゲート・エミュレータの向こうから、轟音と共にリフトアップして来る直方体の群れ。紫の霊力光に導かれるその数は、十や二十では効くまい。
「ふむ。流石に少々看過できない、か？」
モニタ越しに状況を俯瞰していたギャリガンは、おもむろにコンソールへ手を翳す。霊力を介し、思念が走る。内容は、紫の転
神影鎧装レツオウガ 第百十四話
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Chapter12 激闘 04
「ワオ」
冥は、嬉しそうに片眉を吊り上げた。
眼下には尾部ブースターを展開させ、突撃してくるディノファングの群れ。
前方には脚部スラスターを全開にし、突撃してくるグラディエーターのタイプ・ホワイト部隊。
その総数、果たしてどれだけあるのだろう。百か？ 二百か？ あるいはそれ以上？
「はっはっは。のっけからピンチだね