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「仕事が遅い」を分解


小さな会社の人事部長。元人事コンサルが事業会社の人事部長となりました。これまで大企業、スタートアップ、フリーランス、中小企業とあらゆる立場でもがきながら生きてきた女です。3人の子育てしながら、良い生き方、良い働き方、人生の楽しみ方を模索している実体験を綴ります。*スペック*40代、子供→関西、九州最難関中学に合格した中学生長女、サッカー少年(小4男)、のんびり末っ子(年長女)、3人の子育て中。夫は自営業。

仕事が遅いを分解①「基準が分からない」


コンサル時代、「質よりスピードが価値」と叩き込まれた時代がありました。
自分がマネジメントの立場になってからは、このことが身にしみて理解できるようになりました。

さて、私の新卒時代からの話をしますと・・・
新卒で、とある大手金融機関に入社した私。
新人時代は、業績管理グループにて、部長の手先として働いていました。
とにかく部長から飛んでくる指示をしゃかりきになってこなす。
そんな日々。
その依頼は、資料作成が主で、内容は数字の分析から社員に告知するニュース的な資料であったりと様々。

仕事の進め方としてはざっくりと部長が「こんなの作って」と解読不能レベルのペラ紙にざざっと書いてある程度のものをポイっと渡され、取り掛かります。

最初の頃、この資料を作るのに何時間かけるのが基準なのかも分からず、とにかく一生懸命作成し、部長に提出。
もちろん、いついつまでに作って。と伝えられてはいるものの、その期限ギリギリに完璧なものが仕上げることのできない新人であることは自分自身でわかっていたので、前もって確認を入れる必要があります。
資料作りにかける時間の基準が分からないので、人によっては時間をかけすぎることもあるかもしれません。

上司としてできることは「⚫︎分くらいで仕上げることを意識して」と目安を伝えてあげるといいかも。

仕事が遅いを分解②「戻り工数を考えていない」

そんなこんなで、一生懸命作った資料を上司に提出すると・・・赤ペンで修正が死ぬほど入る。そして途方に暮れる・・・
そんなことを繰り返すうちに人間は学習する生き物なので流石に気づきました。
まずはテキトーにイメージだけ作って確認しよう、と。
みんなが通る新人時代の学びだと思います。
「戻り工数を意識する」です。

そして、さらにはその資料のゴール(目的)を確認すること。
目的が達成されるのであれば資料の形式なんてなんだっていいと学びました。※上司のタイプによるかもしれないですが

そんなこんなで、完璧に仕上げて提出するのではなく、5割程度ですぐに提出し、上司とイメージを共有する。
これを続けていくうちに、上司の勘所がわかるようになり、最初の提出でOKになっていくわけです。

これを新人時代に経験していたので、仕事のスピードは基本的に意識する体質となっておりましたが・・・

仕事が遅いを分解③「戻り工数を考えていない」

仕事の進め方のスピードでは、さらに上をいくコンサル時代。
行動指針に「質よりスピードが価値」がデデンッ、と記載されていました。
さらに、「返事は0.5秒」とかw

クライアントとの打ち合わせの議事録は、会議が終わったその瞬間に出来上がっており、その場で参加者にメールで送ること、が基準でした。
やはり、会社によってその「基準」は全くもって違うので「仕事が早い」の定義そのものが難しいですね。
前職で、私は仕事が早い!!と思っていたとしても、住む場所を変えると、基準がかわる。よくあることです。
地元の中学校では、神童と言われていた私も地元の神童が集まる高校に進学した途端、自分は普通の人間である。と意識せざるを得なかった経験を思い出します。

仕事が遅いを分解④「決断に時間がかかる」

これを端的に表しているのが、メールやチャットの返信スピードだと思っています。
仕事ができる人って、メール返信、チャットの返信が秒なんですよね。
「お世話になります」とかいらんから、要件だけさっさとやりとりしたくて、こちらができることとして相手の判断スピードを上げるために、メールの文章も余計なものは削ぎ落とし、ストーリー仕立てではなく、箇条書きで何をして欲しいかが端的にわかるように送ったりの工夫はします。

そんな工夫はしていても・・・

・決めるのに時間がかかる
・一つ一つの判断が遅い

こんな人はいると思います。
判断できないのは経験がないことが要因であるとも思います。
これまでの経験から脳内でパン!と結論が出せることがあります。
これは、経験を積むことで決断スピードが上がるでしょう。

経験はあるのに判断できない人もいますよね。それは、慎重派という資質的な要素があると思いますし、ズバッと言ってしまえば「覚悟がない、
責任逃れしたいだけ」とも思えてしまいます。

自分で責任を取る覚悟がないから、関係各所に聞きまくってあの人も、この人もOKって言ってくれたから、大丈夫だよね。

ということで返信。おっそい!
もちろん、重要案件であればそうすることも必要かもしれませんが、
ほんと些細なことでも確認をとりまくる人がいるので、それはもう責任感がない人、と思えてしまいます。


というわけで、これらを分解してみた結果、あらゆるティップスはあるものの、「自分で判断する癖をつける」ことは子供の頃からできることだよね。
の、オチになり前回の記事にも書きましたが、
「あなたはどう思うの?」を継続していこうと決意したのでした。

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