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「給料分しか働きたくない」の末路

小さな会社の人事部長。元人事コンサルが事業会社の人事部長となりました。これまで大企業、スタートアップ、フリーランス、中小企業とあらゆる立場でもがきながら生きてきた女です。3人の子育てしながら、良い生き方、良い働き方、人生の楽しみ方を模索している実体験を綴ります。*スペック*40代、子供→関西、九州最難関中学に合格した中学生長女、サッカー少年(小4男)、のんびり末っ子(年長女)、3人の子育て中。夫は自営業。

情けは人の為ならず

さて、この諺ですが、本来の意味を正確に知ったのは大人になってからでした。

なんとなく、「甘やかしてはその人のためにならないよ!!」こんなイメージで捉えていたのですが、
正しくは

人に対して情けを掛けておけば,巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味の言葉です。

文化庁

実は・・・自分のために人に情けをかけておけ!
という意味だったことを知った時の衝撃たるや・・・
なんとなく、裏切られた感だったことを覚えています。

が、しかし歳をとった今、この言葉の本来の意味をまざまざと実感しているわけです。

「給料分しか働きたくない。それ以上働いたら損だと思ってしまう。だから、それ以上はしたくない。」ということをこぼしている人がいました。

そもそも・・・(という話をしたら永遠と語り尽くせそうですが)
給料分って誰が決めるのでしょうか?おそらくは、自分の感覚的にこの辺っていうやつがあるんでしょう。

そのラインを超えてくると、「損してる!!」って嫌な気持ちになる。
この場合、「情け」は少しもかけたくないっ!!という状態だと思われます。

給料を上げるには?

給料を上げるためには、所属している会社のルールをよく知る必要がありますが、仕事で成果を出しても出さなくても、その会社に所属し続けさえしていれば自然と給料が上がる仕組みの会社もあるでしょう。

その場合は、情けをかけたとて、それが自分に戻ってくることは考えにくいのかもしれません。だから損!な訳ですね。

ただ、市場原理からいうと、今の給料の基準の仕事しかしていなければ、来年も、再来年もその仕事のレベル以上のことはできませんし、そうであれば、市場価値は上がりません。
その結果、給料は上がりません。

「情け」を先にかけることによって、巡り巡って自分に良い報いが返ってくる。これって世の真理ではないでしょうか?
なんでも先に投資せねばリターンはないんです。

給料分プラスαを重ねていくことで、できることが増え、実力がつき、成長し、市場価値が高まる。
その結果、給料が増える。
だったら、情けはどんどんかけるべきではないですか?

今と同じ状態が永遠と続くことだけを求めていたら別でしょうけど。

どうしたら楽しく仕事できるかを考える

仕事って人生最大の暇つぶしであり、魅力的なコンテンツだと思うんです。
どんな仕事にだって「やりがい」って見つけられると思うし、やりがいは人から与えられるものではなく、自分で見出すものですよね。

なんだか説教臭くなってしまいましたが、自分が人生を楽しむために今目の前にあることをどうやったら攻略できるのか?
自分を俯瞰して見て。ガンダムの操縦席に座って、自分を動かすかのように楽しんだもん勝ちですよね。

「給料分しか働きたくない」と愚痴る人を見て考えたのですが、その人には何も伝えず「ふ〜ん」とその話を聞いておりました。笑


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