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2023年12月22日 ゼミ1期生の秋冬学期が終わりました。

横尾です。
2023年4月に立ち上げた横尾ゼミの秋冬学期が終わり、最初の年度が終わりました。
春夏学期の終わりにもゼミでやったことを記録したので、今回も記録しておきます。

春夏学期の様子はこちらからそうぞ↓

2023年秋冬学期のゼミ内容リスト


9月15日(金)夏学期の課題「エッセー作成」を振り返る、一橋ClimateTech VCとの座談会

休み明け、最初のゼミではまず課題の確認からしました。
夏休み前に全員にエッセーを書いてもらったので、それをまたみんなで読んでお互いのものを評価し合いました。
その結果、ゼミ全体から最も高い評価を得たのが高祖さんのエッセーで下記のように公開することにしました。

そして、この日の後半には大勢のゲストをお招きしました。
一橋ご出身で、ベンチャーキャピタルにてご活躍の先輩方15名が遊びに来てくれました。
一橋卒としてキャリアについて共有してもらい、最後にClimate Techにどう取り組んでいくかをゼミ生とみんなで議論させてもらいました。

9月22日(金)気候変動「以外の」環境問題と教科書3章

ここまで、ゼミでは近年の日本の政策動向も踏まえて「気候変動問題」と「エネルギー問題」について多くの時間を割いて来ました。
この日は、それ以外の環境問題、例えば、海洋プラスチック汚染、放射性廃棄物、PFAS、熱帯雨林の伐採、インドの大気汚染、外来種による生態系破壊などについて情報共有し、議論しました。

また、輪読している下記の教科書の3章「保全のためのインセンティブ」について議論しました。

9月29日(金)Stataでグラフ作成の課題を確認

この日はStataで「グラフ作成」を行い、それをスライド化するという夏休みの課題の成果物についての発表会を行いました。

10月6日(金)Stataで因果推論へ

この日は「そもそも計量経済学とは、因果推論とは」といった話を共有しました。
その上で、Stataで回帰分析を行う一歩目をやりました。
また、スウェーデン・Lund大学に留学中の高祖さんの近況報告もしてもらいました。

10月13日(金)教科書5章とStata演習

この日は教科書5章「費用便益分析と環境政策」を北川さんにまとめてもらい、報告してもらいました。そして、みんなで内容について議論しました。
その後、Stataで回帰分析を実行するトレーニングの続きを行いました。

10月20日(金)飛行機グループ経過報告と大学院進学について

夏休み前に向井さん、槇尾さん、McCabeさんらが意気投合し、「航空産業における脱炭素」について自発的なグループ研究を開始することになりました。
それから約3か月の進捗報告をこの日はしてもらいました。

その後、「研究計画書を書く」とはどういうことかという話をしつつ、大学院進学に興味のある方向けの情報共有をしました。

10月27日(金)McCabeさんカナダ留学便り、教科書6章、角野さん研究アイデア

この日はカナダ・McGill大学に留学中のMcCabeさんが近況報告をしてくれました。
その後、教科書6章「環境リスクと行動」を槇尾さんと増尾さんがまとめて報告し、みんなで議論しました。
最後に、角野さんが研究の関心「電力需要量の予測」についてホワイトボードを駆使して発表しました。

11月3日(金)高祖さんスウェーデン留学便り、2期生の募集・選考について、Stata演習、椿さん研究アイデア

この日、まずはLund大学留学中の高祖さんの近況報告を再びしてもらいました。
続いて、12月以降に本格化するゼミ2期生の募集や選考をどう進めるか、どんな2期生に来てほしいか、についてみんなで議論しました。
その後、Stataで回帰分析した結果を表の形でMS WordやLaTeXに出力する方法や標準誤差の選択について共有しました。
最後に、椿さんが「日本の交通セクター(主に鉄道)と脱炭素」についての研究関心を共有してくれました。

11月10日(金)ミクロ経済学理論の応用で環境経済学、教科書7章

この日は、ミクロ経済学理論を応用することで環境・エネルギー問題に取り組むこと、について共有しました。
「需要予測」「需要の価格弾力性推計」「価格予測」が環境・エネルギー政策の立案においても重要となることを共有しました。

その後、教科書7章「経済成長、環境、持続可能な開発」を宇野さんがまとめて報告し、議論しました。

11月17日(金)久保さん、櫻木さんの研究関心、横尾の途上国プロジェクト紹介

この日は、久保さんと櫻木さんがそれぞれの研究の関心をじっくりとプレゼンしてくれました。
久保さんは「環境教育や環境意識」、櫻木さんは「サンゴ礁保全」についてでした。
また、後半では、横尾の国際協力機構(JICA)さんとのインドネシアでのプロジェクトの時の写真を共有しつつ、経験談を共有しました。
関連してこちら↓

12月1日(金)Stata演習

この日はStataの演習を行いました。
Wooldridgeの教科書で題材とされるアメリカの職業訓練の効果検証データ(JTRAIN2)を使って、回帰分析を行うトレーニングをしました。
また、来年度から大学院生を対象とした定例ミーティングもしていくという話をしました。

12月8日(金)教科書9章とStata演習

この日はまず、教科書の第9章「気候変動の経済学」を宮脇さんと上園さんが報告し、議論しました。
その後、StataでJTRAIN2データを使った回帰分析の演習をしました。
また、この日から新たに始めた「3分報告」という枠で、北川さんが研究の関心「水素サプライチェーン」を報告してくれました。
そして、この日と翌週に2年生のゼミ見学を受け入れました。両日あわせて28名の方が見学に応募してくれました。

なお、この日はゼミを聴講してくれている4年・真次さんを囲んで食事会もしました。

12月15日(金)3分報告、千坂さんイギリス留学便り、説明変数と誤差項の相関、Huang and Kahn (2023 RSUE)

この日は「3分報告」から始めました。
増尾さんが「インパクト投資」、向井さんが「航空産業の脱炭素のための Sustainable Aviation Fuel (SAF)」、真次さんが「日本の再エネ発電のメリット・オーダー効果」について報告してくれました。
続いて、イギリス・UCLに留学中の千坂さんが近況の報告をしてくれました。
その後、JTRAIN2データのStataでの分析を題材として、コントロール変数を増やすことと関心のある説明変数の係数の推計値の変化について共有しました。
最後に、椿さんが最近読んだHuang and Kahn (2023 RSUE)を解説してくれました。

12月22日(金)3分報告と全員から「今年度を振り返って一言」

今年度の定例ゼミ最終日です。
まず、21日に実施されたSemiMeruさんによるゼミ説明会について、登壇した上園さんと久保さんから報告を受けました。
続いて、「3分報告」です。
スウェーデンの高祖さんが録画した動画で「原子力発電」について報告してくれました。
続いて、カナダのMcCabeさんがZoomで「カナダ・ケベック州の電源の再エネ比率の高さ」などについて報告してくれました。
その後、千坂さんが「地政学とGX」について、上園さんが「アジア新興国の公衆衛生・水質」について、宮脇さんが「不動産業界と太陽光発電」と「ブラジルの熱帯雨林と政治」について報告してくれました。

その後は、長い春休みの課題について共有しました。
そして最後に、出席者全員から、「秋冬学期と今年度を振り返って一言」を述べてもらいました。


さて、定例のゼミとしては4月までお休みです。
ただ、1月から3月もオフィスアワーや食事会を計画しています。
そして、3月下旬には新3年生の2期生を選考する予定です。
新体制での新年度まで、しばらくのお休みです。

2023年12月 横尾


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