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プリマヴェーラ・サウンド・ポルト2023ーPrimavera Sound Porto 2023

毎年参加している、ポルトガルのポルトで行われるプリマヴェーラ・サウンドに今年も参加してきた。https://www.primaverasound.com/en/porto
パンデミックが明けてから2回目。2001年にバルセロナから始まり、本拠地のスペインでは、今年はバルセロナに加えマドリッドでも開催され(一日は大雨で中止になった)、サウスアメリカのボゴタ、サンパウロ、ブエノスアイレスなどに加え、ロンドン、LAなどにも手を広げている、今急成長しているフェスティバルである。、ポルトは10周年記念で、バルセロナよりもこじんまりしていて、ポルトと出会ってからは、こちらにばかり参加している。
去年から気づいたのだが、このフェスが開催されるのは、キリスト教の祭日(Feast of Corpus Christi)辺りで、ポルトでは、今年は6/8とバッチリ被っていて、レストランやお店は、休みや早上がりが多かった。ただ、この祭日があるから、プリマヴェーラ•サウンドが始まったのでは、とキリスト教の友達は言っていた。今年のヘッドライナーは、ケンドリックラマー、ロザリア、ペットショップボーイズ、ブラー、ホージー、ニューオーダー、スパークスなど。今年は3日間全て行かずに、1日に絞ってみた。3日間行くと最後には力尽きて、全てが楽しめないからだ(盛りだくさんなのは、うれしいのだが)。1日だけだと、その日に集中できるから、早くから行って、ショー以外のアトラクションを見たり、隅から隅まで楽めた。4:30pmオープンと同時に入場し(初めて列に並んだ)、マーチや出店を吟味。フェスティバルやバンドのマーチに加え、洋服、靴のアップサイクルのお店や、ミュージシャンのイラストの入ったトートやTシャツ、タトゥーショップ、小物、レコード、CD屋さんなどがあった。ポルトガルの地元のお店ばかりで、販売員さんがデザイナーだったりで、フレンドリーで話しやすい。その他、お祭りメイクをしてくれたり、化粧品や、写真のプロモ品を体験出来たり、グッズが貰えたり、催しごともよい具合に散らばっている。ドリンクはカップを1ユーロで購入し、ドリンクを入れて貰うのだが(それを何度も使うのでゴミが出ない)、去年のを持って来ていたり、昔のトートバッグ、Tシャツを着ていたり、リピーターが多いのも、このフェスの特徴。トイレも十分に設置され、掃除の方が清掃してくれるので、とてもキレイなのである。

このフェスはジャンルが幅広い。誰でも知ってる大物ミュージシャン、旬のインディアーティスト、昔のロックバンド、伝統的なスパニッシュシンガー、ヒップホップ、ラップアーティスト、テクノDJ、ポップアイドルなどなど、このフェスで、発見するバンドが毎回沢山いる。地元のアーティストは最初の方に出演し、海外からのアーティストがヘッドラインというパターンになる。ショーは、朝6時までやっていて(夜11時ごろからクラブ時間が始まる)、今まで2回ぐらいいたのだが、意外に人が残っている。さすが。朝の3時ごろダークサイドを見ていたのだが、眠いと思っていたのが、一気に吹っ飛んだ。雨が降ってきてもお構いなしのオーディエンスに同調。

フェスは、名前は知ってるけど、わざわざ見に行かないバンドを改めて発見できる。マイ・モーニング・ジャケット。ショーを見るのは初めてだったが、歌は上手いし、エンターテイメントだし、このご時世での、ロック感がとても心地良く、長くやっているだけあり、音楽が好きなんだな、とぎゅっと胸が締め付けられた。ハートのサングラスも似合っていた。
ヘッドラインのペット・ショップ・ボーイズ。まさかこのバンドが見れるなんて(ボーイズとは言えないおじさま、そして2人組とも知らず)、思わなかったが、ありがとう、プリマヴェーラ•サウンド。最初はミニマムに始まり、2人になって、フルバンドになり、後はローラーコースターのごとく大盛り上がり。隣の女の子は、全ての歌を踊りながら、一緒に歌っていて、私も踊らずにいられなかった。そして、こんなにヒット曲があるとは!この曲もあの曲も知ってる、と。1時間半もプレイしたのに、あっと言う間だった。

この日は他に、テルノ•レイ、ウエンズディ、ブロンド・シェル、ビルト・トゥ・スピル、セルフ・エスティーム、ル・ティグレ、ダークサイドなどを見たが、私のハイライトは、セイント・ヴィンセント。彼女を最後に見たのは、プロスペクトパークのショーなので、かれこれ9年(!)前になる。今回は「ダディイズホーム」と言う新しいアルバムを経て、パフォーマンスが画期的に作り込まれていた。ギター、ベース、キーボード、ドラム、バックコーラスという編成で、それぞれがテクニカルで、彼女がどのようにプレイするのか教える場面から入る。白ジャケットに超ミニショートパンツにロングブーツと言う、彼女にしかできない服装(ストッキングに穴が開いていたのは、前のショーで転んだからだろう、と想像)。「これはポルトガルのあなた達に捧げます」と、あえて「ニューヨーク」を歌う。高いステージからわざわざ降りてきて、オーディエンスの中に入って、みんなに握手しながら歌うという大判ふるまい。相変わらずギターは上手いし、歌も上手いし、髪型も可愛いし、ポルトガル語でmcする徹底ぶりは、真のエンターテイナーだった。

この日は幸い良い天気だったのだが、前日が大雨で、マドリッドではフェスがキャンセルになったのだが、ポルトは続行で、行った人によると、雨がものすごくて、みんなドロドロになって、地獄みたいだった、と言っていた。野外フェスは、雨が問題だ。この日も芝生が、座るときは濡れてないか、確認しなくてはならなかったし、そこら中に水たまりもあり。雨が降らなかっただけ(小雨はあった)ましだと感謝。その後も朝4時ごろまで、クラブサイトにいったり、野外のステージを見たり、夜は続いていった。私の友達は、フェスが終わってから、近所のクラブに出かけて行った。前日は一緒に行ったが(そして気に入ったのだろう)、朝5時まで、ガンガンのテクノDJがいるクラブで踊っていた。2時ごろ行ったときはまばらだったが、その後人がどんどん増えてきた(フェス帰りの人なのだろうか)。ポルト万歳。余談だが、私の友達、ブルックリンでアートギャラリーを20年ぐらいやっている、シークレット・プロジェクト・ロボットも、ポルトに拠点を移しつつある。私がポルトにいる、とポストしたら、「私たちもいるよー」と、返事をくれた。https://www.ele-king.net/columns/regulars/randomaccessny/003981/

次の日、最終日を見ずに、私は、世界で一番波の高い、サーファーの聖地であるナザレに行った。ナザレに来て、人生の価値観が変わったと、人から聞いていて、一度行ってみたいと思っていた。ポルトから、バスに揺られ3時間ほどでナザレに到着。この日の宿は、グーグルマップに載っていないので、宿主に行き方を聞かなくてはならなかった。道に迷い、ようやく宿に到着すると、宿主がポルトガル語しか話せず、こちらは英語と日本語で何とかコミュニケートを取った。歩いて1分がビーチで、世界で一番高い波が見れるらしい。ギャレット・マクナムラ(Garrett Mcnamara)という有名なサーファーがいるらしく、お店のメニューの名前がMcnamara(=ハンバーガー)、だったり、お土産品に彼のイラストのマグネットがあったり、いろんな場所で彼の名前をみて、覚えてしまった(私は、全く知らなかった)。100ftの高い波に乗ってる人らしい。https://www.youtube.com/watch?v=74pnrYPozcU
今まで食べたことのない、絶品の柔らかいタコのグリルや魚のシチューを堪能し、スーパーボックをのみ(アメリカでいうバドワイザー、日本でいうアサヒ、サッポロ辺りの、一般ビール)、お店の主を話していると、確かにここはパラダイスなのかも、と感じた。物価は安いし、食べ物はおいしい、毎日美しいビーチが見れる。シェフもサーバーも、どちらも気さくで、フードおいしい?大丈夫?といちいちチェックしてくれ、お勘定お願いします、と言っても、かわりに食後酒がテーブルにドーンと置かれるだけで、全く私たちを帰す気がない(帰ってほしくないという意味なのかな)。ポルトガル人は、アメリカ人と違い、身振りが大げさでなく、皮肉っぽいところが多い(良い意味で)。なので、これが彼らのもてなしの仕方、と取っておいた。ポストガルがヨーロッパで初めて、日本に来たのもあるかもしれないが、やたら親日で、日本について話したがるが、日本食レストランは一軒も見なかった。次の日は、世界で一番大きい波という記念碑がある、フォート・オブ・サン・ミゲル・アーケンジェルに行ってきた。
https://en.wikipedia.org/wiki/Fort_of_São_Miguel_Arcanjo。崖の一番先にある記念碑。サウスアフリカでいう、喜望峰みたいなものだろう。宿近くのビーチから歩いて30分ぐらい、高い丘に登っていくのが、良いハイキングになった。ポルトガルは、丘が多くて、ハイヒールはお勧めしません。海がきれいで、波がいい感じ高ぶっていて、朝の8時ごろ行ったのだが、サーファーたちはもう波をチェックしていた。

そして、またバスに乗って、リスボンに来たが、全く時間がなくリスボンは、どこも見れなかった。なので、来年も来ようと思う。

Yoko Sawai
6/12/2023


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