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迷子中なら、まず「自分はおしゃれが趣味の人」なのかどうかを考える

久しぶりに、男性ファッションのスタイリストさんと仕事をした。メイク待ちの雑談中、彼が「レディスのトレンドサイクルは早すぎますよね」とボソリ。「たとえばデニム。毎シーズン買わなくてはいけないアイテムなんかじゃ絶対にないですよ」と。オーセンティックなデザインを出し続ける、「A.P.C、ヘルムト・ラングあたりを買って、育てる感覚でずっとはくのがいいと思う」と彼。

トレンドを着たいなら買い続ける。そうでないのなら、自分の好きなものを着続ける。どちらの自分でいたいかをきっちり線引きすること。それが大切だ、という結論に落ち着いた。

違う角度から語るなら、自分にとって「ファッションは趣味なのかどうか」を考える、ということになるのかもしれない。雑誌やSNSなどのメディアで扱われているファッションのほとんどは、「ファッションが趣味(あるいは、仕事)」の人の、それらの人による、それらの人のためのものがほとんどだ。それらの人にとって、おしゃれは手段ではなく、目的であり、それ自体に快楽がある。ファッションを快楽として楽しんでいる人のファッションを見て楽しむ分にはいいが、それが焦燥感となるなら、一度離れてみたほうがいい。

自分にとって、おしゃれは手段なのか、目的なのか。まずは、そこから考えたい。



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