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強固な「ガラスの天井」が破られた日

眠れない夜更け。100年ぶりの高い投票率。ついにバイデン氏の当確のニュースが流れた。

ニューヨークはお祭り騒ぎ。

私のタイムラインは、今、アメリカのセレブリティたちの祝賀コメントで溢れている。こんなにもバイデン支持者で溢れているのに、なぜ、トランプと拮抗していたのか。SNSのタイムラインは忠実に現実を抽出したものではなく、いつでも現実とパラレルワールドだな、と思う。

バイデン氏当確のニュースで俄然注目されているのが、副大統領に指名されているカマラ・ハリス氏の存在だろう。初の「黒人・女性」。

ジャマイカ系の父親とインド系の母親を持ち、1964年にカリフォルニア州オークランド市で生まれた。検察官出身で、地元カリフォルニア州の司法長官を経て2016年に上院選で初当選した。米国の二大政党における女性の副大統領候補は08年に共和党がサラ・ペイリン元アラスカ州知事を指名して以来で、当選は初めてになる。
現在77歳のジョー・バイデン(Joe Biden)氏は、大統領を1期のみしか務めないものと予想されている。すると4年後の2024年米大統領選では、ハリス氏が民主党の指名争いを勝ち抜く可能性も出てくる。そうなれば、ハリス氏に、さらに大きな歴史をつくること、すなわち米国初の女性大統領になるチャンスをもたらすだろう。

アメリカの最も強固なガラスの天井が突き破られた。その瞬間のバイデン氏とハリス氏のやりとり。

これまでの経緯は、以下に詳しい。

4年前に、初の女性大統領を目指したヒラリーの敗北宣言のスピーチを思い出す。

 すべての女性、とりわけ今回の選挙キャンペーンとわたしに信頼を置いてくださった若い女性の方々へ、ぜひ知っておいていただきたいのは、皆さんの声を代弁できたことは、これ以上ないほどのわたしの誇りです。
 わたしたちは、いまだあの最も高い「ガラスの天井」を打ち破るに至っていません。それは認めざるを得ない。しかしいつの日か、誰かがきっと、叶うならばわたしたちが考えるよりも早く、成し遂げてくれるでしょう。

そして、それから4年後の今日、ハリス氏は以下のようにメッセージ。

私はこのオフィスで最初の女性かもしれませんが、最後ではありません。今夜、小さな女の子たちは、この国の可能性を目撃しているのだから。

ジャーナリスト北丸氏の以下の指摘にうなる。

ちなみに、バイデン氏が就任してもファーストレディとなるジル・バイデン氏は教授業を継続するのだという‼︎

当確後のバイデン氏とハリス氏のアメリカ国民へのメッセージ。

アメリカ。この偉大な国のリーダーとして私を選んでくださり、光栄です。

この道は極めて険しいですが約束します。私に投票したかどうかを問わず、私はすべてのアメリカ人の大統領になります。

私に託してくださった強い思いに応えます
 この選挙はジョー・バイデンや私自身のことより、はるかに大きいものです。アメリカの魂と、そのために闘おうとする国民の皆様の意欲のためになされた選挙でした。これからやるべきことはたくさんあります。

 さぁ、始めましょう

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【今日の一本】ロングショット

【追記】カマラ氏 演説全文




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