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2人で旅行することの難しさ

いつも万年ボッチで旅をしている当方だが、たまには二人でも旅行する。
久しぶりに2人で長距離旅行をしたので、その記録を書く。

準備

日程

まずは日程調整だ。これが一番面倒であり、壁でもある。もう社会人になってしまい、会社に身を捧げてしまっている。それを2人分もしないといけないのである。まあ面倒くさい。普通の3連休ならまだしも、有休を使うので周りの人と調整するのも大変。
と、同行者とも同僚とも調整の嵐なので、これが大変だ。
まあ、でも今回はそれがなんとかなった。忙しい日は何とか旅行前に切り抜けることができた。また、相手方もすんなり行く日程を合わせることができた。これがもし忙しかったらどうするつもりだったのだろうか。(他人事)

航空券

次に行く手段だ。今回は北海道なので自然と飛行機になる。(ごく稀にフェリーで行くのもいるだろうが)
ちょうど雪まつりが開催される日程だったので、航空券もそれなりの値段がする。同行者との相談をするが、ここで個人的に一人旅で感じない難しさを感じた。
普段の一人旅であれば、自分はANAの早朝便が一番安かったので、それを迷いなく選んでいただろう。しかし、相手方はそうもいかなかったのである。空港から遠いので、早朝便に間に合わないし、できれば昼間の便がいいとのこと。
ANAやJAL、スカイマークを比べたがANAは11時、JALとスカイマークは13時発が並んでいた。その時点で現地での滞在時間を考えると、午前中には出たかったのでANAしか選択肢がなかった。しかし、このANAの便も片道3万円とかいう驚きの値段だった。ちょっと高いなあと思い、再相談。
結局、値段と時間を比べて9時発のANAを選択することにした。
航空券だけでこんなに考えるとは思わなかった。

宿泊

次に悩んだのがホテル選びだ。北海道ならドーミーインという信仰が私にはあるが、札幌のドーミーインを見たところ2人はダブルベッドしか空いてなかった。まあ、ツインがいいよなあと思いしばらく保留に
何件かホテルをリストアップして相手方に決めてもらうのが楽だろうと思い、再び洗い直し。
トラベルコの検索はよく使えることを実感しつつ、朝食のレベル等を見比べて検討した。そこで、プリンスホテル、京王プラザホテル、Stream Hotelの3つに絞った。値段もそこそこで評価も高く、アクセスもいいのはこれぐらいだろうか。
これを予約したのは12月。この3つの中でStream Hotelは自分の中で賭けとなっていた。なぜなら、この時点でStream Hotelは開業しておらず、開業記念セールという形で販売されたいた。ということは、誰の口コミもないのである。つまり、サービス面で悪い結果も当然予想されたわけだ。
せっかく、北海道に行って同行者に悪い思いもして欲しくないので悩んだが、まあ東急系のホテルみたいだし、大外れはないだろうというのと、アクセスがすすきののど真ん中で立地は素晴らしいので、最終的にはStream Hotelに決めて、結果大当たりだった。
それはまた後に話すとして

行程

北海道に行って、ただホテルに籠るのは当然勿体ない。いろいろと行きたいところをヒアリングして、行程を組み立てて行く。当然、2泊3日の時間制限もあるので、全部行くことも無理だし、個人的には余裕を持って組んだつもりが、あとあと苦しくなってくることを実感した。
あとはグルメ。これは重要。食べるものが合わなければ人間は不機嫌になってしまう。これは予約時間等、制約があったもののまあ大外れはなかったという感じ。

いよいよ当日

空港へ

まず断っておくが、今回全然写真がない…
写真はたくさん撮ったのだが、お顔が入っているので、それをネットで公開するわけにはいかないので…

朝7時前、名古屋駅に自分は到着。
ミュースカイに乗って空港を目指す。今日は遅れないでくれよと祈りながら、電車は無事に空港に着いた。

出発の一時間前にチェックイン完了。幸いにも上級会員用の優先チェックインカウンターは空いていた。

こちらの写真は全然関係ないが、シンガポール航空のチェックインカウンター。
以前ここはルフトハンザが使っていたはずだが、シンガポール航空が真ん中のいい場所に移って来たらしい。

出発

飛行機は定刻通りに出発をし、一路北海道に向けて飛んで行く。
ANAのwifiは使えない場合もあるが、今回は普通に使え、fr24で周りの飛行機を見たり、寝たりしながら飛んで行った。

新千歳へ着陸直前に苫小牧港の横を通る。苫小牧は内航貨物が日本一の取り扱い量だとか。
たしかに、普通の日本の港では見ない、陸に水路をくり貫いて岸壁を作っている。

新千歳に到着。
北海道は大雪だった。電車も遅れているぐらいなのだから、北海道基準でもそれなりの雪だったのだろう。
バゲージクレームで荷物を待っていたら、ソリがいきなり登場して、「すげえ、滑る気満々じゃん」と思いながら、自分らの荷物をピックアップ。

いきなり予定変更

本日の予定は新千歳空港から小樽水族館を目指す…
はずだった。
小樽水族館切符というものと、ゾーン範囲外の新千歳空港~札幌の切符を購入。
よし向かうぞ!と思った矢先、駅の構内放送で怪しい放送が聞こえた。
「本日、大雪の影響でブレーキに不具合が発生し、列車に遅れが発生しています。次の札幌行き、快速エアポートは千歳駅を発車したところです。列車到着まで今しばらくお待ちください。」
どうやら、一本前の快速エアポートが遅れているらしい。
これが来ない限りは自分たちが乗る、小樽行のエアポートも来ないので、寒いホームで待つ。ホームは人であふれかえっており、入場制限が発生するほどだった。列車は来ないが、飛行機は普通に飛んでいるのでどんどん人が溜まるのだろう。
一本前の快速エアポートは概ね20分遅れで新千歳空港駅に滑り込んだ。
で、急いで折り返し発車かと思えば、次のエアポートが詰まっているため、それが空港駅に着くのを待ってから発車らしい。
これで、南千歳乗り換えの函館とか釧路行きの切符持っていたら地獄だなと思っていたところ、再び放送で「この列車は南千歳で函館行き、特急北斗の接続を取ります。」とのこと。さすがJR北海道、ちゃんと接続街をしてくれるらしい。
とJR北海道に期待を寄せていたのだが…

自分たちの乗る快速エアポート小樽行の発車。前のやつは721系と言って、転換クロスシート&先頭車はデッキ付きの、古いが快適性はいい車両だった。しかし、こちらは733系という、ロングシートで先頭車も簡易デッキで寒いという、新しいのに快適性が劣る車両で、ちょっと残念…と思いながら、小樽を目指す。
列車は発車時点で20分弱遅れながらも、順調に小樽に向けて走っているように見えた。
しかし、恵庭の到着前に不穏な放送が…
「本日、この列車は遅れの影響で札幌止まりとさせていただきます。」
なんと!?という感想だった。
20分弱の遅れぐらいで途中で運転打ち切るなよと思いながら、この時は「まあ札幌で乗り換えれば行けるだろう」と安易に考えていた。大雪と言っていた天気も日が差しており、天候は回復に向かっているのは確実だった。

札幌到着前、再びこの列車は札幌止まりの案内をされ、小樽方面へは普通に乗り換えるように案内がなされた。
乗り換え時間は2分だけど、間に合うのか、ホームで対面接続してくれるのか、いろいろ頭を駆け巡ったが、着いたホームの向かい側には列車の姿はなく、階段で別のホームに降りないといけないようだ。
しかし、その階段も列車から降りた人でごった返し、急いで行くことができなかった。そして、なんとか小樽行の普通列車が出るホームに着いた頃には、ちょうど列車が出て行ってしまった。
じゃあしょうがないかと次の小樽行を待つことにしたが、その列車も札幌止まりに変更されてしまい、次は50分後とかいうよく分からないことになった。これじゃあ50分後の快速エアポートも小樽まで運行れる保証がどこにもない。諦めて小樽水族館切符の払い戻しに向かった。
その時に、列車が途中で運転打ち切りになったこと、その上で列車内で案内していた接続列車が接続待ちをせずに発車したこと、次の小樽行が50分後の列車まで運休が確定していることの文句を一つでも言ってやろうと思ったが、初日から嫌な思いをこれ以上するのもしんどいので、はいはいと言って払い戻しを受けた。

予定を変更し、ホテルへチェックイン。
13時ごろ行ったが、幸いにもホテルがアーリーチェックインを受け付けてくれて、早めに部屋に。
JRの件でちょっと疲れたので、少しばかりゆっくりする。
ホテルの眺望はこんな感じ。路面電車がちょうど走っていく様子を上から眺めることができた。さすがすすきののど真ん中って感じだ。
coconoすすきのというショッピング施設と併設しているので、外に出なくても食事ができるが、晴れてきたので札幌ラーメンを食べにラーメン横丁へ向かう。

観光開始

天気があまりに良すぎるので、さっきのJRの運休はなんだったんだろうねと同行者としゃりながら、お店を探す。さすがはラーメン横丁、有名な通りなだけあって、外国人観光客で行列ができているお店もあった。
ホテルの近くに、こんないい場所があるとは

ラーメンはしみじみを選択。
しじみのラーメンが売りらしい。

バターコーンも追加で付けて、札幌ラーメンっぽい見た目になった。
やっぱり、札幌ラーメンと言えば、スネ夫が学校終わりに飛行機に乗って、札幌ラーメンを食べに行った話が思い出される。

ラーメンを食べ終わると、お土産を買いに白い恋人パークへ
写真が顔が写っているのしかないため、中の写真はないが、ノーマルの白い恋人以外にプリンやワインを買った。あのクッキーサンド以外にもいろいろ商品開発しているようで、他の場所でも売ったらしいのになあという商品が多かった。

そして、荷物をホテルに置いて今夜はトリトンに向かう。
北海道に本拠地を置く回転ずし屋さんだ。東京にも一部あるらしいが、愛知県民には関係のない話で、東京はなんでも揃っているねという感想。
同行者曰く、トリトンは北海道に来たらトリトンに行くのが義務らしい。ただ、トリトンは郊外の店舗に重点を置いているようで、同じく北海道の回転ずし、根室花まるみたいに札幌都心にはない。今回もすすきのから地下鉄に乗って、郊外にやってきた。

駅から10分ぐらい歩いたが、雪がすごくて北海道の除雪の大変さを感じながらトリトンへ向かう。

トリトンに辿り着いたら何やら外で待っている人を発見。
人気店なので、待たずに入れる期待はしてなかったが、番号札を受け取るとまさかの20組待ち。まあ1時間ぐらいで呼ばれるかなあと思い、店の中で待つことに…
したかったのだが、直近の番号札じゃないと店内で待たせてくれないらしい。再び寒い外へ繰り出す。まず目に留まったのは、こちらも北海道のコンビニ、セイコーマート。
ホットシェフが有名な店だ。そこでしばらく店内を物色して、美味しそうなお菓子を購入。そして、周りを散歩するがどこも雪ばかりでとにかく寒い。もう少し厚着をすればよかったと思いながら、途中のコンビニに全て寄るという意味不明なことをしつつ、時間を潰した。
1時間半待ち、ようやく前が10組ぐらいになったが、それでも店内に入れてもらえず、再び外へ。
他の人はどうやって時間を潰しているのだろう。

そして、散歩すること2時間ようやく店内へ入れて貰えた。そして、そこからさらに30分待ち、ようやく席に座れた。店内を見ると、席数もそこまで多くないので、客の回転は悪いのかもしれない。

味は満足。やっぱり近所の回転ずしよりも明らかにネタが大きいし、値段も安い美味しい。満腹になったのに一人当たり約2500円とは驚きだった。
また来たい。できれば空いていて欲しいが

そして二日目

この日も予定通りにはいかなかった。今回は確実に自分たちのせいだが…
夜遅くまで楽しくやっていたおかげで、次の日起きることができず、予定の列車の2時間後に乗車したのだ。
でも、夜は夜で楽しかったし、朝食もゆっくり食べれたのでヨシだろう。

今日は旭山動物園を目指す。ここでも、旭山動物園切符という企画切符を使って、お安く移動する。

札幌駅に入線する、特急ライラックに乗って終点の旭川を目指す。このライラック、時間帯によって自由席の両数が変わるらしい。
今回は自由席が少ないタイプ。旭山動物園切符では指定席は追加料金が必要になるので、今回は自由席に乗る。そもそも、自由席でも充分座れるのでそれでいい。
まあ、次のダイヤ改正で全席指定に変わるらしいので、これも今度の3月までの話だが。
車両は789系。昔はスーパー白鳥で使っていた車両だ。ライラックになってからは最高時速120km/hだが、海峡線時代は140km/hで走っていた。120km/hは余裕しゃくしゃくだろう。

旭川駅から動物園まではバスに40分揺られる。
思ったより遠い。

動物園内でも雪に滑りそうになりながら、ペンギンまで辿り着く。
同行者はお目当てのペンギンに大はしゃぎだった。ここはペンギンの水槽の中をガラスのトンネルで歩くことができる。

あとは鹿やら狼を見て時間が一気に過ぎて行く。こんなめっちゃ寒いのに、動物たちは座ってくつろいでいるのすごい…

続いて、冬季限定のペンギンさんのお散歩。ゲートが開いたらちゃんと外に出るペンギンさんはえらい。自分だったら、ゲージの中に籠っていると思う。

自分もヒョウを撮ることが満足だ。ビック猫ちゃんって感じだ。

そして、営業時間ギリギリまで動物園を楽しんだ。冬季は営業時間が短縮されるので、行く人は注意しよう。それを勘違いしてか、園内の呼び出し放送で、団体バスが出発する時間まで来ずにお名前が紹介されている人がいた…

帰りのバスは満員で座ることができなかったが、予定よりも早く出発してくれて、途中のバス停を全部通過してくれた。おそらく、後続のバスで途中のバス停の客を拾っていくのだろう。
全てのバス停を通過したおかげで、旭川駅には予定よりも早く着き、乗れないはずのライラックに乗ることができた。

帰りはまあまあ混んでおり、先頭車は空いていたが、発車直後に中国人の家族連れが乗ってきて、一気にうるさくなった。

晩御飯は札幌に帰ってからすすきののはちきょうさんでいただく。
ちょうど雪まつりの時期で、予約しにくかったが、21時なら予約できた。ちょうど旭川から帰ってくる時間の考慮も必要だったので、ちょうどいいだろう。
はちきょうはどこのサイトでもおススメされていたので、相当人気なのだろう。
まずはお刺身からいただく。

全て美味しい。ウニも甘く、北海道にこれを食べに来たんだよとなった品だった。
もちろんマグロやサーモンも美味しかったが。

他にもザンギ等を食べながら、最後に名物のいくら丼をいただく。
つっこ飯と言うらしい。
これはご飯を先に出されて、丼に乗る限りイクラを注いでくれる。
これまた美味しいし、これでもサイズは小である。
大きすぎだろと。

お値段もそこそこしたが、この量なら満足だ。

そして、すすきのの雪まつりをちょっと見学。この写真はすしざんまい提供らしい。なんかこれに似た特別展が名古屋港水族館で以前あったような…

三日目

この日もゆっくり寝た。夜のおしゃべりは楽しい。

朝食も終了ギリギリまでいた。
この日気付いたことだが、いつも旅行の時は朝型の自分が完全に夜型になってしまっている。いつも自分なら、朝早起きして空いている時間に朝ごはんを食べて、観光地を午前中に2,3か所周っていただろう。しかし、完全にそれができなくなっている。
しかし、正直そんな観光地2,3か所周るより夜遅くまでおしゃべりしたほうが楽しい。これがヨーロッパだったらピリピリしていたかもしれないが…

Stream Hotelの朝食は北海道の名物を集めており、大変美味しかった。種類も多く、連泊しても飽きないのがいい。

そして、六花亭や時計台を見学して新千歳空港へ向かう。
新千歳空港でお昼を食べていなかったので、きくよ食堂さんへ。
ここで、北海道最後の晩餐?を頂く。
ここは初めてうに丼を販売した函館のどんぶりやさんらしいが、本当かはよく調べてない…
とりあえず、ここのイクラとウニの二色丼が美味しいのだ。
ウニ丼は時価と書いてあったので、いくらか聞いたら6,000円と想像していた以上だった。ウニは加工に手間がかかるので、高価になりがちだ。

そして、無事に新千歳を出発。飛行機が遅れます、いややっぱり遅れませんと案内が二転三転したが、とりあえず出発。

基本一人で旅行が多いので、一人よりも難しいと感じる部分もあったが、トータルではとても楽しかった。特に、いつも気軽に話せる人がいるのはいい。もちろん気を遣う場面もあるが、それよりも楽しく旅行するという、旅行の最大の目的は達成しやすいと思う。
もちろん、気が合う人じゃないといけないのかもしれないが、そもそも、気が合わないと一緒に旅行しないだろう。

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