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休み時間に、スマホを置いてすることは何?【ハノイ6日目】

今、知り合いの知り合いのベトナム人に宿泊費用(宿、光熱費、ネット)のすべてをただにしてもらっている。そのかわりに1日数時間、日本語学校で日本語をベトナム人に教えている。

日本語学校に来るベトナム人は本当にさまざまな目的を持っている。日本の大学に進学したい、日本で働きたい、日本語に興味がある…などなど。

目的もバラバラなので、年齢層も非常に幅広い。下は20歳上は40近くの生徒がいる。みんな同じ教室で一緒に日本語を勉強する。


授業は1日4時限。90分ある授業が終わるごとに、休み時間が30分ある。そして昼休みは、2時間あるのだ。1日の授業時間が全部で360分。休憩時間は全部で180分。

そんなこんなでたっぷりある休み時間にベトナム人は何をしているのか、休憩室をのぞいてみた。

そこで私が見た光景はみんなで話をしている姿だった。

この光景を見たとき、私は本当に驚いた。

休憩時間にクラスメイトで話をするなんて当たり前の光景でしょ? なんて思うかもしれない。でも日本や台北で暮らしてきた私にとっては、新鮮でしかなかった。



休み時間にスマホを触る人がいないのだ。休憩室はそんなに広くない。10畳くらいの空間に20人くらいが入り、歌を歌ったり楽しくおしゃべりをしている。

クラスメイトたちの輪を外れて、一人でFacebookを見ている生徒も、Instagramにイイねをしている生徒も、つぶやいている生徒もいない。


ベトナムの街を歩くと、100メートルごとにカフェがあって。コンビニに行くには15分も歩かなくてはいけないのに。カフェでは昼からたくさんの人が集まり、ただ楽しそうにおしゃべりに花を咲かせている。仕事は? 会社は? と思うのだけど。


まだベトナムに来て6日目。だけどベトナムで生まれベトナムで暮らす人はみな幸せそうにみえる。それはきっとスマホを置いて笑っている時間が長いからだと思う。

スマホでSNSを見ている、ゲームをする、調べ物をしているとき、私たちは下を向いて、真顔で少しおまぬけな顔をしている。(面白い情報を見てニヤニヤすることはあったとしても)1日何時間もスマホを触るということは、笑顔になる時間がそれだけ減っているんだなぁ、と彼らをみて思う。


休み時間にしっかり笑っておくこと。下を向かないこと。

楽しく口をあけて笑うこと、これは一人の時間で出てくることは滅多にない。会話の中でしか生まれない。



さぁ、今日から。

私も笑う時間を増やしたい。スマホを置いて、片言のベトナム語で生徒の輪に入ってみよう。


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