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投資によって得られるものを具体的に考えてみることで、行動しやすくなる?

皆様、こんにちは。
香川県も先日、梅雨入りが宣言されましたが、宣言と同時に一気に昼間の気温も上昇し出した様な気もします。
もちろん、真夏のピーク時に比べればまだまだではありますが、体がまだ暑さに慣れていないこの時期は、うどんを打っていると額に汗が滲む様になってきたぐらいの温度でも、体は参ってしまいます。

実際に本格的な暑さが始まるよりも今ぐらいの体ができていない時の春から夏への移行期間の時期のほうが体が感じるストレスは大きい様な気がしますね。

スタッフも少し体調が不安定になりがちなので、早めの水分補給やしっかりとした食事や睡眠を心がけて乗り切りたいと思います。

§ヨコクラうどんの現在の悩み

飲食店を経営していく上において、厨房機器は必要不可欠なものであります。
特に冷蔵庫や冷凍庫、フライヤーやガスコンロ、食洗機など大型の設備に該当する様なものは大きな額の投資が必要となるので、経年劣化による修繕や買い替えについては毎回、頭を悩ます事になりがちですよね。

現在、ヨコクラうどんにおいても考えるべき設備投資の事案があります。それは「茹で釜」です。

現在、厨房内には大小二つの茹で釜が設置されており、メインとして使っているのが湯量が60リットルほどの小さな釜ともう一つ湯量が350リットルほどの大きな釜があります。

かつては製麺業としてお店が営業していたこともあり、1日の麺の生産量に対して350リットルの釜を使って製麺してちょうど良いぐらいの生産規模でしたが、時代が変わっていくとともに、営業形態も製麺卸業からセルフのうどん屋として店内飲食がメインの収益となるにつれて、生産量はどんどん減少していきました。

結果として60リットルの小さな釜があれば、平日の営業であれば店舗の営業ができる程に生産量は減少してしまいました。

ところが最近はありがたいことにお客様が増え始めて、60リットルの釜だけでの生産能力では昼間のピークタイムにはうどんの提供が間に合わなくなってしまいました。そのために小さな釜で間に合いそうにない時には大きな釜でもうどんを茹でる様になり、結果、毎日大小2つの茹で釜でうどんを茹でる状況になってしまっています。

そうなると勘の良い方はお気付きだと思いますが、
燃料費がバカ高くなってしまうのです(泣)

大小二つの釜を使うから燃料費が嵩むなら、最初から大きい方の釜だけで営業すれば良いじゃないかとの思われると思いますが、これが困ったことに小さい釜で茹でた麺の方が

仕上がりが良いんです(笑)

ま、笑い事じゃなんですけど。
なので、極力小さい釜を使ってうどんを茹でて、本当にこれでは間に合わない!!と思われる時だけ、急遽、緊急避難的に大きい釜でうどんを茹でるようにしているんですが、その結果、常に二つの釜を準備しておかないといけなくなり、そうなると3つの不具合が発生する事になってしまいます。

❶燃料費高騰
❷片付けの手間倍増
❸厨房内温度上昇

そうなんです。現在、ヨコクラうどんは「釜の容量(生産能力)」が適切でないためにこうした問題が発生しているのです。

§設備投資で得られるもの?

そんな訳で今、適切なサイズの茹で釜の導入を検討しているのですが、実を言うと、先ほど挙げた問題点が見えてきたから茹で釜の新調を考えた訳ではなく、
大小どちらの釜もその設置から30年以上が経過しており、まだ使えるとは言ってもそれなりに老朽化が進んでおります。

どこかのタイミングで釜の入れ替えをしないといけないなあ、と前々からぼんやりと考えていたのですが、いかんせん、やはり茹で釜を入れ替えるとなると、コスト面においてもその作業の手順を考えても割と大掛かりになってしまいます。なので、どうしても億劫になってズルズルと先延ばしをしていたのです。

ところが、ここ数年の燃料費の高騰でその数字の増え方が一気に上昇したことやお店の営業スタイルが変化することで自身の仕事のやり方も随分と変化し、仕事の簡略化について真剣に検討する様になったことなどもあり、

「もしも茹で釜を新調したらどんなメリットがあるんだろうな?」

そう考えてみると先ほど挙げたような3つの問題点の反対の部分が見えてきたのです。つまり

①燃料費の削減
②片付け時間の短縮
③厨房内温度の上昇抑制

茹で釜を入れ替えることでこの3つのメリットを得ることができるのです。
例えば、

①燃料費の削減

現在使用している60リットルの茹で釜では小さすぎるが、350リットルの釜では大きすぎるので、150〜200リットル規模の釜に変更したとして、燃料費が仮に月額5万円削減できたとするなら、仮に釜の入れ替えコストが100万円かかったとしても20ヶ月で回収できます。

②片付け時間の短縮

①と同じように大小二つの釜の片付けに1時間かかっているとして、それが中型サイズの一つの釜の片付けになることで30分で仕事が完了できると仮定して、
時給1000円のスタッフの仕事として考えるならば、30分の500円の時給が削減されるので月間で12500円。
①での燃料費5万円コストカットと合わせると62,500円。
そうやって考えると
100万円の投資額の回収期間は16ヶ月へと短縮されます。

③厨房内温度の抑制

これはコストのように数字で表すことは難しいですが、昨今の真夏の異常とも呼べる高温の中で更に釜から発生する蒸気で厨房内の温度を上昇させてしまうことで、スタッフや自身の健康リスクは著しく高まってしまいます。
釜のサイズを適正なサイズに抑えることでそうした温度上昇による健康被害のリスクを軽減して労働環境の改善につながり、長い目で見て安定した営業を続けていくための土台となると考えられます。

こうやって考えることで、今まで

「釜の入れ替えはお金がかかるから大変だなあ・・・。」

と中々実行に移す踏ん切りがつかなかったのですが、むしろ、

「早く、適正な設備を導入しないとそのほうが勿体無い!!!」

何よりも急いで取り組まないとならない案件として自分の中での優先順位が急上昇してきたのです。

§まとめとして

これを読まれた大多数の方は

「何をあたり前のことを」

と思われてる事と思います(笑)
自分でも実際にこの事実に気づいた時には

「なんでもっと早く、この事に気が付かんかったんやーー!」

自分のあまりのバカさに悶絶したほどでした(笑)

しかし、支払うべき金額が大きいものなどはその導入に躊躇してしまうことは誰でも経験があるのではないでしょうか?
そして、人間は本能として将来的に手に入ってくるであろうお金に対する喜びよりも今現在、手元から離れていくお金に対する悲しみの方により大きく反応してしまうよう設計されています。(プロスペクト理論)

ですので、設備投資などに対しては割と臆病になりがちになるのは致し方ないと思います。ですが、実際に具体的にその設備投資によって自分が得られるものは何か?と言うことをイメージしてみるとその不安が解消されるかもしれません。

考え方のコツとして頭の隅っこにでもおいてもらえると幸いです。
今週もありがとうございました!



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