小さな会社にも内部統制
おはようございます。弁護士の檜山洋子です。
今日はバーベキューの予定でしたが、台風が接近しているということで、早々にキャンセルしました。
それなのに、この爽快な晴れのお天気・・・
ま、昨日の雨で川が増水しているかもしれないし、親たちとしては賢明な判断だったと思います。
何かをやることの判断よりも、何かを取りやめることの決断の方が数倍も勇気と割り切りが必要ですね~
経営者の方々も日々様々な決断に迫られていると思います。
スティーブジョブズは、同じ服を2~3着持っていて毎日順番に着ていたそうですが、それは、少しでも日常生活の中の決断事項を減らすことが目的だったそうです。
決断には大きなエネルギーがいるので、本人にとって重要でないことは何も考えなくても自動で進むようにしていたんですね。
会社経営の中でも、重要な決断とそうでもない決断があると思います。
社長は、その中から重要なものに絞ってじっくり検討することが大切です。
些細なことに1つ1つエネルギーを奪われていたら、本当に重要な決断が疎かになって間違いが起きてしまいます。
そのためには、社長がいなくてもある程度自動で会社が回っていく、自走経営の仕組みを作ることが求められます。
自動でいけるものは自動で動かし、本当に重要な事項に限って経営者が判断するのです。
ここで注意することが2つあります。
1つ目は、ほったらかしにしないこと。
自動経営が暴走してしまったら、事後処理に大きな労力と時間とお金を割かなければならなくなります。
2つ目は、何が重要かを見極めること。
しかし、この見極めも結構大変。
重要事項が何かわかっているつもりでも、実はどうでもいいことのために時間をかけてしまっていたり・・・。
しかし、どんな経営者でも、ある程度自動的に経営が回る仕組みを作ることはできます。
そのためのツールが、内部統制システムです。
内部統制システムとは、その名のとおり、会社の内部を統制するための仕組みです。
会社の運営が暴走しないようにルールを定め、そのルールに則った運営がなされているかをチェックしながら経営を進めていくのです。
内部統制システムを構築しておけば、経営者はそこから外れることについて決断をすればいいので、何を決断しなければならないか迷うことも少なくなります。
ジョブスの例で言えば、毎日着る服をあらかじめ決めておく、というのが内部統制システムの構築です。それ以外のイレギュラーな事項に決断の力を集中させることができます。
「内部統制システム」と聞くと、上場会社にしか関係ないことのような印象を受けますが、実は自走経営を進めたい会社には必要不可欠なシステムです。
内部統制システムについての詳しい解説は、今後少しずつ進めていこうと思います。
小さな会社は、上場会社のような立派な内部統制システムを完璧に構築することは難しいし、そもそも必要ないことも多いと思われます。
自社の規模と必要性に応じたシステムを構築していくといいでしょう。
今後のnoteを参考に、会社にぴったりのシステムを作ってみてください。
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