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「スマホ人生戦略(著:堀江貴文)」①

これからの時代は好きな事で食っていく時代で、逆に言えば好きな事で食べていくしかない時代という事を、二つの著書から読み解きたいと思います。

堀江貴文さんの「スマホ人生戦略」では以下のように書かれています。
好きなことを好きなだけ遊びきれた人が、成功している(中略)
これからは遊びの達人でなければ生き残れない時代だ。かつて人間がやらなくてはいけなかった仕事の多くは、いまスマホにどんどん代行されている。テクノロジーの進化によって、これからの人間の余暇時間は増加していく。
そう遠くないうちに、仕事などはロボットに任せて、遊ぶことが人間の役割になっていくはずだ。

このメッセージは非常に明るいです。嫌な事、めんどくさい事なんかどんどんロボットやテクノロジーがやってくれるんだから、俺たちは好きな事にフォーカスしようぜ、どういう事です。実際、私も仕事柄、重労働から人を解放するような機械を取り扱っているので、この流れは確実に進行していくはずです。

ところで一方、橘玲さんは「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」で、好きな事をやっていく大切さを、やや暗い面から主張しています。

好きなことが常に市場で高く評価されるわけではないということだ。仕事と趣味を両立させられるのは、きわめて高い能力を持ったひとだけだ。「やってもできない」のなら、それがなんであれ、好きなことで生きていくしかない。そうでなければ、マックジョブで日々の糧を得る退屈な人生が待っているだけだ。

これに本文の内容を付け加えてみます。
皆さんも薄々気付いていると思いますが、我々現役世代が65歳で定年退職して、余生を年金だけで生きていく事は不可能です。人間らしい暮らしを維持したいのならば、働き続ける必要があります。その時、60年も80年も嫌いな事をやり続けられますか。もちろん、それはノーだと思います。だから、我々は好きな事をやる「しかない」。もし、好きなことをやらなければ、AIやロボットがまだ代替し得ない、単純だがロボット化、AI化できない(トイレ掃除とか)をやるしかない。でも、みんなそんなのは嫌でしょ。だから、我々はもう好きな事をやるしかないんだ。否応なしに好きな事をやるしかないんだ。というメッセージを書いております。

堀江さんの言っている事と橘さんが言っている事は全く同じです。これからの時代は好きな事で食っていくんだと。
自分が好きな事が必ずしも市場で評価されるかはもちろん分かりませんが、私はとてもいい時代が来たな、と思っています。学習塾に入れられる前に、成績でクラス分けされる前に持っていた童心を取り戻せるのですから。

そういえば、就活時代にやりたい事というワードを父に話したら、「やりたい事をやるんじゃなくて、嫌でも食うためにやるべき事をやるんだ」と説教をされた事を今思い出しています。今、父に言えるのは「食うためにやるべき事がやりたい事」なんだよ、という事です。時代は変わりました。

いきなり好きな事をやれと言われても、我々はそれに蓋をされ続け、自らもその蓋を押さえ続けて来たので、そんな急には買われません。ライスワークも当面辞める事はできず、疲弊すると思います。でも、一日のちょっとの時間でもいいので、己の奥深くからする小さな音に耳を傾けて行こうではないでしょうか。その小さな音にこれからの時代を生き抜くヒントがあるわけですから。


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