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「英語を勉強したのに、なぜ英会話できないのか?」の謎にせまる

横浜の英語・タイ語講師 佐野なおこです。
神奈川県横浜市海沿いの教室で、大人初心者の方に人対人の英会話、タイ語会話を教えています。

今回は、「英語を勉強したのに、なぜ英会話できないのか?」という謎にせまってみたいと思います。

「中学高校で英語を一生懸命勉強し、英単語や英文法も身につけた」あるいは「受験もくぐり抜けて大学では英語論文も読んで来た」方にとっても納得の行かないことだと思います。

英語は勉強すれば本当にしゃべれるようになるのでしょうか?
頑張って勉強して英会話ができるのなら、日本語でも同じことが成立するはずです。

国語を一生懸命勉強すれば、本当に日本語でも淀みなく会話ができるようになるのでしょうか?

英単語や英文法も頭に入れても英会話できないのは、何が足りないのでしょうか?

英語以外に話してみたい言語がある方は、この記事の中の「英語」を「●●語」、「英会話」を「●●語会話」のようにして読んでみると現実的になって来ると思います。


会話をするということは?自己開示?

英会話の前に、まず日本語から考えてみましょう。
皆さんの会話相手はどなたでしょうか?
日々の食べ物、出身地、住む場所、生活習慣、宗教、考え方、肌や髪の毛の色、骨格、体臭に至るまで何もかも自分と同じでしょうか?

同じ日本人同士であっても、互いの共通点はきっと少ないのではないでしょうか?

自分と相手は「違う人間であること」を常に意識しましょう。

自分と何もかも違う人間に対して、笑顔で「こんにちは」と挨拶をしたり挨拶されたり、「すみません」と話しかけたり話しかけられたりすることが会話の第一歩です。

つまり、相手に対して自己開示することになりますね。(時と場合によっては、自己呈示もあるかもしれません)


会話って実はすごいこと?

テレビに映っている人、あるいは街などで見かける人に対しこんなマイナスな第一印象を持ったことはありませんか?
「怖そうな人だなあ」
「きれいだけどとっても冷たそう」
「余りにも自分と違う点ばかり見えすぎて、何から話したらいいの?」
「声のトーンでもう意地悪そうな感じ」
「図々しそうで圧が強め。もう無理」

第一印象とは、人と出会った時に最初に受ける感じのことです。
第一印象を決定づける要素は、以下の通りと言われています。(メラビアンの法則)

55% 視覚情報(目から入る情報)
38% 聴覚情報(耳から入る情報)
7% 言語情報(話の内容)

第一印象は3〜5秒で決まると言われています。
つまり、マイナスな第一印象を持ってしまうと、会話にまで至らない可能性があるということです。

こう考えると、人と会話をすることは本当にすごいことだと思いませんか?普段何気なく会話している相手は、本当に限られた人なのです。

「一生懸命国語を勉強すれば、日本語会話ができるようになる」とは言い切れなさそうですね。


本当に英会話したいか、自分に聞いてみよう

英会話の相手は、当然日本人以外の人ですよね。
日本人の場合と同じように、日々の食べ物、出身地、住む場所、生活習慣、宗教、考え方、肌や髪の毛の色、骨格、体臭に至るまで何もかもが違う上に、あなたの相手には日本語は通じません。

英会話をするということは、日本人以上に異質の人に対して、笑顔で「こんにちは」と挨拶をしたり挨拶されたり、「すみません」と話しかけたり話しかけられたりすることです。

それができますか?
または将来できるようになりたいですか?
異文化と出会うことは、新たな自分が見えるということです。

日本国内で海外ドラマや映画、ミュージックビデオ、ライブ配信を楽しむだけにするのなら、英会話の必要なんてありません。押しのアーティストが放つ世界観に浸っていれば十分幸せですよね。

でも、押しのアーティストの活動している国に旅行してみたいと思ったら、そういうわけにはいきません。その国の市井の人々と出会い、会話をしなければ旅できないからです。

国内で外国人のお客様相手にお仕事する方も同様です。どんなお客様でも歓迎してお話する必要があります。

現場ではどんな人が英会話の相手になるか分かりません。
英会話の相手によっては嫌な思いをしたりトラブルが起きるかもしれません。反対に尊い思い出ができたり、困難から救ってもらえたりする、そんな出会いもあるかもしれません。

そう、英会話は日常と地続き。会話の内容は良いことだけでなく、嫌なこともあり、喜怒哀楽全てを含むのです。
本当に英会話できるようになりたいのか、再度自分に聞いてみることをおすすめします。


それでも、本当に英会話したいのなら心づくりを?

今できなくても、将来笑顔で「こんにちは」と言えるようになって、世界の色々な人達と英会話してみたい。そう思ったら、日々の日常から意識を変え、行動に移しましょう。

①職場や学校などで挨拶する際、人を選ばない

好き・嫌いなどの個人的感情はあっても、相手を尊重することは基本です。挨拶の時くらい、どなたに対しても笑顔になりましょう。「私は安全な人間です」と相手に示すためにも必要なことです。


②異質なもの、ミス・失敗に対して寛容になる

日本人は完璧を求めがちですが、違う国の人の前では、言い間違えや考え違いも起こります。さらに、違う国の人は日本人よりも異質さの度合いがグンと高くなります。その度に揺さぶられていたら、気が持ちません。お互い不完全な人間なのですから、「まーそんなこともあるさ〜」と寛容になりましょう。

③察するのではなく、言葉に出す

日本人同士だとどうしても、言葉に出さなくても「察する・察してもらう」に頼りがちです。それは、はっきり言うと相手を傷つけてしまうかもと言った心遣いの表れでもあると思います。
しかし、海外の人の前では「自分の望むこと・嫌なこと」を意思を持って言葉に出してこそ、相手が安心し、自分も生きやすくなります。


いかがでしたか?
英語は勉強すれば発音、単語、文法も身につきますが、本当に欠かせないのは、意外にも①〜③の心づくり(心構え)です。

「英語を勉強したのに英会話できない」方は、能力や成績のせいではなく、異質な人と話すための心づくりが本当に十分だったのか自分に聞いてみてください。

そして最後に、過去を引きずらないこと。良い結果も悪い結果も、その時だけのもの。時間と場所が限定されるのです。「英語のテスト98点 学年1位」は、学校を卒業したら終わりです。

過去の結果にとらわれ過ぎると、それが足かせになり前に進みにくくなります。
新しいことを取り入れにくい体と心になってしまいます。


英語は自分の心次第でいつでも再チャレンジできます。本当に英会話ができるようになりたいのなら、ぜひ機会を見つけていただきたいと思います。

発音練習には、体づくりもお忘れなきように。


それでは、今回はこの辺で失礼します。
最後までお読みいただきありがとうございました。


接客・やさしい英語・タイ語教室 横浜サワディーブリッジ

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