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英文法、タイ文字よりも発音から教える教室です〜意外に盲点な心の話も

【2023.4.19更新】
英語やタイ語を話す上での心の話、自分を知ることについて追記しました。

【2022.2.27 配信】

横浜の英語・タイ語講師 佐野なおこです。

神奈川県横浜市海沿いの教室で、大人初心者の方に、英会話、タイ語会話を教えています。

英語にご興味のある方、タイ語の生徒さまから「実は英語もやってみたいのですが…。今さら何をすれば良いのでしょうか?」というご質問をいただきます。

また、私の教室で初レッスンを受ける方にはいつも、ご自身で持っている本があれば見せてくださいとお願いしています。

そうすると、英会話をやりたいのに英文法の本、タイ語会話をやりたいのにタイ文字の本をお持ちの方がほとんどです。

言葉のコミュニケーションには、当然文法も文字も必要です。しかし、最初からそれらに取りかかると、挫折につながりやすいです。

それでも、文法や文字は優先度を最も高くする必要があるのでしょうか?考えてみたいと思います。

小学校に入る前、文法や文字から覚えた?

まず、英語、タイ語のことを一旦忘れて、日本語のことを考えてみましょう。小学校に入る前、皆さんはどうやって言葉を覚えましたか?文法、文字から入り、一生懸命頭をひねりながら覚えましたか?

「ジージー」、「バーバー」、「ブーブー」など、ご家族の方、周りの大人の方達が言った言葉を繰り返したのではないでしょうか?耳と口を動かす方が多かったと思います。そう、口真似遊びを一生懸命しましたよね?

大人になると、なぜ「まず文法や文字から」と思ってしまうのか?

1970年代生まれの私が受けて来た公立中学校での英語の授業では、「人対人の英会話」はかする程度。受験対策もあるため「英文法」、「リーディング」、「英語の問題を解くこと」の方が多かったです。

私の教室に来られる生徒さまは、10〜60代の大人の皆さま。ほとんどの方が、私と同じような英語の授業を経験して来た方です。

思春期にこのような授業を経験して来てしまうと、成人してからも英文法、タイ文字から始めてしまう。つまり、頭をうーんと使う活動から始めるのが正しいと考えてしまうのは、自然なことなのかもしれません。

英語、タイ語らしい音声を出すことを優先

前の章で、「小学校に入る前、耳や口を動かして周りの大人の人達が言った言葉を繰り返したのでは?」という話をしました。

大人から始める語学にも同様のことが言えます。私の教室では、会話時の音声クォリティを上げることにこだわっています。
初めての生徒さまには、英語もタイ語も発音記号の読み方、発音に必要な口の開け方から教えます。

人対人の英会話、タイ語会話には、音声を正しく出せることが最優先です。文法や文字を知らなくても、単語一つでも英語らしい音声、タイ語らしい音声で出せれば、相手の国の人に通じるからです。

オレンジ、アップルでは英語として認知されにくい

1997〜2001年、タイの首都バンコクのホテルで働いていた時のことです。ホテル内のレストランで、日本人のお客様がタイ人のホテルスタッフに
「オレンジジュース!」
「アップル!」
「コーヒー!」
と一生懸命伝えていましたが、タイ人スタッフにはうまく通じていませんでした。

カタカナ英語は英語であると認知されにくいのです。それはイコール、英会話が成立しないということです。

また、タイ人以外の英語ノンネイティブの方も、英語らしい音の方が馴染みがあるようです。試しにカタカナ英語で話したこともありましたが、不安そうな顔をされたのを覚えています。

歴史をみても、日本人よりもネイティブ英語に触れる環境に多くいたわけですから当然ですよね。

私も怪訝な顔を何度もされた

私の英会話、タイ語会話の濃い経験は、1997年〜2001年タイのホテルで働いたときです。

ホテルは接客業。接客中はデスクワークと違いパソコンや紙ではなく、会話の音声で事が進みます。その現場には文法書や辞書もありません。(その頃は翻訳アプリも存在せず)
頼りになるのは、自分の体だけです。

このため、自分の発音が甘いときは、海外のお客様やタイ人スタッフに何度も怪訝な顔をされてきました。

接客業では「一往復の会話完結」が基本です。何度も聞き返しをすると「本当にプロのスタッフなの?」という印象を抱かせてしまいます。

こういった私の苦い経験から、英会話・タイ語会話時の音声クォリティを上げることにこだわり、指導しています。


語学はフィジカルトレーニング!

英語、タイ語には、日本語にない複雑な母音が多く、抑揚があります。これらをしっかり出すには、唇の筋肉、多少腹筋も使います。英語については、舌の筋肉も使います。

唇、舌、腹筋は、普段の生活で日本語を話す際、ほとんど使いません。しかし、英語、タイ語を話す時には瞬時に使えるようにする必要があるのです。実は語学に必要なのは、フィジカルトレーニングです。

「自分が発音できる音」は、やがて「聞きとれる音」になっていきます。聞き取れなかった音が聞けるようになるのは、本当に嬉しいことです。


意外に盲点!英語やタイ語を話す上での心の話

発音の話をたくさんしてきましたが、ここでは敢えて心の話をしたいと思います。
意外に盲点なのですが、本来なら一番最初にお話をする必要がある大切なことです。

英語やタイ語を話す上で、文法や文字よりも自分の心、すなわち自分自身としっかり向き合っていただきたいからです

初めて当教室のレッスンに来られた方の中には、私が出す英語やタイ語音声に怯えた方もいました。

さらに実際音声を出す際、あたかも自分のプライドを傷つけられたように怒り出した方や今にも泣き出しそうな方もいました。

それも無理はありません。

英語やタイ語を発音する際
唇をウーと丸めたり
横に広くイーと広げて歯を見せたり、
英語に至っては、rの発音時は舌を丸め、thの発音時は舌を上下前歯に挟む(正面から舌が見える状態)といった、顔の動きを行います。

特に笑ったり感情豊かに話す現場でもないのにそのような顔の動きをすることは、日本語スピーカーにとってそもそも屈辱的なことなのです。

そういう意味で、入門・初心者は、本当に辛い段階かもしれません。

こういった顔の動きに対しタフになるには、まず英語やタイ語を話す自分を
ちゃんと受け入れることがスタートです。

自分の心の中で、英語やタイ語を話す自分を尊重し認めてあげてください。


発音時の自分の顔や声を知り、客観的に自分を見る

「英語やタイ語を話す自分を受け入れる」ということをもっと具体的に伝えますね。

すなわち、発音時の自分の顔(口の形)や声を知ることです。

発音時に唇や舌の筋肉を動かすことによって、顔つきや声が変わります。

時に、発音練習時、鏡で顔つきを見たり、録音して声を聞いたりしてみてください。

鏡で自分の顔をチェック
自分の声を録音して聞こう

鏡や録音で、自分を客観的に見ることは、得意・不得意を冷静に知ることです。

確かに、鏡に写る自分の姿を見たり、録音された自分の声を聞くのは、恥ずかしいことですよね。

でも、相手に写る自分の姿でもあるのです。

それならばもうちょっとなんとかしたいと思いませんか?

自分の顔や声を知ることは、改善点や次のステップのために、何をすればよいか考えるきっかけになります。

私もかつて英語の赤ちゃん、タイ語の赤ちゃんでした。仕事のために覚えたことが多かったので、大変な時もありました。

でも、フィジカルトレーニングを積んだおかげで、物おじせず話せる「心の筋肉」もついたと思っています。

新しく英語、タイ語を学ぶ方にも、フィジカルトレーニングから入っていただき、ご自身が発する英語、タイ語を受け入れてもらえたらと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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接客・やさしい英語・タイ語教室 横浜サワディーブリッジ

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