
英語接客をホンキでやってみたい方へ
横浜の英語・タイ語講師 佐野なおこです。
神奈川県横浜市海沿いの教室で、大人初心者の方に人対人の英会話、タイ語会話を教えています。
私の教室が最も得意とする分野は、接客業の英会話です。
◆接客業◆
販売業、飲食業、宿泊業、美術館、交通機関、窓口受付、レジなど
以下、詳しい対象者一覧です。
「突然の外国人のお客様のご来店・ご来訪に備えて、何かできるようになっておきたい」と思っていらっしゃる方は多いと思います。
「でも、何から始めればよいのか?」と考えてしまい、機会も少ないため優先度が下がる一方になってしまいがちです。
2020年のコロナ禍に入る前、私の教室にはインバウンド需要のため、英語接客を本気でできるようになりたい生徒様が多く習いに来られていました。
レッスンの中で「生徒様独自の英語接客のマニュアル」(アンチョコ)を作るお手伝いをさせていただきました。
私がアンチョコ作りを推し進める理由は、まさに私がタイのホテルに勤務していた時に実践した方法だったからです。
英語はすぐに身に着かないのと、「英語が上手くなるまで」あるいは、「自分がキャリアアップするまで」お客様は待ってくださらないからです。
英語で接客をすることは、確かにハードルの上がることです。
それでも、「できること」から段階的に事前準備をしっかり行えば、初心者の方でもできるようになります。(そもそも、お客様にとっては英語初心者などは関係のないことです)
以下提案していきますので、よかったら英語接客を本気でやってみたい方、「いつ来るか分からない機会」に備える覚悟で、キャリアアップにチャレンジをしてみませんか?
お店や施設近辺の道案内を英語で

1. お迎え、お見送りのフレーズから覚える
お客様がお見えになったとき、「何から声をかけたらいいの?」とフリーズしないよう、まずはお迎えのあいさつから覚えましょう。
Good morning. / Good afternoon. / Good evening. 「おはようございます/こんにちは/こんばんは」
May I help you?「お手伝いいたしましょうか?」
これくらいは言えるようにしておきましょう。
ちなみに、"Good morning /afternoon/evening."の本来は、それぞれ「素敵な朝/午後/夜ですね」という意味。
お見送りにも使えるフレーズです。お見送りになると「素敵な朝/午後/夜でありますように」の意味合いになります。
ちなみに、Helloは親しい間柄に使うあいさつの言葉です。ポップで親しみやすさをウリにするような場であれば使用OKですが、通常お客様には使いません。
但し、カタカナ音声ではなく、英語らしい音声で練習してくださいね。皆さんの耳を「英語を聞き取る耳」に育てていくために、必要なことです。
英会話を学ぶ方は、以下教室オリジナルテキストで、英語発音から学んでいただいています。
ホテルなどのフロント、受付にもご来館

2. 日本語で「シーン」を書き出す
自分の仕事の中で、具体的にどんなシーンがあるかを書き出します。フローチャートにしても構いません。「お見送り」、「お迎え」は当然必須のシーンなので省きます。
(飲食店の例)
「人数確認」、「席に案内」、「お料理・サービスの説明」、「注文」、「料理を提供」、「レジ・会計」など
(販売店の例)
「商品・サービスの説明」、「原材料の説明」、「レジ・会計」、「お包み」、「配送」など
(美術館の例)
「チケット販売」、「手荷物用ロッカーの案内」、「鑑賞時のきまりの案内」、「絵の販売における案内」など
(宿泊業の例)
「チェックイン」、「朝食の案内」、「館内サービスの案内」、「チェックアウト」など
(受付窓口の例)
「アポイントの来客応対」、「会議室への案内」、「イベント参加者の名前確認・バッジ提供」、「お客様のお呼び出し」、「タクシー手配」など
(不動産の例)
「物件の紹介」、「内覧時の説明」、「物件周辺の案内」、「契約・重要事項説明」など
外国人のお客様は地元のスーパーにもお買い物に

3. 日本語で接客時の言葉(フレーズ)を書き出す
上記2で書き出したシーンには、必ず接客時に話す言葉(フレーズ)が存在しますね。それを日本語で書き出しましょう。
(飲食店の例)
「何名様ですか?」、「ただいま満席のため、おかけになっておまちくださいませ」、「中がとても熱いので、お気をつけてお召し上がりください」など
(販売店の例)
「こちらの商品は、綿100%でできています」、「アレルギーはお持ちですか?」、「ご自宅用ですか?」など
(レジ会計の例)
「有料の袋はご利用になりますか?」
「お支払い方法はいかがなさいますか?」
「こちらにタッチお願いします」
(美術館の例)
「小学生以下は無料です」、「常設展示も行っています」、「次回の展示は●●です」など
(宿泊業の例)
「鍵はフロントにお預けください」、「ご朝食は何時になさいますか?」、「お荷物が届いております」など
(受付窓口の例)
「ただいまお呼びしますので、おかけになっておまちくださいませ」、「●●様ですね。こちらのバッジをお持ちください」、など
(不動産の例)
「どんなタイプのお部屋をお探しですか?」、「契約には印鑑、印鑑証明書が必要です」「ゴミ出しは管理人さんに聞いてください」など
(美術館・博物館の例)
「フラッシュはご遠慮ください」、「お手を触れないでください」

4. 「接客時の言葉」を英文化する
3で書いた、接客時の言葉(フレーズ)を英文化します。
シーン別にノートにまとめて、「自分用の英語接客マニュアル」(アンチョコ)を作りましょう。このため、上記2.でシーンを書き出していただいたのです。
アンチョコの作り方は、以下記事を参考にしてください。

5. 英文での「見せる」書類やメール書式を用意
英語での接客時、言葉で全てうまく伝われば良いのですが、うまくいかない時もあります。
それを回避するために、上記4で作った「自分用英語接客マニュアル」(アンチョコ)を見せても良いです。
さらに、別途英文での「見せる書類」や「表記」、メールでの案内もできるよう「メール書式」も用意できるといいですね。
(飲食店の例)
「料理写真つきのメニュー」、「注文のしかた」、「食券自動販売機の使い方」など
(販売店の例)
「売り込み商品のPOP」、「原材料」など
(美術館の例)
「メールでのイベントご予約確認書」、「鑑賞時の決まり」など
(宿泊業の例)
「メールでのご予約確認書」、「館内サービスの案内」、「ホテル周辺マップ」など
(受付窓口の例)
「ごみ分別の表記」、「『番号札を取ってから待つ』案内」など
(不動産の例)
「メールでの内覧のアポイント」「重要事項説明書」などの契約書ひな形
当教室では、「手書き英語POP・英語表記」を書けるようになるためのオリジナルテキストも用意しています。
来客時のお茶出しも英語で

6. その他、知識・情報の収集
外国人のお客様相手の場合、お仕事の内容によっては、日本の行政・金融手続きなどを英語で説明する必要もあります。(特に不動産)
その他、ご自身がお客様にご案内する上で得ていた方がいい知識や情報があれば貪欲になって身に着けていってください。
さらに、英語でも日本語でも丁寧な仕草で応対しましょう。当教室では、接客、オフィスでのマナーに関するオリジナルテキストも用意しております。
7. 「英語の点数」よりも、「仕事の掘り下げ」、「覚悟」
「英語で接客」、「英語でビジネス」というと、英語の試験で点数を取る方に力を注ぐ必要があるとお考えの方もいらっしゃると思います。
しかし本当に必要なのは、日本語での「仕事の掘り下げ」によってコンテンツの土台作りをすること、そして「覚悟」です。
あなたの接客時の言葉やふるまいによって、お客様のお金や人生が動くからです。
「覚悟」をすることによって、「リスク」を想定して備えることもできます。
何度も伝えますが、英語で接客することはハードルが上がります。
それでも本気で取り組めば、「できること」を増やしていけるのです。
自分のキャリアに箔をつける意味でも、ぜひやってみませんか?
「いつ来るか分からない機会」に備えるのは、あなた次第です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
皆様の将来に役立てるよう、お手伝いできれば幸いです。
接客・やさしい英語・タイ語教室 横浜サワディーブリッジ
https://yokohamasawasdee.com/index.html
※「受講規約」、「感染症予防のお願い」に同意の上お申し込みをお願いいたします。