訪日中国人マーケティングの必勝フォーマットの一つを公開します。

忘れちゃいけない、当たり前のこと

中国に関するニュースに触れる機会が多い方なら今さら言われなくても。。。という感じだと思いますが、中国における流行り廃りはとてつもなく早いです。ここらへんは私見ですが、以前の記事でも触れたように、日本が予めてしっかりとルールを決めてから新しいことをスタートさせるビジネス文化なのに対して、中国はとりあえずスタートして進めながらルールを決めていくというビジネス文化というところが、このスピード感を生んでいるのではないかと考えています。

日本人のオフィスワーカーは基本的に真面目なので、こういった日経新聞に書いてあるようなことは知識としてあります。ただ知識としてあっても、それが実際のビジネスシーンに置かれると、ついつい忘れがちになります。これは私も常々気を付けようとしていることです。

次から次に出てくるサービスについていけ!

私は中国に関するビジネスに携わるようになって7年ほどですが、日本企業が中国マーケットに対して「広告したい」となったときに提案する媒体が毎年変わっているイメージです。日本の市場だと、「TVCMやって、webでリスティング広告、リタゲ・リマーケやって」など、プランニングやそこに付随するメディアがある程度決まっていると思うのですが、中国ではその感覚がありません。

もちろん、日本市場のようにある程度パターンが決まっていることが悪いという訳ではなりません。市場が成熟しているということだと思いますし、成熟したらしたで、固定した大枠の中でより細かく細かく細分化されていく、という方向性の変化になっていくのだと思います。

話を中国に戻すと、この7年間でメインで提案をするメディアは大きく変わってきました。
微博(weibo)、微信(wechat)、小紅書(RED)、、、いまだと、抖音(Tiktok)やtaobaoLIVEなんかでしょうか。私としては昨年に新浪微博が打ち出した新サービス・緑洲(oasis)に注目をしていたのですが、この記事を執筆している2020年4月の段階ではまだまだ「ブーム」ということにはなっていないようです。

正解が一つではないし、常に変化することを念頭に!

上記、今まで流行のメディアをいくつか挙げさせて頂きましたが、私がよくご相談を頂く「日本企業のサービス・商品を訪日中国人の方に知ってもらいたい」というミッションにおいては、どれか一つをやればいい、という訳ではありませんし、上記媒体以外にもやるべきことがたくさんあります。ではどんなメディアがあって、仕掛けるべきなのか。私の経験上で見つけた一つの必勝パターンを下記に記載します。(ただし、2020年4月の段階です。1年もすれば変化します)

必勝フォーマットの一つを公開

① 旅行の情報を収集する段階:旅行口コミサイト・馬蜂窩(マーファンヲ)
② 旅行を予約する段階:旅行予約サイト・ctrip
③ 旅行前に情報収取をする:小紅書、微博
④ 日本に出発する飛行機内:航空機の機内誌を始めとする航空メディア
⑤ 日本に到着:空港OOH
⑥ 日本の旅行中:ライフスタイルアプリ・大衆点評/小紅書
⑦ 日本の販売チャネル:自社の微信公式アカウント
⇒できればここでフォローをしてもらい、自社の越境EC集客につなげたい
⑧ 日本を出発:空港OOH
⑨ 帰国後は自社の越境EC集客を目標とする:taobaoLIVE、抖音(Tiktok)

上記以外にももちろん色々なメディアがありますが、訪日中国人をターゲットをした場合は、おおよそ押さえておくべきメディアは上記で十分ではないでしょうか。

ここらへんは経験がある方によっては、「いやいやこんなパターンもあるよ!」という意見があると思います。もしご意見ある場合はコメントを頂けるとうれしいです。

現場からは以上です!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?