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約束が約束じゃないのは当たり前!?そのストレスについていけますか?


迷ったら、スタートすべし!

ルールを決めてからスタートするのが日本のビジネス文化。
とりあえずスタートしてからルールを決めていくのが中国のビジネス文化。

という言葉を皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?

日本の大企業と話をしていると、「石橋を叩いて、叩いて、叩いて進む」という社風の企業がかなり多いように感じます。この社風がいいか悪いかは別として、こういった企業からすると、中国のように「とりあえずスタートしてからルールを決めていく」という文化は絶対に肌に合わないですよね、絶対。

それぞれが利点と欠点があると思うので、ここで善し悪しの議論はするつもりはないのですが、私の経験からすると、中国とビジネスをするときは中国のビジネス文化に合わせたほうがはるかに成果が上がります。日本のビジネス文化に合わせると、間違いなく機会ロスになるし、時間がかかりすぎて中国企業がしびれを切らして「もう他に行くからいいわ」となります。

やっかいな「大手広告代理店」という存在

ルールを決めてからスタート=失敗は許されない

というのが基本的な考え方になります。日本企業で働いている皆さんも、なんとなく理解できる価値観ではないでしょうか?私はその価値観が悪い方向に転がってしまっている業種が大手広告代理店だと思います。大手広告代理店は、失敗を極端に嫌います。クライアントがそんなに気にしていないことまで忖度して気にします。こういった文化で育ってきた広告代理店は、間違いなく中国ビジネスには合いません。 中国とビジネスをしていて一番びっくりするのは、さんざん確認して決定した事項を「やっぱりこっちのほうがクライアントにとっていいから、変更しておいた」と平気で言ってくることです。まさに、「やりながらルールを決めていく」というスタンスです。確かに、変更したほうがクライアントのためになるので、頭から否定はできないのですが、こういったことに慣れていないとクライアントに伝える立場にいる人間にとってはかなりのストレスになるはずです。

ただ忖度しまくりの広告代理店が、自分が怒られるのを嫌がるばっかりに「変更は許さない!」と言っていると、クライアントのメリットをクライアントが知らない間に消してしまいます。そして、こういうことが頻繁に起きています。果たして、こういったことは広告代理店として本当にその役割を果たしていると言えるのでしょうか。

70%の完璧さと30%の臨機応変さを

もちろん、だからといって全てが行き当たりばったりではいけません。私の経験からいくと
完璧さ:臨機応変さ=7:3くらいの意識が、中国ビジネスをやる上ではちょうどいいと思っています。日本向けのビジネスであれば、10:0くらいでちょうどいいですよね?

なんといっても中国政府絡みのどうにもできないことも出てくる

私が経験した中で一番驚いたのは、「中国政府からの指示のせいで、出版物が発行できない」と発行の1週間前に言われたことがありました。そう、中国ビジネスをしていく上で一番日本と違うところは、政府の力が圧倒的に強くてビジネス面でもその力を発揮してくる点です。これはもう我々一般庶民の日本人にはどうすることもできません。こういった予期せぬことが当たり前に出てくることに対して、「しょうがないや」とある程度開き直って対応をしていくマインドが必ず必要です。

現場からは以上です!

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