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横浜マラソンの完走メダルにかける想いーメダルデザイン物語

“自分への挑戦”に見事打ち勝ち、フィニッシュテープを切った先でランナーを待ち迎えるのは、完走の証として贈呈される「完走メダル」。

スタッフから健闘を称えられ首に掛けていただくそのメダルを手に大会を振り返ると、スタートからフィニッシュまでの長い道のりで体験した"自分だけのドラマ"にきっと思いを巡らせることでしょう。

大会に参加する全てのランナーにとって、完走メダルを手に入れることが楽しみの一つとなるように。横浜マラソンでは趣向を凝らしたデザインを大切にし、参加者に喜ばれるメダルの制作を目指しています。

今回は横浜マラソンの歴代メダルの変遷を振り返り、そのデザインに秘められたストーリーに少し触れたいと思います。

写真 2019-05-10 9 27 11のコピー


〇「横浜マラソン2015」・「横浜マラソン2016」

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記念すべきフルマラソン第1回目の2015大会は「舵輪(だりん)」。続く2016大会は「錨(いかり)」をモチーフにしたデザインを採用。どちらも港町横浜らしい斬新なメダルに仕上げました。ご覧のとおりユニークな形を模しており、横浜らしさを見て・触って楽しむことができます。


〇「横浜マラソン2017」・「横浜マラソン2018」

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2017大会は台風の影響により開催中止となり、2017年用に制作したメダルは翌年開催の2018大会にて参加対象者へ贈呈されることになりました。
2018大会は天候に恵まれ、秋晴れのとても気持ちの良い大会となり、2年7か月振りの大会を成功裏に終えることができました。

ここで2つのメダルに注目してみてください。実は、どちらのデザインにも「カモメ」が描かれています。
海の上を渡って羽ばたくカモメ(2017)が、目的地である横浜へ無事にたどりつく(2018)。これは、2017大会の想いを乗せた2018大会が、長い年月を経て無事開催に至ったストーリーを2つのメダルが象徴しており、特別な大会として結びついていることを物語っています。


〇「横浜マラソン2019」

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2019年は、横浜マラソンの第5回開催を迎えるほか、横浜開港160周年を記念という節目の年でした。これまで長い歴史の中で横浜の発展に深く関わってきた帆船や客船などに注目し、船に取り付けられる窓「ポートホール」をデザインに採用しました。

横浜マラソンを走ることで体感できる自分だけのドラマを、窓から覗いて見える景色と重ねて振り返っていただきたい。そして、この日をかけがえのない特別な一日として、いつまでも参加者の心に残るように願いを込めています。


心に残るメダルデザインを目指して

一人でも多くのランナーに、マラソンを走ることの楽しみとあわせて、完走メダルに関心を寄せていただきたい。そのため、完走に向けてモチベーションが高まるようなランナーに喜ばれる完走メダルとなるよう、時世にあわせた理想のデザインを追求し続けます。

懸命に走ってフィニッシュした瞬間の喜びを、ぜひ完走メダルと一緒に感じて欲しい!そのような思いで、横浜マラソンではこれからも一人ひとりのランナーにとって、大切な思い出として皆さまの心に残るような“感動を与えられるメダル”をお届けできるよう、精一杯運営に尽力します!