【ゆったり中学受験のススメ】中学受験に失敗して地元の市立中学・県立高校を経て東大に行った塾長
中学受験に失敗して東大に行った塾長成竹です。
少年野球チームのキャプテンだったため、
中学受験塾に行き始めたのは小6の夏ごろからでした。兄が神奈川県のトップ私立中高一貫校の聖光学院に通っており、そこに両親が行かせようと考えたからです。
団体競技の野球をしながら中学受験をするのは至難の業で、かつ小6の夏からでは遅過ぎ、最初に入った地元塾(詰め込み集団塾)は、途中入会に全く容赦ない集団授業途中参加で、何ひとつ理解できない受験算数すし詰め授業初回で一発ギブアップ、ついで転塾した遠方の中学受験専門塾も、レベル分けされていながらも、同じくすし詰め集団授業が全く分からず、遠方で電車(東急東横線の白楽から綱島まで片道徒歩含めて一時間弱)通塾して行った先は、教室ではなく、月謝袋を原資にしたゲームセンターになってしまいました(お母さんごめんなさいm(_ _)m)。
最終的には、家での勉強中心で、ごくごく近所の徒歩圏の中学受験専門ではない塾で、個別指導を受けながら受験しましたが、結局、一次試験は合格も、その当時はあった二次試験で敗退しました。少年野球チームも、まともに練習や試合に出られず(夏の盛りに専門塾の模試や講座がバッティングし)不完全燃焼の中学受験失敗に終わりました。
しかし、失敗は成功のもと、集団塾に懲りた自分は中学は一切塾に行かず成績はトップクラスをキープ、中学受験を最終的には自学自習中心で行ったのが功を奏したのだと思います。
高校入試は、神奈川県立トップの横浜翠嵐高校に合格、併願の法政二高も合格しました。
高校時代も塾や予備校は行かず、成績は中上位くらいを維持(これも自学自習習慣のおかげ)、
スーパーや野球場弁当売り子のアルバイトをかけもちしながら、遊んだ記憶しかないダルい高校生活を経て、高3の夏になって進路先に選んだのは東大(→文学部仏文科)でした。
高校教科書に出てきた中原中也→小林秀雄→アルチュール・ランボーという流れで文学少年魂に火がついた結果でした。さすがに中上位程度成績からでは東大に現役合格は難しく、現役時は共通一次79%で、かろうじて足切りは免れて二次試験を東大まで受けに行き、また併願は早稲田政経政治のみ受け不合格でした。早稲田大学政経学部政治学科はその当時のぶっちぎり最難関学科で、3つ上の兄が聖光学院から東大文Iは不合格で早稲田大学政経政治に行きました~のちにフジテレビ報道に入り局長になりました。
河合塾から(どこかの名簿から?)東大発表日すぐ後に連絡あり、新設横浜校の東大コース特待生になれました(入会金のみで他授業料は免除)。
河合塾に入ってから数回カリスマ名物講師たちのマス講義に出ましたが、講義を聞いても点数には結びつきにくいことを知っていたため、もっぱら図書館で自学自習して、一浪で、東大文Ⅲ、早慶4学部(文学部と法学部)に受かりました。
早稲田政経学部政治学科はまたもや不合格^^;、当時東大文3合格者の併願合格率も半分くらいだったと思います。これは試験科目数と内容が全くと言ってよいほど異なるためで、早稲田政経専門に勉強する時間を取らないと、特に教科書レベルをはるかに超える内容しか出ない社会科目(得意な方の世界史で受験したものの)が自分は手に負えませんでした(東大は社会2科目=自分は日本史&世界史を選択~共通一次マークセンス&二次記述は基本的に教科書レベル内容)。
☆
だから、自分の経験を鑑みて、
『ゆったり中学受験コース』を設けました。
5倍から十倍となる私立や県立中高一貫校入試に絶対合格をしようとすると親子とも負担が多すぎ、たとえ合格しても燃え尽きてしまうこともあります。
また集団授業中心のクラス分けテスト型(下位クラスは完全な寄付担当になりかねない)、ギラギラ詰め込みが苦手な方向けもいると思います。
記念受験をして、あわよくば受かって、それでも通学の便や、費用を考えて入学しないこともあるでしょう(県外ラ・サールや愛光、聖光学院、灘などもありえます)。
受けてみて受かれば自信になると思います。試験料を払うのだから、そういう受け方も許されると思います。そして受からなくても、全国大会出場のような経験を得られます。燃え尽きないで、かけがえのない経験を得る、そういう中学受験をしてもらいたいと考えています。
中学受験をチャレンジしようとしてみて、途中で止めても構わない、受かって行かなくても構わない、受からなくても構わない、受かって行くなら、それにこしたことはない:Dそんなゆるゆる『ゆったり中学受験コース』があっても良いのではないでしょうか?
中高一貫校や私立に行かなくても、たくさんの地頭の良い生徒さんは、横浜学院理事の増渕さんのように、地方の無名高校からでも東大現役合格もできます。中学から私立や中高一貫校に合格できるに必要十分な手間暇をかけられる家庭はごく一部だと思います。だから公立中~公立高校で、ゆったり部活やアルバイトをしながらでも、東大だって行けるコースを作りたいと、親しい塾の塾長さんらとも話しています(首里儀保の弘文館さんなど)。