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2歳児と行くヨーロッパ旅行~オランダ2泊3日の旅~前編

大学4年生で海外旅行に目覚めてから今まで、そこそこ多くの国へ旅行に行って来たので海外旅行には慣れている自負があった。妻も妻でヨーロッパでの留学経験があるので、そこまで治安の悪くないヨーロッパなら2歳児連れて家族旅行できるだろ!ということで、GWにオランダはアムステルダムとユトレヒトへ、ミッフィに会う旅へと出かけた。
大まかな旅程は以下の感じ。

  • Day 1:アムステルダム散策→アムステルダム国立美術館(Rijks Museum)→移動→ユトレヒト泊

  • Day 2:ユトレヒト散策→ミッフィーミュージアム(Nijntje Museum)→ユトレヒト泊

  • Day 3:ユトレヒト散策→移動→ゴッホ美術館→アムステルダム散策→帰国

このオランダ旅行の前々日、スウェーデンはマルメ(Malmö)に行って今回の旅行の予行演習をしてみた。

マルメのオシャレカフェ。椅子に立ち上がってはしゃぐので怒られたお子。

長時間(でもないけど)電車にちゃんと乗って移動できるか、ヨーロッパの醍醐味である街歩きがちゃんとできるか、いつもの時間にお昼寝ができないとどうなるか、などなど。結果から言うと、

  • 移動→ちゃんとできる。電車の中で歌いだしちゃったりするけど。

  • 街歩き→「抱っこして~」が多い。何故かあまり歩きたがらない。

  • ウィンドウショッピング→ガラスとか陶器とか触りたがって危ない。

  • 展示→つまらない。お外行きたい。遊び場あるかなぁ?

  • お昼寝→15時~16時くらいに眠くなって抱っこ紐でねんね。

ということで、とりあえず行って帰ってはこれそうだけど道中でご機嫌取るのをどうしたらいいものか…。という課題が発覚。薄々わかってはいたけど、完全に露呈した。しかし今回のこの旅程、ゴッホミュージアムの予約が取れた日を軸に決めているのでゴッホを諦めるわけには行かない。前日にユトレヒトでミッフィと全力で遊ばせるプランにしてあるからその余韻でなんとかならないか?とか淡い期待を抱きながら、何も解決策を見いだせないまま旅行当日を迎え、KLMでアムステルダムへ飛んだ。

@Amsterdam

Day 1:Rijks Museum

アムステルダム到着。スキポール空港広い!でかい!ワクワクしてきたぞ~と思って空港の外出てみたら気温も高い!春のヨーロッパ最高だ~!から即、暖かい風に乗って香るマリファナの匂い。コレコレコレコレ~。これがヨーロッパ!アムステルダムだ…!!
・・・?あれ?I amsterdamモニュメントがある?!?!こんなところにあったっけ?市内の国立美術館前じゃなかったっけ?と思ったらやはり。

いつまでも推せると思うな、アイドルとバンド。いつまでもそこにあると思うな、ノートルダム大聖堂、首里城、そしてI amsterdamモニュメント。""今""体験しておくこと、見に行くこと、というのがホント大事ですよね。まぁこれは移転だからいいけど。

空港は特に散策せずサクッと乗る電車間違えたりしながらメトロ乗り継ぎしてアムステルダム市内へ。
降り立ったアムステルダム中央駅は、人人人人。コロナも実質終焉を迎えて北半球がいい気候になってきたからか、ヨーロッパ各国からの旅行者も増えてると見え、え?こんなに人多かったっけ??と思うレベルで賑わっていた。これは夏休みシーズンの旅行が思いやられる。
そもそも、今回のオランダ旅行も当初の計画を曲げに曲げに曲げて決めた旅先だったのだ。今、本当に、飛行機代とホテル代が高い。ヨーロッパ圏内を2時間前後のフライトでちょちょいと飛ぶなら、KLMやRyanairで€50~くらいからあるだろ高くても€120くらいで行けるだろ、みたいな世界線があった気がしたのだが、今回KLMのEconomyクラスで大人1人が4万しましたからね。1週間前に買ったから、だけじゃ説明つかない。宿泊も家族旅行でドミトリーはさすがに無理だし、駅からめっちゃ歩くところも避けたい…ちゃんと部屋にシャワーがあってダブルベッドで朝食も付いてて…とか思って選んだらホテルも2泊で5万弱してますからね。この時点で20万弱。ハイパーインフレーション怖い。夏休み…旅行できるかしら…?

早速行ったRijks Museumでは、
「絶対作品は全部見れないから、Rembrandtだけ、Rembrandtのフロアだけはちゃんと見よう!!」
という妻の指示のもと、2階に上がり鑑賞を始めた。「日」の字になっているフロアの真ん中の棒の部分に、いわゆる教科書に載っているような絵がたくさんあるわけだが、ここだけでも左右4つずつ計8つの小部屋と突き当りの「夜警」が置いてある大広間をクリアしなければいけない。しかし、2小部屋目くらいでもう
「お外行きたいー!遊び場はー?」
である。ほらー!この人は何持ってるのかなー?あっちにアヒルさんいるよー?などなど、ご機嫌を騙し騙し会話しながら絵画を見進めていくが、これでは鑑賞はできない。もはやログインボーナスの回収である。嘗め回すように見るなんでことはできず、さっと表面を撫でるだけレベル。悲しい…。
しかし、絵画にまったく疎い自分でも「Marten Soolmans」と「Oopjen Coppit」は凄かった。衣装の材質、質感が伝わってくるような黒。これはプリントされて小さく教科書の片隅に載っているような物では絶対に理解できない絵だ。実物を見ないとわからない/伝わらない芸術に出会えたので、それだけでも行く価値があった。すっごく素敵。
多くの人が期待して見に行くであろう「夜警」の方は、改修中だったためか、上の2つの絵よりも物理的な距離が遠かったせいか、あまりピンとこなかった。

あの有名な夜警!!の隣にあった絵がすごく気に入ったのだけど…
まさかのレンブラントじゃなかった。

そんなわけでこのフロアだけでももうギャンだったお子だが、大人からしたら「はい!おーしまい!」という訳にもいかず、この後もワーテルローやゴッホの肖像画まで引き回されて初日から非常にご機嫌斜めになるのだった。


この日の夜、寝かしつけのベッドの中で「今日は何が楽しかった?」とお馴染みの質問をしたところ、「なーんにも楽しくなかったよー!」と満面の笑みで返された。ぴえええ。そこに一縷の悪気も無いのも伝わる。大変正直でよろしい!!

Silent Libraryも雰囲気すごくよかった。

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