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あなたの稟議書が通らない理由〜社会人一年目の稟議書の書き方〜

1. はじめに

新人として入社したある日、上司から「この件、稟議あげておいて」と突然言われて困った経験がある方も多いのではないでしょうか。私もその1人でした。

「稟議」と聞いても新入社員なのでそもそも稟議というもの自体がよく理解できていません。実際に稟議書を書き始めるとさらに大変です。上司から文章を幾度となく修正されます。契約書が必要な場合、法務部門から契約書を細かく修正され、必要に応じて相手方と契約交渉しなければなりません。

ようやく稟議を申請しようとしたら、〇〇さんに根回ししないといけないなどと言われます。稟議書とは別の資料を作成して説明に伺い、文句を言われながらもようやく了承を得られます。そして稟議を申請したところ、今度は稟議の管轄部門から修正の必要ありとして差し戻される……。気づいたら稟議の完了まで1ヶ月以上かかっていたというのはザラにある話です。

社会人になって稟議を担当したことがある方は、稟議にネガティブな印象を持たれていることも多いと思います。めんどくさい、早くプロジェクトを開始したいのに時間がかかりすぎる、形ばかりのものなのに何の意味があるのか…。

確かに稟議は面倒な部分もありますが、会社の組織的な意思決定には必要な手続きです。あなたのやりたい仕事を実現するにはどうしても避けては通れないものなのです。

私は経営企画部や法務部で、自ら稟議を申請する経験だけでなく、稟議を受付審査したり、また稟議規程を見直したりする仕事を経験してきました。稟議はあくまで稟議内容の承認を得るプロセスに過ぎません。このプロセスに余計な時間と労力をかけすぎず、その後の仕事で成果を出すことが重要だと考えています。

私の今までのノウハウをお伝えし、適切かつ迅速に稟議を終わらせ、皆さんが本来取り組みたいと考えている仕事に情熱を注いで頂けることを願っています。

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