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ゲルニカ「丸の内オアゾ」鑑賞🖼

✅「第一印象」

 5✕10 mぐらいだろうか、でかい。多くの人が大声で言うセリフナンバーワンだろう。これを書いてたピカソのアトリエはどれだけデカかったんだ。
ここまで大きくした理由は何だろうか。馬にしても人にしても実物よりも一回り大きく書かれている。

「ゲルニカの悲惨な状況をありのままを書く」
          ||
      「原寸大のまま描く」

のなら実物大に書くことによってそのままを強く伝えることができるが、さらに大きくしている事でインパクトを大きくしたかったのだろうか。

左下に横たわった人手が傷だらけ。少し上に描かれているのは手足の震災指が小さいからおそらく赤ちゃんだろう。全ての人の手足の指は5本あるがこの死んだ赤ちゃんのだけで足の指の本数が足りなく3本になっている長く続く戦争のせいで栄養不足で生まれてきてしまった弟子だろうか。

全部で5人と3匹の動物が書かれている真ん中の下らへんにある草花最後の残された希望を示しているのだろうか右の鳥は逃げているのか痛みでのたうち回っているが左の馬はじっとしていて顔も無表情もうすでに心屋痛点が麻痺してしまっているのだろうかこの絵の主題は描かれている生き物と認識できる構造中心が最も複雑に書かれていてど真ん中は白グレーの明るい面が多く外側に行くほど黒い濃いグレーが増えていく。


右のドアのようなものから左方向へと流れているのは逃げまどうのイメージしているのだろうか左に死んだ人を抱えて泣き叫ぶ人。
中央やや左には真っ黒なし鳥のようなものがいた空襲で丸く焼けた空襲で焼けて丸焦げになってしまったのか。

✅誰に対してのメッセージなのか

メッセージを伝えたかったのは誰なのだろうか。もちろん戦争を始めた、政治家であろう。市民を巻き込み直接人を殺している軍人もその対象に当てはまりそうだ。市民に対してのメッセージは何だろうか。発表された時の戦争経験者にとってのメッセージにはあまりなり得ないだろう。戦争を目の当たりにした人々はこんな絵を見せられなくても戦争なんてものを好きになるはずがないもしくは仕事としての軍人をも批判しているのだろうか。戦争に関与しなかった他の国と世界の人々に対してはどうだろうか。戦争とはこんなに酷いものなの。それでも武力が最も良い選択肢なのか。ドイツ軍にこの絵を見られた時これを書いたのお前かと脅されたピカソは「描いたのは俺だが、描かせたのはお前らだ」と答えたという逸話がある。

✅構図

白や薄いグレーの部分は単純な光が当たっている面ではなさそうほぼ白黒でモノクロにしてもほとんどの形がわかるだろう。全体を見てみると中央の白い部分は上を向く三角形になっていて安定した形になっている。四隅にもよく見ると中央に向かって線が伸びているのが分かる。個別的にはドアや壁が立体的に書くときの遠近法のようなものだが、絵としてみると角のバランスをとるために広がりをイメージさせるための装置になっている。

右側の右下に行く線は下の方へ行くと下側で右上に跳ね返っているような軌道を書く。これも見る人に対しての視線誘導の一部だろう。さらに左の馬の軸は右上に上がっているし右下の女の人の体軸も左上に上がって三角と同じ構図になっている。そう見ると右上の階段から降りてくる女の人は生物が右上の地上から逃げて切って地下に入っていくように見える。おそらく地上で空爆が行われているため避難してきたのだろう。だから右上からスタートとすると全員が左方向に体や視線を向けていてこのような流れが見える。そこに先程の三角のコースを出すと少し緩急がついて左に流れるだけでなく常時上下に視線を動かし、絵全体をくまなく見れるような仕掛けになっている。


✅身体のパーツ

アヴィニョンの娘たちとどっちが先なんだろうかわからないがエジプト壁画の特徴の片鱗が見えてるのがわかる。こっちが先でその後思いついたのか。手足、目、耳など体のパーツが最も際立つような方向から書いている。だから一つ一つのパーツを合わせた人や動物は集合体としてみると不自然に見えるが特徴がわかりやすいので認識できる。馬の蹄鉄も底面が不自然に見えるようになっているが、本来ならば正面からは見えることはない。

✅ 鑑賞を終え

「1時間鑑賞レッスン」もこれで3回目。1時間って最初は、持つのかなと思っていたけど、やってみると文字を書いたり、違う角度から見てみたりと、意外と時間が経つのは早い。それにやるたびに解像度もあがってくるから、なんとなく見方もポイントが掴めてくるし、「うわっ!あそこももう少し細かく見たかった、、」と思う。

絵画でやってるけどメインの建築でもやってみようかな?


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