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「20日で飲食店を作る」という無茶の始まりは、些細な事でした。
些細というか、ただの業務中のやり取りでした。

前提として、私はfavyという会社で人事部門と広報部門の責任者をしています。その前はメディア編集部の責任者をしてた事もあります。


齋藤尚司(さいとうひさし)略して「齋藤氏(さいとうし)」と呼ばれています。

発端は、10月のある日、所属するfavy社内でRaaS事業という、全国各地にシェアキッチン型の飲食店を展開する事業部のブランディングについて会話していた時のことでした。

高梨巧:株式会社favyの社長。思考がおかしい(褒め言葉)

社長:ーーで、広報としてはどうなの? RaaS事業のブランディングが順調に見えないんだけど?

おいら:出来る事は計画通り進行してますけど、そもそも応募者からみても詳細がオープンになってないから、応募しづらい面はあるかと思いますよ。

社長:オープンになってないって何が?

おいら:具体的な手続きのフローとか、準備で何が必要なのかとか、全部をオープンにしてくれる出店者がいれば、広報としてはもっと結果だせると思いますけど、そんな都合の良い出店者いないじゃないすか。

社長:それは確かに、公開出来る情報が少ないのはあるかも。

RaaS事業部は全国で横丁形式の飲食店を運営しています。その横丁に出店する飲食店や料理人の募集プロモーションの中で、私が「全部オープンにしてくれる店が必要だ」と言ったのが、全ての始まりになったのでした。

数日後、社長と社内で出くわした時に不思議な事を聞かれます。

社長:横丁でウケるお店ってどんな業態だと思う?元編集長的に?

おいら:基本的に「茶色くて、大きい、しょっぱい」メニューならウケると思う。

編集長時代に読者ウケのよい料理に共通する事を調査していて、たどり着いた結論が「茶色くて・大きくて・しょっぱい」だったので、それを答えたのです。

そしてその数日後、完全に油断しているタイミングで、出たのです。あれが。

あれが


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