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『就活ルールってなに?』大学生に聞いてみた!#1【就活アンケートレポート】

6月から毎月15日に『就活に関するアンケート』の結果を報告します!
このアンケートは昨年2020年に大学生が就活に関してどのような関心を抱いているか、どんなサービスを求めているかを調査するために実施されました。結果報告の一部はヨココグマのFacebookアカウント上でも公開されています。

それでは、早速レポートをしていきたいと思います!

就活ルール廃止、どう影響する?

本アンケートは2020年10月時点で横浜国立大学に所属している1~3年生、計18名に回答いただきました。

まず初めの質問です。

Q1『2021年卒業生(2020年10月現在の学部4年または修士2年など)から、就活ルールが廃止されていることは知っていますか。』

就活ルール廃止

「廃止を知らない」人は27.8%(5人)。
「廃止を知っているが詳細は分からない」が最も多い55.6%(10人)となりました。
データは少ないながらも、2つを合わせて「就活ルール廃止の影響が分からない」とすると83.3%(15人)にものぼります。

このデータを次の質問と合わせて見ていきましょう。

Q2『現在、就活に備えて、もしくは就活を目的として取り組んでいることを教えてください。なお、ここでのアルバイトは、社会経験を積むことや自己PRのためではなく、その企業での就職や職業体験などを見据えてのアルバイトを指します。』※複数回答可

就活で取り組んでいること

就活ルールやその廃止のことを知っていないと就活できないのか?

と聞かれれば、このアンケートにおいては「NO」と言えます。
赤と黄色の部分が『就活ルール廃止の影響を知らない』グループになりますが、業界研究やインターンシップなどへの参加もしています。
逆に言えば、就活ルールの廃止やそれが与える影響、現状を把握しきれていないまま就活を行なっている学生が多いことが推測できます。

今回は、就活ルールについて注目し、考えを深めていきます。
Q2の詳細な分析については来月掲載予定です。

就活ルールってなに?

そもそも就活ルールとは、一体誰が何のために定めたものだったのでしょうか?

 我が国の持続的な発展のためには、若者の人材育成が必要不可欠であり、学生が学業に専念し、安心して就職活動に取り組める環境をつくることが重要です。
 学生の就職・採用活動日程については、2017年まで(1)日本経済団体連合会(以下「経団連」という。)による「採用選考に関する指針」の策定、(2)就職問題懇談会による「申合せ」、(3)関係省庁(内閣官房、文部科学省、厚生労働省及び経済産業省)による経済団体等への「要請」というプロセスにより毎年度定められてきました

内閣官房ホームページより引用)

日本の就職・採用活動(以下、簡単のため就活と略す)に関わっているのは主に以下の3つのプロセスです。

①経団連の「採用選考に関する指針」
➁就職問題懇談会(JASSO)の「申合せ」
③関係省庁(内閣官房、文科省、厚労省、経産省)による「要請」

このうち、①がいわゆる『就活ルール』と呼ばれているものでした。
2020年卒(2020年3月卒業)までの経団連加盟企業の就活は、会社説明会などの情報解禁が3月、採用面接の解禁が6月と決まっていました。

ではなぜ、この就活ルールを廃止することとなったのでしょうか?

昨年10月、経団連から、中長期的な観点から我が国の採用活動の在り方を議論すべき、大学の教育と企業の姿勢がどうあるべきかを議論すべきといった問題提起と併せて、2020年度(2021年3月)以降に卒業・修了予定の学生の就職・採用活動からは「採用選考に関する指針」を策定しない方針が示された。

内閣官房ホームページ「就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議」令和元年10月30日のとりまとめ資料「2021年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方 」より引用)

中長期的な観点からの採用活動の在り方、大学の教育と企業の姿勢がどうあるべきか、ということの詳細は次の経団連ホームページ添付の資料に記載されています。

就活ルールは、「新卒一括採用」の下で、学生が学業に専念しやすくなった、学生や大学が計画的に就職活動に対応できるようになった、といったプラス面があります。
例えば、3月から情報解禁というも、ちょうど春休みに入るタイミングであることからも理解しやすいと思います。

しかし、グローバル化やIT化が進展する中においてルールが必ずしも遵守されていないということもありました。

「外資は就活ルール関係ない」

というのを耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
就活ルールは日本独自のものですから、海外の人の出資が多くを占めている外資系企業には適用されていません。

様々な企業への就活が盛んになっていく中、これまでの就活ルールと実態が一致していなかったという問題点がありました。

就活ルール廃止の今でも、広報活動開始の日程は3月からというのは変わりありません。
しかし、このルールが撤廃されたことによって、就職活動の開始時期は一気に早まっています。

特にベンチャーをはじめとした企業は、3月前後にはすでに内定を出すという企業が多くなりました。
また、大企業でも、6月までにほとんどの採用活動を終え、6月の上旬に内定を出す傾向が強まっています。

就活ルール廃止以前の就活では、年明けから活動し始める学生も少なくありませんでしたが、今後の動向によっては、それもまた変わっていく可能性があります。

就活のための準備を、少しずつでも進めていくと楽かもしれません。

例えば、自己分析は就活のためのものと思われがちですが、自分がどういう性格で、どういう傾向であるのか、卒業後のキャリアはどうしたいのかなど、自分を見つめ直すことに繋がります。

気になる業界、企業があれば、リストアップしておくと後の業界・企業研究の際にも役立てることができるでしょう。

最後に

今回は事前アンケートを元に、就活ルールについて掘り下げてみました。
初めにお知らせしたとおり、このアンケートレポート記事は毎月15日に更新されます。

次回更新は7/15を予定しています。テーマは「就活、何やってる?」です!

お知らせ

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学生と社会人がフラットに対話し、考えを深めていくワークショップです。

今回のテーマは『私は、こんな就活にする。』このイベントを通して、これからのより良い 就活のありかたを探ります。

「大学、大学院卒業後の進路がまだぼんやりしているなあ……」
「自分がやりたい仕事ってなんだろう?」
「就活って何をしたらいいのか……」
「就活中だけど、今一度自分の就活を見直してみようかな?」
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という大学生におススメです!

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みなさまのご参加お待ちしております!!!

(文責・やなぎ)

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