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Six Star Finisher の軌跡②

私は2022年10月にロンドンマラソンを完走し念願のSix Star Finisherのメダルを獲得しました。2017年にベルリンマラソンに当選したことで目指したSix  Star Finisher。リーチになっていたのにコロナ禍で足止めされ、やっと獲得することができました。その軌跡を振り返ってみようと思います。(①からの続きです)

5.ボストンマラソン🇺🇸

毎年4月第3月曜日(パトリオットデー)に開催されます。
1897年に第一回が開催され、世界でもっとも長い歴史を持つ大会です。コースはホプキントンからボストン市内までを走ります。そのコースを”八王子から新宿まで”と例えた人がいました(笑)多くのアップダウンがあり、特に「ハートブレイクヒル」と呼ばれる坂はランナーにとって大きな挑戦となります。
ボストンマラソンはタイムクオリファイング制度を採用しており、各年齢・性別ごとに設定された基準タイムをクリアする必要があり、その中でも速い順で参加資格が決まるなかなか厳しいレースです。私は参加基準のタイムを満たしていなかったので旅行代理店を通じて申し込みをすることにしました。エントリー権だけのものはなく、ホテルと一緒にセットされているものを申し込みしました。それでツアーの人たちに現地で合流するという形になりました。おかげでコースの下見とゼッケン受け取り、レース当日朝の集合は一緒に参加することができました。
私が参加した2018年は雨でスタート時は気温がマイナス2℃でした。

スタート地点
この写真の雨粒を見たら当時の大変さが伝わると思います
タイムは4時間8分25秒

低体温症でリタイアするランナーが多い中私はなんとかゴール。この時が私のマラソン人生の中で一番思い出に残るレースで、“どの大会がおすすめ?”と聞かれる度に“ボストンマラソン!”と答えています。歴史があるのはもちろん、あの土砂降りの中でも絶え間なく続く応援、頑張った自分。しびれます!そしてあとから知るのですが、川内優輝選手が優勝したレースでもあります。

メダルとロブスターロール

もう一度天気の良い時に走ってみたいと思いますが、あれ以上の感動はないと思うのでなかなか走れないでいます。

6.シカゴマラソン🇺🇸

毎年10月第2日曜日に開催されます。
初開催は1977年と歴史も長く、グラントパークをスタートおよびフィニッシュ地点とし、シカゴの多くの観光名所を巡ります。シカゴはミシガン湖の近くに位置しており、湖からの強い風が市内を吹き抜けることが多いため、「ウィンディ・シティ」と呼ばれています。そのため風に振り回されることもあると聞いていました。
私は2018年2019年とタイムクオリファイング制度でエントリーしました。2020年もエントリーしていましたがコロナ禍で延期になり、2022年に権利を移行していましたがDNSしました。後述するロンドンマラソンの1週間後でその直前に体調を崩してしまったので、ロンドンマラソンだけに専念することにしたのです。シカゴマラソンのクオリファイング制度は他のレースに比べると難易度は低いので狙い目です。一般の抽選倍率も3から4倍と言われています。ツアー会社のエントリーも可能です。

マラソン前日の5Kもおすすめ
前日の5K
シカゴ劇場
シカゴ商品取引所
2019年スタート時 川内優輝選手の名前もコールされていました
Cloud Gateにて 2019年は4時間52秒でした 惜しい!


7.TCSロンドンマラソン🇬🇧

毎年4月第3日曜日に開催されますが、2020年(エリート選手のみ)2021年と私が参加した2022年はコロナの影響で10月に開催されました。
1981年に第一回が開催され、コースはロンドンの名所を巡るルートで、グリニッジをスタートし、カティー・サーク、タワーブリッジ、セントポール大聖堂、ビッグベン、バッキンガム宮殿など、ロンドンの歴史的なランドマークを通過します。フィニッシュはザ・モールで行われます。
ロンドンマラソンは、チャリティー活動が活発で多くの寄付が集まる大会としても知られています。そのためか、一般の当選倍率は27倍と言われており、まず当選するのは無理。タイムクオリファイング制度もありますが、イギリス在住者のみ。あとはツアー会社を利用するかチャリティーをして申し込むしかありません。当時日本の公認のツアー会社は2社ありました。
私は2020年4月にツアー会社を通じて申し込みをしていましたが、コロナ禍で10月に延期となり、結局エリート選手だけの大会になりました。2021年もまだ海外渡航が危ぶまれていたので見送り、2022年にエントリーすることにしました。
2019年から一般エントリーはしていましたが、当たるわけはなく確実に走るためには、ツアー会社かチャリティー枠で申し込むしかありませんでした。コロナ前はロンドンマラソンツアーは2社催行されており、それぞれ先着順と抽選となっていました。そして、コロナ後は抽選のJTBだけになってしまったのでこれでは走れない可能性もあると思い、チャリティー枠を検討することにしました。
ロンドンマラソンのチャリティー団体はたくさんあるのですが、外国人を受け入れてくれる団体を探すことが大変でした。多額の寄付をするわけですからやはりその活動に賛同できるところを探し、自己PRや自分の思いもエントリーシートに記入しました。そして無事チャリティー枠も受け入れられてエントリー権を獲得することができました。後日談になりますが、JTBから二次募集の案内も来たので2022年は抽選にはならなかったのかもしれません。

スタート時 みんなまったりしている
ロンドン橋
ビッグベン
バッキンガム宮殿
5時間15分29秒でゴール
やっとゲットしたSix  Star Finisher⭐️

実は渡英前に体調を崩して、ドクターストップがかかりました。しかし、2017年から目指していたのを今さら諦めるわけにはいかず、強行突破!だから無理せずハーフまではのんびり走ったものの、完走できるように後半は無理せず歩きました。やっとゴールしたものの、思った以上に感動はせず…アレ??(笑)
でもできることならもう一度走りたい。だからずっとエントリーはし続けようと思います。

8.Six  Star Finisherの私なりのtips

①一般抽選は当たらない可能性が高いのでチャリティやツアー、タイムクォリファイング制度を調べてみる
チャリティーも外国人を受け入れてくれない団体もあります。また、そのチャリティーに対する自分の思いなどを書いて送る必要があります。最低金額もまちまちです。よく調べましょう。
私はツアーは利用せずニューヨークシティマラソンのエントリー権と送りのバスのセット、ボストンマラソンのエントリー権とホテルの宿泊のセットのみ利用しました。フライトはすべてマイルの特典航空券で手配しました。
タイムクオリファイング制度もシカゴのようにハードルが低めなものもありますが、ロンドンのように現地在住でなければならないもの、ボストンのように資格を満たしていてもその中で速い人から優先されるものもあります。
②写真は申し込むことをおすすめ
あらかじめ申し込んでおくと割引になるレースが多いので申し込むことをおすすめします。数日後にアップされます。写真のクオリティも結構いいので、いつも私は全データ購入します。日本のものより割安だと思います。
③レース後完走メダルはつけて歩きましょう
街を歩いていると“Congratulations!“と声を掛けてもらえます。レースの余韻にたっぷり浸りましょう

現在シドニーマラソン🇦🇺が7つ目のWMMを目指しています。
私は2023年の東京マラソンの成績が評価されて、Age Group World Championships Sydney 2024の招待を受けました。私が完走して、シドニーマラソンが7つ目のWMMに認定されれば7つ目のメダルがもらえる予定です。









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