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最高の一日と、最悪な一日

先週末のこと。
息子が、
「あー、今日は最高の一日だ!」と言っていた。

息子にとって"最高の一日"だったその日は、
・家族で公園でバドミントンをして楽しかった
・かつ丼を食べて美味しかった
・月1のマンガ雑誌「コロコロ」を買ってもらった
というような内容で構成されている。

そして週が明けて水曜日。
学校から帰ってきた息子は、
「あー、今日は最悪な一日だ!」と言って
怒っている。

息子曰く、
・学校で友達がぶつかってきたのに謝らなかった
・腕が痛いのに、体育で鉄棒をやらなきゃいけなかった
・掃除当番だった
・塾に行かなきゃいけない
というようなことらしい。

大人にとっては、生活の中に紛れてしまいそうな
こんな粒粒の出来事が、
息子にとっては、"最高"であり、"最悪"なのだ。

大人はどちらかと言えば、
あまり感情が動かないように、
落ち着いて毎日を過ごそうとしていると思う。
感受性豊かに、いちいち心を乱していたら生活が進まないから、
神経も体力もできるだけ使わないように、制御している。
だから、感動的なことなんて、そう滅多に起きない。

ところが、子供はそんなことはお構いなし。
思い切り喜怒哀楽を感じて、感情を上下させて、
日々を楽しんでいる。

そういえばいつだったか。
外出の予定がなくなり、
一日中、家の中で過ごした日があった。
そんな日でさえ、
「今日はいろんなことができてよかったなー。
ママとロジカル(息子が好きなカードゲーム)もできたし、
〇〇(姉)とスイッチもできたし、
マンガもたくさん描けたし、
楽しかったなー。」
と息子は言っていた。

子供時間のなんと濃密なこと。
特段のイベントなんかなくても、
ドラマチックに脚色されたストーリーのように、
彼らの毎日は、
"最高"や"最悪"の感動で溢れている。

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