「株式会社 フィジコム・ラボ」設立しました。創立前の裏話も少し。
法人設立いたしました
8月8日、葉っぱの日
「株式会社フィジコム・ラボ」(英語表記 Physicom Lab.)を設立いたしました。
「理学療法士として、企業に入っていきたい。
世の中に理学療法士の仕事をもっと浸透させて、みんなで役に立ちたい。」
そんな構想を思い描いてから1年4ヶ月。
多くの方に助言をもらい、叩いてもらい、支えられながら会社設立に至りました。
法人設立前の辛い時期の話
設立準備の1ヶ月ほど前、かなり苦しい時間を過ごしました。
企業は仕事を発注するとき、通常個人事業主に仕事を任せることは滅多にありません。
社会的に信用があり、税金も最小限で済むよう、企業間でやりとりをします。
同時に私は、理学療法士に病院以外の場でお金を回すシステムを作る必要があると考えています。
関わってくれる理学療法士に、病院勤務の合間に企業に入ってもらい、副業という形で理学療法を提供し、医療以外の現場でも自分は十分に役に立てることを知ってほしい。そしてその価値をお金という形で還元したい。
だからこそ会社という器が必要でした。
しかし、頭ではわかっていても、
売上つく見込みがままならない、こんな状態で会社設立なんてして大丈夫なのか?
そもそもこんな私に仕事を頼みたい人なんているのかな?
朝のぼやっとした頭でこんなことを考えて、自己嫌悪で目が覚めることもありました。
従業員時代に創業資金として貯めてきたお金が、ジリジリと減っていくことも本当に怖かった。(そういう時に限って年金の1年払いとか来ちゃって、泣きそうだった・・・)
それでも社印を作ったり、本店となるオフィスを契約するなど、行動をしているうちに「あ、もうやるしかねーわ、使ったお金も稼いで戻すしかねーわ!」と吹っ切れるようになってきました。
なぜ辛かったのか
準備がほぼ済んで、顔馴染みの税理士さんと書類確認作業をしている時に、自分の今までの心境を率直に伝えました。
すると、
「経営者はみんな孤独なんですよ。
だからこそ、経営者は経営者同士で仲良くなっていくんです。
悩みがわかるから。
辛くなったら抱えないで、誰かに話してください。
私でもいいし、信頼できる人なら誰でもいい。
話せば大抵のことはなんとかなるから」と。
税理士事務所の経営者である彼女は、
メンタルを病んだ時期もあったことも打ち明けてくれました。
自分だけが頑張っていると思っていた時期に病んでしまったと。
自分は自分が思うほど強い人間じゃない。
だから助けてほしいと周りにお願いし、そこから半年で病を克服されたそうです。
私がしんどかった1ヶ月、思えば、家でこもって仕事をしていることが多かった。
パートと家事をしながら、営業資料や法人設立の準備。
なかなかお世話になっているコワーキングスペースshibuyaQWSにも行けず、会話の量も減っていました。
「経営者の孤独」を初めて感じていた時期だったんですね。
お金の心配
お金の心配についても、
「小泉さんはちゃんと記録をつけているでしょ?
去年の帳簿もチェックしたけど、
何にいくら使って、残りがこれくらいって把握してますよね。
ちゃんと記録していて、キャッシュフローを管理している人は破産しないです。
これは私がいろんな経営者を見てきて思うことなんだけどね。
今が一番出ていく時期。多分ここからはそんなに出て行かないと思います。
大丈夫。必ず返せるから。」
と。
確かに、記録を見るとだんだんに出ていくお金が減ってる。
今後も大きく出ていく予定はない・・・
あ、そうか、一番使う時期だったのか。それを借金しないで手持ちで乗り越えられてたのか。。。
税理士さんは経営者を増やすことが、お客さんを増やすことにつながるので
少し持ち上げてくれてる部分もあると思ってるんですが、お金の話を大局的に見て話してくれるのは本当にありがたかったです。
設立の当日
設立当日は書類申請は税理士さんにお任せ。
いつものように朝5時半に起きて、娘の弁当を作り、息子を保育園に送り出してから営業アタックして、午後にはいつもお世話になっている工場で理学療法士として稼働。
夕方は大好きなQWSでMEET UPという交流会🍺
1年ほどお世話になっている工場の方には、法人設立のお祝いをいただくと共に
「導入前、理学療法士という言葉は知らなかったけど、導入してみてこんなにニーズにフィットする存在だとは思わなかった」と嬉しい言葉をいただきました。
QWSでは普段なかなか会えないSSU学長の村瀬さんや、メンターの柳原暁さん。そしてQWSチャレンジで入ってきたSSU同期にも会え、仲良い会員さんやスタッフさんにも久々に会えました。
考えてみればここで会う人は経営者や創業準備中の方がたくさんいます。
何か特別に重い話をするわけでもないんだけど、自然と気持ちが緩むのは同じような苦しさを味わってきたからなんだな、と妙に納得しました。
あの時の孤独感はなんだったのか?と思えるくらい
大好きな人たちがいることを実感できたし、何かあればこの人たちに会いにくればいいんだと心底安心しました。
「なかなかこなかったから心配してたよ。
また肩がこっちゃっててさ、ここどうにかなる?」
と声をかけてくださる方もたくさんいて。。🥹
工場にしてもデスクワーカーにしても、
確実にニーズはある。
会社はできました。届ける準備は整いました。
あとはやるだけです
世の中で役立つ会社になろうね。
理学療法士にとって新しい光になれるような会社になろうね。
そのために社長である私は何をしたらいい?
日々会社に問いかけながら、事業を進めてまいります。
会社と私たちを、末長くよろしくお願いいたします。
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