父の体験記 その8 第七話 高速道路上でパンク修理をした事

此の出来事もタクシー乗務中の事でした。

場所は中国自動車道 宝塚インターチェンジから入って三、四キロ過ぎた所でした。お客様を逆瀬川迄お送りしての帰り道でした。時間は深夜二時頃の事でした。

インターチェンジに入り間もなくしてなんだか車が急にスピードが落ち少し傾いたのですぐパンクでと気付きました。

私もタクシー歴三十年の中で道路上のパンクは二、三度はあると思いますがまさか高速道路上でのパンクは初めての事でして一瞬不運な事だと気持ちが、がっくりときました。

悔んでいても仕方が無いから直ちに左端に寄せて三角形の反射板を取り出し
車より少し離し気味に設置してからパンク修理に取り掛かりましたが本当にヒヤヒヤしました。

ゆっくりと離れ気味に通り過ぎる車が大半でした。だがしかし中には猛スピードで走りぬける車があり本当に怖い思いをした事でした。

その時私が思った事はせめて高速道路上でのパンク修理だけでも赤色灯の使用が出来れば良いのにと思いました。

赤色灯は緊急時電気ガス等の緊急車以外の使用は許可されませんので仕方ありません。三角板反射鏡だけでは怖くて頼りなく心細い思いがしました。

髙速道路上でのパンク修理中事故に巻き込まれて死亡した事も何度か耳にしました。

反射板は一個だけでは本当に心細いものです。一番安全なのはパトカーかJ・A・Fの出動を要請する事でしょう。ただし待ち時間を要しますしパトカーは必ず来てくれるとは限らないと警察官の方に聞きました。J・A・Fなら来てくれます。

その時道路事情で時間がかかる事はありますが必ず来てくれます。

私も後で気が付いたのですが発炎筒です。私は発炎筒とは列車の線路上での事故や緊急の際に煙を出して列車に知らせるものとばかり思い込んでおりました。

実際に発炎筒を使っている所を一度も見た事が有りません。

後々警察の人に聞いたのですが煙では無く花火みたいなのが出ると聞きました。一度試してみないことには判りません。

この冊子発刊に当たり備え付けの発煙筒なる物をよく調べましたら、
燃焼時間は五分となっています。

五分では、パンク修理は終えません。そこで私は自動車用品店に出向き 何か良い物は無いかと捜した所、実に良い物が見つかりましたので紹介しましょう。それは次なるものです。

夜間二百メートル先から確認できる非常信号灯なるものです。

単三乾電池二個で約二十時間点滅発光する優れものです。
商品名は発煙筒の代替品「非常信号灯」です。
僅か八百円程度で入手出来ます。最寄りのコーナン等のホームセンターでも発売しています。
製造メーカーは兵庫県福崎町南田原2077‐1エーモン工業株式会社です。
マグネット付きで車体にも臨時に取り付けられ 高輝度LED を九個内蔵しています。他の用途にも使え重宝なものです。

J・A・F(Japan Automobile Federation) は頼りになるものです。
夜間や雨の日の故障、落輪に対応してくれますし、車に複数の人が乗って居れば落輪は何とかなるでしょうが故障にはなんともし難いし心細くJ・A・Fに応援を依頼しなければならない。そんな時には頼りがいのあるものです。

入会金と年会費あわせて初年度五五〇〇円で済むしいざと言う時
安心できるし心強いものです。
入会者の家族は一人年会費のみ二千円で済む。
入って置きたい所事です。

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