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ライター講座第6回(最終回):レシピは全部渡された、料理をつくるつくらないは自分次第

7月の初回の半袖1枚から、10月最終回では厚手のトップスへ。回を重ねるごとに厚みを増していった服とは逆に、少しずつカタい殻をはがし、自分という根幹に近づいてスリムになっていった3ヶ月。ライターについて学びつつつ、もうひとつの講座の核となる「自己分析ノート」で自分と向き合う、この時間と空間が私にとっては何よりも貴重な経験となりました。

当初の私の受講目的、ライターとはどういう仕事なのか、どういうステップを踏むと稼げるようになるのか、江角さんの掲げる「ライターになって幸せになる」その道筋はいかなるものか、これらは全て学ぶことができました。

もちろん、知識として得ることと、実際できることとは別。

最終回、各人の企画書プレゼン終了後の「やるべきレシピは全部渡したので、あとは料理を作ってください」とは、江角さんからの受講生に向けてのはなむけの言葉。ああ、卒業なんだ、と実感した瞬間でした。

最終回の講座レポート

前回書いたインタビュー原稿について、企画書を書いてみる課題が出ていました。
本来なら企画ありきで原稿執筆のところ、実際に書いた記事があるところからの企画書づくり、ということで、実際の「書く」作業とは別の、いかにA4の紙一枚に端的にまとめることができるのかに集中することができました。

1)企画書のプレゼン

私の場合、インタビュー原稿の初稿→フィードバック→リライトの過程で、かえって伝えたい軸がぶれてしまうことに。聞いたこと全てを盛り込もうとした結果、ライター塾の紹介のような、江角さんの紹介のような記事になってしまって。媒体の読者である主婦層に読んでもらえるのが難しい状況になってしまっていました。
そこで、企画書をしっかり作ることで読者に伝えたいことを明確化する、これを目標にしてみました。

今回は経験してみることが趣旨だったと思うので、とにかく、A41枚に読んでもらえる企画書を作ることの難しさを痛感した次第です。

企画脳を育てるのに2~3年はかかった」とは江角さんの経験から。
最初はすでに依頼があるもの、企画として存在するものを書いていくことからスタートして、自分でも企画を考えつつ進めていくのがオススメとのこと。

2)自己分析ノート

最初は薄い、、と感じていたノートだったが、ページをめくるごとに自分の根っこに近づいていく感覚がありました。言葉にして残しておくことは大切ですね。
今回は、「なりたい自分からのアドバイス」「これからの計画を立てる」「自分の理念を書いてみよう」について共有。あらためて口に出して伝えることで、研ぎ澄まされて、選手宣誓のような気持ちになりました。

偶然にも年代の近い受講生が集まり、ほぼ全員、自分にフタをして人のために生きてきた、感覚のある女性たち。ノートで分析することによって見えてきたそれぞれの方向性を応援していきたい、そんな仲間に巡り合うことができて幸せです。

3)卒業生への質問タイム

意外と何でもやってみたらいい
やってみないとわからないし、流れってかわるもの
好きなことを書いておくのも大事、ひょんなことから仕事につながった」
卒業生からのコメントには重みがあります。

実際に同じ先生から学び、実践し、結果を出している方々を目の前にして、憧れと不安の気持ちでいっぱいになった自分がいました。

noteは賃貸、WordPressで『自分の城』を持つ!

WordPressでHPを作成したほうがいいのか、の質問が出た時の江角さんからの回答。これまでの媒体調べや理想の記事調べの過程で目にしてきたライターさんたち、全て「自分の城」を持っていました。
ライターとして仕事をする、ことの大前提。

実際に何本もの署名記事を執筆し、自分のホームページを持っている卒業生に生の声を聞き、いつかは自分もこうなるんだろうか?いや、なりたいんだろうか?という心の声に耳を傾けつつ、最終回講座も終了となりました。

江角さん、同期の皆様、卒業生の皆様、この3ヶ月で得た学びと気づきは濃密なものでした。本当にありがとうございました。
人の話を聞くことで気づくこともあり、また、自分の考えがかわることもあり。自分を知る、自分と向き合ういいきっかけとなりました!
そして、みなさん、これからも、どうかつながらせてください!

3ヶ月の受講を経て、変化と確信

ここから先は備忘録。
長いので、少ししたら別記事にうつします。

自己分析ノートで言語化してみる、自分の心の声を拾い上げることを意識してすごしてみた3ヶ月間。その変化と疑問と3ヶ月たった今、確信していることは、「仕事」と「書く」に対する考え方の変化。

会社員25年を経て、私にとって仕事とは、イコール「稼ぐこと」。
子どもの頃から見ていた母の姿。父に「働かなくてもいいからいいじゃないか」と言われ続け、自己肯定感の低かったそんな母の様子に、私は必ず、仕事をして稼ぐんだ!この思いは中学生の頃から強かった。

そして、自分が専業主婦となり、たまたま、自分にはわかりやすく「書く」というスキルもあるのではないか?とある意味自画自賛していたところに、では、「書く」を仕事にしている「ライター」はどうなんだろう?それで稼ぐことはできるんだろうか?これを学びたくて、この3か月間、講座を受講し、いろいろな人の本を読み、調べ、自分なりに分析してきた。

50を過ぎてから自分が何をしたいのか、どうなりたいのかを言葉にしようとしても、いわゆる自分探しのループにはまってしまい、もっと何かもっと何かを外に向けて、誰かが答えをくれるのを待っていた。

でも、そこに答えはなかった。

この3ヶ月、日常生活で感じたちょっとした違和感だったり、書きたい媒体や理想の記事、署名記事を書いているライターさんについて調べるうちに、そうそう、自分もそう思う、であったり、私はこれちょっと好きじゃないな、とか。ことあるごとに自分の感情をキャッチしようとしてみた。

すると、これまで頭の中で描いていた、
・仕事 = 稼ぐ
・やってみたいこと = 書く

ここから無理やり、「書く」=「仕事」につなげて考えていたことに気づいた。本当につい2~3日前のこと。

ガツガツしていると思われようと私は私なので素直に書きます。

「稼ぎたい」、評価されたい、認められたい、この気持ちが人並み以上に
強い自分がいる。これは話がとぶが、私の数秘的にも、8をたくさん持っていることからも納得。

ただ、稼ぐ方法として、「ライター」という仕事以外の選択肢もあるのではないか?
これまで講座で学んだライターという仕事が大変そう、という逃げからの理由ではなく、自分と向き合ったからこそ、「書く」ことで成し遂げたいことが見えてきたから。それが理由。

子どもの頃から決して「書く」ことは好きではなく、生きていく過程で、わかりやすく「書く」こと、そして、難しいことを順序だてて説明する、これが徐々に得意になっていったと思う。感想文や作文は大の苦手だった。

心の声を聞いた結果、今、55歳が見えてきた自分がやりたいことは、これまで見たことのない世界を、自分に見せてあげたいこと。それには、これまでフタをしてきた、「自己開示」と「人とつながる」、これを「書く」ことを通してやってみたい、と。その過程で「ライター」という選択肢も十分ありえるし。

学びや経験を増やすことも大事だが、これまでじゅうぶん時間もお金もかけてきた。
年齢的にも、今度は、それを外に「出す」時期が来ているのではないか、と。
その方法として、「書く」「伝える」がある。
書く仕事をして稼がないといけない、その呪縛から解き放たれた今、フッと力が抜けた自分に気づいた。
どんな未来を作るのかは自分次第。

ライター仕事に限らず、すでにレシピは自分の中にある。あとは、どう料理するか、それを決めるのは自分次第

「ライターになって幸せに」なった江角さんに学んだのは、自分の幸せの定義の仕方。そして、ノートの自分の理念に書き記したのは、「向上心」と「シンプルさ」。自分の声に素直に生きることで、私も幸せになれる、日々、それが確信にかわってきています。


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