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おばあちゃんZINE

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亡き祖母の人生をインタビューでたどりZINEにします。幸せな思い出だけじゃなく、後悔や葛藤も言葉にすることで何が起こるのか。実験の一冊です。
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#家族

勇気を出してお願いしたら、想像以上のものが返ってきた話

人に頼みごとやお願いをすることが苦手です。 「迷惑かな」「どう思われるだろうか」 頭の中で思いつく可能性をぐるぐると考えているうちに、やっぱりやめとこうとなるのです。 でも、勇気を出してお願いしてみたら、一生忘れることのない、これからの自分の軸になるようなことが起こったので、今日はそのことについて書こうと思います。 *** 7年前に祖母を亡くしてから、「おばあちゃんのことをもっと知りたい」と思うようになりました。どんな経験をしてきて、どんな思いをもって過ごしてきたのか

生を受け継ぐということ

スーパーで甘酒が目に入ることが多くなった。なぜだか飲みたくなって、1本買う。その翌週は2本を買う。 1本200円ちょっとだから週に2本で500円弱。これはちょっと高いなと思い、スマホでレシピを検索すると米麹と米があればできるという。しかも混ぜて炊飯器で8時間放っておくだけ。 めっちゃ簡単やんと550円の米麹でつくった甘酒は、1ヶ月分にもなった。 私にとっては甘酒といえばおばあちゃんだ。ときどき頃合いを見計らったように甘酒を手作りしていた。 どうして甘酒をよく作っていた

大切な人が亡くなったからこそできること

あんちゃさんのツイートが目にとまった。 熱い思いが湧き出てきて、こんなツイートをした。 亡くなった大切な家族に「話を聞けばよかった」と後悔する気持ちは痛いほどよく分かる。私も祖母の死を経験して以降、まさに同じことを思い続けてきたから。 仕事で悩んだとき、 「おばあちゃんはなんの仕事をしていたのだろう?」 「そのとき、悩んだりもしたのかな?どうやって解決してきたのかな?」 夫と喧嘩したとき、 「おばあちゃんもおじいちゃんと喧嘩したのだろうか?」 「どうやって仲直りしたの

大切な人の悲しみにどう応えるか

20年以上お世話になっているピアノの先生がいる。 先生から久しぶりの連絡があった。飼っていた猫が天国に行った、と。 先生の自宅でピアノを教えてもらっていたから、レッスンの度に会っていた猫ちゃんだ。 こういうとき、過去の私だったら「猫ちゃんは幸せでしたね」と言っていたと思う。でも今回はあえて言わなかった。なぜなら、幸せかどうかなんて本人にしか分からないよね、と思ったから。 もちろん心から「猫ちゃんは幸せだった」と信じている場合は、その言葉が大きな力を持つだろう。現に私も

面識のない、亡き祖母の友人に手紙をかいた話

大切なあの人の人生を辿る。そんなインタビューをライフワークにしています。第一弾はわたしの祖母。顔を見て話すことはもう叶いませんが、家族や親族そして友人に、彼女との思い出を聞かせてもらいます。インタビューをとおして、どんなおばあちゃんと再会できるだろう。楽しみだなあ。 祖母の人生を辿る「追悼インタビュー」をするにあたって、まずは祖母の友人に連絡をとることにしました。 「おばあちゃんの友人なら、Tさんかな」と叔母。 生前、祖母の交友関係は広くはなく、家族が知っているのはただ

おばあちゃんZINEの制作、はじめます。

2012年の夏、おばあちゃんがこの世を去って行きました。 正直なところ、「素直に思いを伝えればよかった」「もっとおばあちゃんの話を聞けばよかった」という気持ちが今もぬぐえないでいます。おばあちゃんに会いたい気持ちを、どうしようもできない夜もあります。 この後悔をどうにかしたい。どうにかできるようなものではないかもしれないけど、それでも何かできないか。そこで考えついたのが、「おばあちゃんZINE」という活動を始めることでした。 おばあちゃんZINEとは、おばあちゃんを知