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議論を活性化するファシリテート〜会議の目的を共有する

前回の記事では、「会議の価値」を参加者全員が明確に共有する重要性について書きました。さて、そもそも会議ってなんのためにあるの?やるの?という話です。

会議の目的とは何でしょう?
というのが本日のテーマです。

人は、目的なき行動をすることが難しい生き物です。
詳しくは、目的なく「日常と少し違う行動」をすることが難しい、のだと思います。すでに習慣となっている行動(歯磨きなど)にいちいち目的認識はいらないですが、「日常と少し違う行動」をするには目的を明確に認識することが行動のモチベーションとなります。

日本で生まれ育った多くの大人にとって、教科書に載っている正解を発言することには抵抗がなくても、正解不正解のない自分の意見を発言することには抵抗が多いと感じます。

会議での発言というのはもちろん後者になります。
つまり、「日常と少し違う行動」どころか、「抵抗のある行動」なのです。
そして、会議の価値を得るためには、この「抵抗のある行動」である意見を発することがとても求められること、必要なこと、価値につながることなのです。

故に、目的を明確に認識する必要性と重要性はとても高まります。

会議の目的、これももちろん参加者全員が明確に認識することが大切です。
前回同様、唯一の正解はなく、この答えを議論しましょう!というところなのですが、当記事では弊社の考えをシェアいたします。

弊社では、会議という場をサービス提供のツールとしていますが、「議論ができる会議」のことを会議と捉えています。

事業の意図、志を理解し、企業という一つの存在の一員として感じ・考え・意見を交わし、業務を実践する。そんな人たちの事業はイキイキとしていると思います。
現実的な表現をすると、各自が主体性や自律性を持ち、同じ目的のために行動し、社会の役に立つことで存在し続け、さらに新たな挑戦もできるだけの経済的余力ももち、企業として継続していくことができる。
このようなチームでは、議論が習慣づいているのです。

弊社では、会議は、
事業の意図を実現するため、
企業の提供価値を向上させるためのツール
だと考えます。

企業の提供価値を向上させるための事業計画がすでにあるなら、その事業計画を実現するための業務遂行の一部です。
当然、事業計画を実現するためには具体的業務、行動を実行する必要があります。それは、1人では完結できないことがほとんど。そこで複数人で取り組む場である会議があります。

長期的には事業意図(purpose)実現のため、中短期的には事業計画実現のために「共有、意見交換、全体の向上」という価値が活かされる場面、必要な場面で会議を活用します。

超短期的には、その会議の目的・その議題の目的を明確に共有することも重要です。
例えば、「意見交換、ブレスト」が目的なのか、「意見をまとめて決定すること」が目的なのか、ファシリテーターはもちろん参加者の意識が全く異なります。
「伝達すること」が目的であれば、「伝わったかどうかの確認」まですることが大切です。(確認が必要ないなら集まる必要はない、というのが弊社の考えでもありますが…)

ただ、参加者全員が中短期の事業計画を理解し、事業意図(purpose)を理解した長期的視点を持って参加することを忘れてはいけないのです。

議論が活性化し、目の前の議論に夢中になるほどに、やはり視野が狭くなってしまいがちです。
全員がファシリテーター意識を持って、
「いやいや、そもそもなんのために事業しているんだっけ?
であれば、そもそもこの議題の目的はこれでいいのか?」
などと、視座を整えて有意義な会議時間を過ごせると、自ずと仕事そのものにエネルギーが乗り、「やりがい」という体感になるのだと思います。

議論を活性化したい時、まずは、「会議の価値」「会議の目的」について各自自分の答えを持って、共有するところから始めましょう、という2記事でした。

最後までご覧いただきありがとうございます。


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