BACH
バッチ??←生徒がはじめてバッハの本にはいるときによく聞く言葉。
ちなみにチョピン(Chopin ショパン)も。笑
バッハは年齢を重ねてからのほうがずっと好きで美しさも身に沁みるようになった。
バッハの音楽は宇宙の音楽というか万物の真理が含まれているなと感じる。
2声や3声やそれ以上の声部で成り立っているバッハの楽曲は例えば2声の曲であれば各声部が完璧に自立していてまったく違うメロディが一緒に流れているのにそのハーモニーやリズムなどすべてが調和に満ちている。
こんなことは天才にしかできないなと敬意の念が湧いてくる。
そしてその音の様子が人と同じだなぁといつも感じていた。
それぞれが自立しているから依存にならずに美しい調和になるんだと。
ぐたぐたにならないというのかな。
苦しさも喜びも自分の足で立ったそれぞれのメロディが相互に支え合いながら音が展開していく。そしてそれは単独で弾いても美しいけれど声部が増えることでさらに豊かな世界線になる。
昔はバッハを弾くたびに私自身がそんな人間になりたいなとずっと憧れがあった。
最近になってようやくその自立というのはいろんなものをつけ足すことではなくて、変な強さを身につけることでもなくて、そのままの自分で在ることなのかなとそんな気持ちがふと湧き出てきたんだけれど。
とにかく奥深くて美しいバッハ。
時空をこえて、音楽を通してこうして出逢えたことに感謝です。
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