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鳥肌立つくらいすんごい町@徳島県神山町

どうしよう。神山町がすごすぎて、どう言語化して落とし込めばいいのか。。。

もともと「神山まるごと高専」が立ち上がったころに、神山町という存在を知り、IT企業が集まってきてるなんかすごい山間の町があるんだなーというイメージで、とりあえず行ってみようくらいのノリだった。
が、しかし。
神山町という町をめぐり、出会う方に話を聞き、神山町に関するいろんな情報サイトを教えてもらったり、キーワードを教えてもらい、調べながら動いていったところ…いろいろすごすぎて度肝を抜かれた。。
町を歩いてみると、子どもや30代前後の人たちも多く、外国人もちらほら。ぽつぽつとおしゃれなお店が立ち、おしゃれなサテライトオフィスやコワーキングスペースもあり、公共スペースもびっくりするくらいおしゃれで老若男女問わず人が集まっている。建物も地域の神山杉を意識的に使って建てることで森の手入れにつなげていたり。道の駅では地元の農業高校や農家さんが作ったお野菜が並んでいて、気軽に地元の方も買いにきてたり。教育面も地元の農業高校はいわゆる高校魅力化プロジェクトを独自で成功させてるし、幼少ではオルタナティブスクールも立ち上がっている。周りを見渡せば、大自然溢れ、青色に輝く川の水が印象的で、滝や川遊びする大人も子どももいっぱい。なんか会う人会う人の顔がイキイキしてる感じがするんだよね。ちなみに今は移住希望者が殺到していて、住居がなくて、待ち状態らしい…。

山間の町。どこに行っても、こんなのどかな光景が続く。川が美しい~~
公共スペース鮎喰川コモン。子どもたちがたくさん集まってて学年を超えて自然なやり取りが。 めちゃ居心地よくて、おしゃれすぎ!!
神山サテライトバレー コワーキングスペース、おしゃれ~~
地産地消の循環を促進してるパン屋さん。激うま。そしておしゃれ。
地域の杉を間伐できていない問題の解決のために、地域の杉を積極的に活用する仕掛け。
子どもだけじゃなくて、大人も子どもみたいに川&滝遊びして楽しんでた!さいこー!

何?一体なんなの、この町??

そして、それの立役者であるNPOグリーンバレーの存在や一般社団法人神山つなぐ公社について調べていくと…すごすぎて、度肝抜かれて圧倒された…。
しかももともとをたどると、地元のおじちゃんたち4名からスタートしたという話。すごすぎじゃない?

※この2つの記事とか、どのように神山町が変化していったかわかりやすいかも↓

https://www.pref.miyazaki.lg.jp/documents/66504/66504_20220104155628-1.pdf

さらに、どうやって町がここまでの状態になったのか、もっと深く知りたい…!と思っていたところ、運よく「なぜ神山町で次々と新たな展開が埋めたのか」「人づくりを通じて移住促進を担ってきた神山塾」の2つのレクチャーを聞けるチャンスが。なんとラッキー!! ということで話を聞いてきた。刺激と学びが多すぎて、メモはワードで15枚になってた笑。
ちょっと整理をするために、自分に響いたところを書きだしてみる。

・人口減少は避けられない。過疎の現状を受け取めて、人口の中身を変える。若者や創造的な人材を誘致しながら、人口構成の健全化を図るとともに、働き方や職種の多様化を図る。未来から逆算して、論理的に導き出して施策を提案していった。
・地域にクリエイティブな人間が集まっていることが大事。
・共通の成功体験を持つ。そうすると新しいチャレンジにつなげやすくなる。
・とにかく始めろ/できない理由の理論探しよりも、できる方法を考えよう 「やってみたらええんちゃう」を合言葉に。
・文化が経済を作る。
・人口減少に対しては、出ていきたい人はそれだけのエネルギーを持っているわけだから、その自主性は尊重されるべきである。出るものもあれば、入ってくるものもあるという柔軟な考えを原点に出発すべき。
・地域が職種を逆指名する移住策により町のデザインが可能になる。
・神山に集まる人たちの想いとかアイデアを一緒になって実現していったら、結果としてサテライトオフィスが自生してきた。
・人が移り住んでい来る、帰ってくるとどまることを選択する背景は、「可能性を感じられる状況」
・刺激を受けて、移住者に負けてられんと地元の人も新しいチャレンジをしよう、という動きがでてきた。
・創造的人材が集まることで、サービス業が活発化→農林業が活発化→地域の風景が改善→観光、滞在も生まれる(適度な外貨取得につながる)
・創造的な地域を作っているのではなくて、創造的な人が集まり、育つ環境を作っている。
・環境を変えることで成長することはある。一方で、今はどこにいようと、いろんな場所にいけるしつながれる。だからこそ、人が環境を作る。
・まちづくりは、かかわる人のやりたい気持ちから始まっていった。神山の魅力は変化するまちづくり。自立し、責任ある個人がやりたいことを持って勝手に来ていた、だから同じビジョンが育っていった。
・自分が責任もって好きに生きたらいい。自分の心地よい状態を追及すべし。でも、本当の意味でありのままに生きるは難しい。責任の問題になってくる。
・計画的無計画に全力で放置する。基本は勝手にしてくれ。
手をかけない、教えようとしない、でも目ははなさない。
・手をかけても、結局やらない人はやらなかった。自分が自発的にやりたい、学びたいとならないと究極的には学びにも行動にもつながらない。

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心に響いたことを書き出してみて、感じたこと。
・まずは小さく自分がやりたいことをやってみて、周りと成功体験を共有する。来た人たちのやりたいを支援する環境づくりをしていく。すると、人が人を呼んで、さらに発展的な展開につながっていく。ということなんだなと。だから、まずは自分が小さくやってみて、周りを巻き込んでいくが大事なんだろうな。
・やりたいことを後押ししてくれる環境、やってみたらええんちゃうという空気感や寛容性、そのチャレンジの結果に責任を持てる自立した個人であること。そんな環境下でチャレンジしていくと周りにチャレンジが波及し、創造的な動きから、さらに創造的な動きが生まれて変化が絶えなくなる、それが可能性を感じられる状況であり魅力。ってことなんだろうな。
そして、その起点は、やっぱり自分が創造的にチャレンジして、動いて、周りを巻き込むことからだと思った。
・いかに自立した創造的な人材を集められるか。移住者を選定するという発想は、ビジョンをもった集団が、自分の船に乗せるのかを判断する企業の発想に近いものがあるよね。これを地域単位で行うという発想はすごい。
・直観的に動いて決めながら、ゴールから戦略的に考え行動することもやっぱり大事。そのバランスが大事。
・自分が自発的にやりたい、学びたいとならないと究極的には学びにも行動にもつながらない。だから、放置するけど見守る。これが学びのスタイルの究極なんだろうなあ。

ということで、改めて、責任ある自立した個人であること、自分が創造的に動き、人を巻き込んでいくことを大事にしたい、そうやって、やりたい行動を楽しく積み重ねて、うねりの起点になっていきたいと思ったのでした。

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