たくさんあると選べないのは本当

今日は年休を取得して買い物や普段できない手続きなどをしているのですが、全国のバウムクーヘンが一堂に会しているイベントがあり、ついでに行ってみました。

バウムクーヘンはとても好きだったので、どれか一つ気になったのを買ってみようと思い足を踏み入れたのですが…思った以上に種類が豊富。
しっとり系からあっさり系まで、全国から様々な種類があり、本当に目移りしてしまうようでした。

また、焼きたてバウムクーヘンの実演や、全国のバウムクーヘン食べ比べなど、バウムクーヘン好きにはたまらないイベントのようです。

初めは凄く興奮したのですが、途中でだんだんテンションが落ち、結局買わなくて良いか、となってしまいました。

理由はいくつかあり、一つには、自分が前から知っていて狙っていたバウムクーヘンがお昼の時点で完売していたこと(皆さん凄い!)もあるのですが、大きな理由としては、まさに「多すぎて選べない」ことでした。

よく行動経済学で、「選択肢が多いと選べなくなる」と言う、「選択のパラドックス」が指摘されることがありますが、まさしくこれだな、と実感しました。

たくさんありすぎると、本当に何を選んでも変わらないような気分になり、また、何を選んでも後悔するような気分になります。
「買わなかったあれの方が美味しかったのではないか」ということを私なら絶対に思いそうです。

また、情報に押し潰される無力感に加えて、人混みへの圧迫感、というのも出てきます。

そうすると、「バウムクーヘン美味しいけど太るしなあ」とか「食べ比べ…でも今空腹だから血糖値が上がりそうだなあ」とかマイナス要因が頭をもたげてきてしまうのです。

この選択のパラドックス、凄く親和性が高い人とそうでもない人の二通りに分かれそうな気がします。

私は、選択で後悔したくない、とか、せっかく選ぶならこだわりの逸品を、とか思っちゃうタイプです。そういう人は、より親和性が高い気がします。

一方で、「ひとまず目についたもので良いでしょ」という選択にそこまでこだわらないタイプの方もいます。
そういう人は、選択のパラドックスにあまり影響されないかも…と空腹のぼんやりした頭で考えてしまいました。

最終的には、募金をしてそのお土産のバウムクーヘンを一切れいただいてその場を後にしましたとさ。

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